Megaphonics ’25
55台の希少なポルシェを展示

ヨーロッパ最大級のポルシェイベント「メガフォニックス(Megaphonics)」は、ポルシェファンが同じ趣味を持つ仲間と共に時間を共有できる貴重な機会。2025年は61社もの関連企業が参加し、ポルシェのファンコミュニティから5500名が来場した。
拠点となる「ボックスエンガッセ(Boxengasse)」は、オックスフォードシャーのビスター・ヘリテージに立地し、40ヘクタールもの敷地を誇る。今回のイベントには、英国だけでなく、フランス、ベルギー、スイス、イタリアから歴史的なレーシングカーやロードカーが数多く登場、カナダ、ドバイ、オーストラリア、米国からもゲストが参加した。
ワンデイで開催された今回、3つの異なるエリアに分けられ、ポルシェ関連ブランド、スポンサー、ディーラー、レストア専門業社などが様々な展示やワークショップを実施した。プライベートオーナーたちは、「空冷式」や「水冷式」の各セクションに愛車を駐車。湖畔の会場中央には、一般公開されることが極めて珍しい55台の厳選された希少なモデルがが登場している。
ポルシェ専用の「ボックスエンガッセ」

ボックスエンガッセは、ポルシェブランドに関連する展示を行うために専用設計された施設。メガフォニックスは、ここを舞台に毎年開催されている。機能的なデザインは、美しさとパフォーマンスを追求してきたポルシェの理念を反映しているという。「メガフォニックス’25」を終えたボックスエンガッセのフランク・キャシディCEOは、イベントの趣旨について次のように説明を加えた。
「根本的に、ポルシェ製モデルには、共通の特徴を備えています。『メガフォニックス』はポルシェを展示するファンイベントですが、ポルシェが備える職人技、デザイン、エンジニアリングへの敬意を表す場でもあります。建物のドアに使用されているリベットから、会場で流れる音楽、来場者に提供される食事まで、メガフォニックスのすべては、ポルシェを引き立てるように厳選されています」
中央エリアは、最新のロードモデルに加えて、初期のレーシングプロトタイプを展示。スティーブ・マックイーンが主演した『栄光のル・マン』に登場したガルフカラーの917Kや、9台のグループCレーシングカーが多くのファンの注目を惹きつけていた。
「これらの希少で歴史的に重要なレーシングカーは、もっと多くの人の目に触れるべきだと私たちは考えています。そうすることで、現代との結びつきを感じ、ポルシェの歴史を人々に思い起こさせることになるのです」と、キャシディは付け加えた。
