Lamborghini SC63
自社開発のテメラリオ・プロジェクトに注力

ランボルギーニ スクアドラ・コルセは、モータースポーツ活動の再編を決定。2025年シーズンを最後に、ランボルギーニ SC63でのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権プログラムを休止すると発表した。
当初、カスタマーレーシング活動の自然な進化として構想された「ハイパーカー/GTP」プロジェクトは、ランボルギーニ・ブランドの存在感を拡大する目的でスタート。2024年シーズンから、LMDh規定で開発されたSC63を世界耐久選手権(WEC)とIMSAに投入した。
このプログラムは、同じハイブリッドパワートレイン搭載レーシングカーで、2つの異なるシリーズに参戦することで、世界的な露出拡大を想定していた。ところが、参戦開始後、プログラムの基盤となった参戦条件が変更。プロジェクトを進めるに従い、予算と技術面に関して想定を超えるリソースを割く必要に迫られてしまう。
2025年は、2台体制が義務付けられたWECへのエントリーを見送り、SC63はIMSAに1台のみを投入。今回、この縮小されたSC63プログラムの休止を決定することになった。
これを受けて、ランボルギーニはGT3とスーパートロフェオに注力し、人的リソースと予算が再配分。現在、初の自社開発プロジェクトとして進められている「テメラリオ GT3」と「テメラリオ スーパートロフェオ」に注力するという。
テメラリオ GT3は、2025年7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで正式発表されており、現在、ヨーロッパのサーキットでテストプログラムを実施。正式デビューは、2026年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦「セブリング12時間」を予定している。また、テメラリオ スーパートロフェオは、年内に発表される予定だという。
