BMW M3 CS Touring

従来のラップレコードを5秒以上も更新

ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェを走行する「BMW M3 CS ツーリング」。
今回、ヨルグ・ヴァイディンガーのドライブにより、M3 ツーリングが記録した7分35秒060を5秒以上も更新する7分29秒490をマークした。

2025年4月、BMW M社(BMW M GmbH)の開発エンジニアで豊富なサーキットアタック経験を持つヨルグ・ヴァイディンガーが、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ(北コース)でBMW M3 CS ツーリングによるタイムアタックを敢行。ステーションワゴンで初めて、7分30秒の壁を破ることになった。

全長20.823kmを誇る世界屈指の難サーキットにおいて、BMW M3 CS ツーリングが記録した7分29秒490は、ミッドサイズカテゴリーにおけるステーションワゴン新記録を樹立。さらに、ニュルにおけるワゴンボディがマークした最速ラップタイムでもある。従来の記録は2022年にM3 ツーリングが記録した7分35秒060だった。

ニュルブルクリンクにおいて、ミッドサイズカテゴリーは、M3/M4シリーズの最新モデルが上位を独占。M4 CSLが7分18秒137の最高ラップタイムを保持しており、M4 CSが7分21秒989、M3 CSが7分28秒760と続く。そして、最新のタイムアタックではM3 CS ツーリングが7分29秒490という、セダンボディから1秒差以内という好タイムを叩き出すことになった。

BMW M社のフランソワ・ヴァン・ミールCEOは、M3 CS ツーリングによる新記録樹立を受けて次のように喜びを語った。

「BMW M3 CS ツーリングは、デビュー時点からドライビングダイナミクスに関して新たなスタンダードを確立できると私たちは考えていました。今回、ノルトシュライフェにおいて7分30秒を切るタイムをマークしましたが、レーシングカーのような走行性能と日常レベルの使いやすさを、完璧に融合させた1台だと自信を持っています」

ニュルブルクリンクとBMW M社の深い関係

ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェを走行する「BMW M3 CS ツーリング」。
ニュルブルクリンクには、BMW M社のテストセンターが置かれており、開発・テストのヘッドクォーターとして機能している。

BMW M社とニュルブルクリンクの関係は長く深い。ニュルブルクリンクにあるBMW M社のテストセンターは、高度な専門インフラと理想的な立地を誇り、過酷な条件下での新車開発・テスト拠点として機能。BMW Mとニュルブルクリンクのパートナーシップは25年以上も続いており、「BMW M パワーグランドスタンド」や「BMW M ブリッジ」といったランドマークが、その強い結びつきをアピールする。

敷地内にある「BMW M パワーショールーム」は2021年にリニューアルオープン。現在、定期的にニュルブルクリンクで開催されているサーキットイベント「BMW Mドライビング・エクスペリエンス」では、熱心なBMW M社ファンが、プロドライバーの指導のもとでニュルブルクリンクの過酷なコースを走行することができる。

ニュルブルクリンクは開発・テスト拠点だけでなく、BMWのモータースポーツ活動においても重要な役割を果たしてきた。ニュルブルクリンク24時間レースでは、21回もの総合優勝を誇り、数えきれないほどのクラス優勝も達成。2025年はROWEレーシングのM4 GT3が、17番グリッドから逆転で総合優勝を飾っている。

BMW M3 CS ツーリングのニュルアタックを動画でチェック!

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550馬力の最速ステーションワゴン誕生「BMW M3 CS ツーリング」の日本販売スタート

ビー・エム・ダブリューは、BMW Mモデルの限定仕様「BMW M3 CS ツーリング」のオーダー受付を、全国のBMW正規ディーラーにおいて7月13日までの日程で実施する。M3 CS ツーリングは、日本市場向けに30台が限定導入され、デリバリーは2025年11月以降を予定している。