Ferrari Amalfi
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Ferrari California T
クーペボディによる伸びやかなエクステリア




2008年、フェラーリは同社初となる開閉式ハードトップを備えたクーペカブリオレ「カリフォルニア」を発表した。先日、日本導入が発表された「アマルフィ」へと連なる、パワフルなV8エンジンをフロントに搭載し、リヤを駆動する2+2クーペの系譜がここに誕生した。
2014年には、エンジンを4.3リッターV型8気筒自然吸気から、3.9リッターV型8気筒ツインターボに変更したビッグマイナーチェンジ版「カリフォルニアT」を投入。カリフォルニアTは、フロントグリルやボンネット、フロントフェンダーのアウトレットなどのデザインも変更された。
カリフォルニアから続くロングノーズ&ショートデッキスタイルは、最新世代のアマルフィでも不変。ホイールベースは2670mmをキープしているが、全長はカリフォルニア Tよりもアマルフィが90mm長く、さらに開閉式ハードトップではなくクーペボディであることもあり、より華やかでグラマラスなエクステリアを手にしたと言えるだろう。
フェラーリ アマルフィ
ボディサイズ=全長4660×全幅1974×全高1301mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1470kg
タイヤサイズ=245/35R20(前)、285/35R20(後)
フェラーリ カリフォルニア T
ボディサイズ=全長4570×全幅1910×全高1322mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1625kg
タイヤサイズ=245/40ZR19(前)、285/40ZR19(後)
10年に及ぶ進化を果たした3.9リッターV8ターボ




アマルフィに搭載されれる3.9リッターV型8気筒ツインターボは、カリフォルニアTから導入されたV8ターボエンジンの正常進化版。最大トルクに関しては5Nmの向上に留まっているが、最高出力はじつに80PSものアップを果たした。エンジン自体の大幅な軽量化や、ドライバビリティの向上なども行われており、実際にアクセルを踏み込めば、スペック以上の進化を感じとることができるだろう。
フェラーリ アマルフィ
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=640PS/7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.3秒
フェラーリ カリフォルニア T
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=560PS/7500rpm
最大トルク=755Nm/4750rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=316km/h
0-100km/h加速=3.6秒
多くの新規顧客を生み出した「カリフォルニア」




砲弾型のベンチレーションや物理スイッチが配置されたカリフォルニアTのコクピットと、最新のデュアルコクピットレイアウトを採用したアマルフィを比較すると、10年以上の時の経過を感じさせるかもしれない。ただ、F1マシンを思わせるステアリングホイールや、丁寧に作り込まれたレザー製シートなど、フェラーリらしい室内空間は今も色褪せない魅力を放つ。
フェラーリ初となる電動収納式メタルルーフを備えたクーペカブリオレシステムは、ベルリネッタと今後登場するだろうスパイダーを分けたアマルフィにはないアピールポイントだ。カリフォルニア/カリフォルニア Tは、発売当時、初めてドライブするフェラーリとして、多くの新規ユーザーを惹きつけたと言われている。中古車市場には走行距離が少なく、2000万円を切る価格の個体も数多く存在しており、今こそ選ぶべき1台と言えるかもしれない。
車両本体価格
フェラーリ アマルフィ 3418万円
フェラーリ カリフォルニア T 2450万円(新車当時)
