Range Rover Sport SV
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Mercedes-Maybach GLS 600
堂々たるサイズによる広大な室内空間




「レンジローバースポーツ SV」は、プレミアムSUVのレンジローバースポーツをベースに、強力なパワーユニットが与えられ、カーボンファイバーを贅沢に奢った専用内外装を持つ高性能仕様。2024年に「EDITION ONE」として限定75台が国内販売され、その高い人気を受けて、2025年は「EDITION TWO」が95台限定で導入されることになった。
一方の「メルセデス・マイバッハ GLS 600」は、メルセデス・ベンツの最上級SUV「GLS」に設定されるマイバッハ仕様。繊細な縦ルーバーを備えた煌びやかなグリルなどが奢られ、ショーファードリブンを想定した極上のリヤキャビンを備えている。
ボディサイズは、メルセデス・マイバッハ GLSがレンジローバースポーツ SVよりも全長で240mm、ホイールベースは135mm大きい。その恩恵はリヤシートの広大なスペースに割かれており、旅客機を思わせる独立型シートを配した「ファーストクラスパッケージ」も用意される。
レンジローバースポーツ SV
ボディサイズ=全長4970mm×全幅2025mm×全高1815mm
ホイールベース=3000mm
車両重量=2570kg
タイヤサイズ=285/40R23(前)、305/35R23(後)
メルセデス・マイバッハ GLS 600
ボディサイズ=全長5210mm×全幅2030mm×全高1840mm
ホイールベース=3135mm
車両重量=2810kg
タイヤサイズ=285/40R23(前)、325/35R23(後)
軽量化とハイパワーによる圧倒的な加速力




レンジローバースポーツ SVは、BMW製の4.4リッターV型8気筒ツインターボに、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられ、歴代最強の最高出力635PSを発揮する。4.0リッターV型8気筒ツインターボにISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載したメルセデス・マイバッハ GLSを実に78PSも凌駕する。
レンジローバースポーツ SVはパワーだけでなく、車両重量が240kgも軽いことから、0-100km/h加速は0.8秒もメルセデス・マイバッハ GLSを上まわる。
レンジローバースポーツ SV
エンジン形式=V型8気筒DOHCツインターボ+マイルドハイブリッド
排気量=4394cc
最高出力=635PS/6000〜7000rpm
最大トルク=750Nm/1800〜rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=290km/h
0-100km/h加速=3.8秒
メルセデス・マイバッハ GLS 600
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+IGS
排気量=3982cc
最高出力=557PS/6000〜6500rpm
最大トルク=770Nm/2500〜4500rpm
トランスミッション=電子制御9速AT
駆動方式=AWD
最高速度=250km/h(リミッター)
0-100km/h加速=4.6秒
自身がステアリングを握るか、他人に委ねるか




レンジローバースポーツ SVのインテリアは、大型の13.1インチ曲面型タッチスクリーンをセンターに配置し、物理スイッチやトリム類などを排除した、ミニマルなインテリアが特徴。エクステリアと同様にインテリアにもレーシーなカーボンファイバー製コンポーネントが採り入れられた。対する、メルセデス・マイバッハ GLSは、レザーやクロームパーツを贅沢に仕様したラグジュアリーな室内が広がる。
レンジローバースポーツ SVは、アクティブダンパーとアクティブロールコントロールを組み合わせた「6Dダイナミクス・サスペンション」、ブレンボ製8ピストンキャリパーを備えた「カーボンセラミックブレーキ」などを搭載し、サーキットにおいてもスポーツカーをも凌ぐ走行性能を誇る。対照的にメルセデス・マイバッハ GLSは、500PSを超えるパワーが与えられているものの、想定しているのはあくまでも高速巡航となる。
自分自身がコクピットに座りステアリングを握るなら、日常域だけでなくサーキットでもスポーツカーのようなドライビングを楽しめる、レンジローバースポーツ SVだろう。運転はお抱えドライバーに任せて、リヤシートでゆったりとくつろぎたいのであれば、メルセデス・マイバッハ GLSということになるのではなかろうか。
車両本体価格
レンジローバースポーツ SV 2474万円
メルセデス・マイバッハ GLS 600 3220万円

