力強くて安定的、走りも頼りがい充分のアルヴェル

コンフォートな乗り心地はボディ剛性やサスの見直しでさらにブラッシュアップされたアルファード&ヴェルファイア。歴代最高レベルに到達した、安心度の高い走りに注目だ。

(1)V6は消滅、全車2.5ℓに

ユニットの違いはあるが、全車一律2.5ℓ*1の直4となり3.5ℓ-V6は消滅した。アルファードのガソリン車に搭載される「2AR-FE」型は先代継承だが、HEVやPHEVに搭載される低燃費、高出力、高レスポンスの「A25A-FXS」型はアル&ヴェルでは初。HEVシステム最高出力*2は184kw(250ps)だ。余談だがエグゼクティブラウンジに2WDが追加された点もポイント。

(2)安定性と振動吸収性の高い新サスペンション

(3)最大19インチ標準のタイヤ&ホイール

グレードで大きく異なり、最大19、最少17インチが標準。タイヤは19インチがダンロップ、18がトーヨーかヨコハマ、17がヨコハマかブリヂストンと、グレードやサイズごとに、静粛性にも配慮しつつ複数のメーカー&銘柄を使い分け。一方ホイールは、P.C.D.120/5Hとなりハブボルトも太く変更。先代同様、一部グレードでインチダウンしての購入が可能で、その場合、車両価格が若干安くなる。

(4)五割増しの剛性、で振動も軽減!

キャビンへの不快な振動やヨレを減らし快適性を高めるべく、ボディ剛性も見直した40系。床下ブレースの追加や、輪のようなフレームで支える「環状骨格構造」の採用で、従来比50%増しとなる強靱なボディを獲得。先の新ダンパーや、シートレールとフレームの間に挟んだ防振ゴム等の効果もあり、後席乗車時の微振動レベルを1/3まで大幅ダウンと、かつて無いほどの快適性を手に入れている。

(5)高い静粛性も自慢!

人が心地良いと思える周波数を維持しつつ、不快感のない環境作りを追究した40系。ノイズの発生源となる穴を徹底して塞ぐボディシールを行ったほか、ドアミラーとガラスの隙間拡大やAピラー形状の最適化などを図り、風切り音を低減と、様々な配慮がなされている。


ヴェルファイア、その違いは!?

Zプレミアのガソリンエンジンは、シリーズ唯一となるターボ。排気量は2.4ℓだが、従来の3.5ℓ-V6よりも低速トルクが増すなど、加速応答性が抜群にいい。ステアリング、ダンパー、サスのすべてを専用チューンしている。
フロントフレーム内にパフォーマンスブレース(赤枠部分)と呼ぶ独自の補強を入れ、走り出しからの応答性を高めている。
アルファードでは合皮やファブリックもあるが、ヴェルは全車一律本革。それも高級本革のナッパ。サンセットブラウンと呼ぶ専用色が選べる。

新型ヴェルファイアだけが選択できる! 専用色のサンセットブラウンがゴージャスすぎる

新型アルヴェルのプレス発表会で、廃止される可能性もあったと披露されたのがヴェルファイアだ。そんなヴェルファイアのインテリアをチェック!

【新型アルヴェル試乗レビュー】ドライバーズミニバンを目指した新型40系ヴェルファイア、個人的にはターボで走りを楽しみたい!

いまディーラーでクルマを購入してもすぐには手に入らないので、自分の納得できるグレード選びが難しいかも!? ここでは3人のモータージャーナリストによる試乗記を最速でお届け。 アルファードとヴェルファイアの違いに加え、 パワートレインや走りについても掘り下げているので、購入の参考にしてほしい。

新グレード追加の情報も!? 新型アルファード&ヴェルファイア、「40系」の現在地【前編】

先代#30から8年越しのフルモデルチェンジを経て、2023年の6月に「#40」となり、華々しいデビューを飾った新型アルファード&ヴェルファイア。一時期は納車が困難な状況にも見舞われるなど紆余曲折ではあったが、最近では、街中でその姿を見る機会も増えてきた。そんな#40の現状を、登場からちょうど1年のこの機会に編集部が独自に調査。#40って今どうなの? をいざ考察。

STYLE RV(スタイルRV) Vol.184 トヨタ・アルファード&ヴェルファイア No.23より