カーデザイン フォルクスワーゲン「ID. Buzz(アイディー バズ)」誕生までの紆余曲折を振り返る【後編】コンセプトカーを生産化する産みの苦しみ【写真・11枚目】 ID. Buzzコンセプト。全長4942mm×全幅1976mm×全高1963mm、ホイールベース3300mm。前後それぞれに150kWモーターを積む4輪駆動で、0→100km/h加速は「およそ5秒」と標榜した。 4ヶ月前に発表されたI.D.と同様にステアリングコラムに伸縮機構を備え、完全自動運転モードではステアリングがインパネに一体化される。 フロント席を後ろ向きにした回転対座の状態。この写真では2列目席を取り去っているが、2列目席を後方にスライドさせた対座も可能だ。 2017年8月、ペブルビーチの記者会見でID.Buzzの生産化が正式に表明された。後方に並ぶのは、さまざまなT1型タイプ2。 ID. Buzz Cargoコンセプトは2018年にデビュー。 T7型マルチバンは全長4973mm、ホイールベースは3142mm。後に登場する生産型ID.Buzzに比べると、全長はロングホイールベース仕様に近く、ホイールベースは標準とロングの中間。エンジンを積むためフロントオーバーハングが長いのだ。 T7型マルチバンは折り畳みテーブル付きのロングスライド・コンソールを備える。 外観デザインはコンセプトカーよりレトロ感が薄まった。 インテリアはコンセプトカーのイメージを残しながら現実的なデザインになった。2列目席は非対称分割の3人掛けベンチ。 ロングホイールベース仕様はスライドドアの長さで識別できる。 ID. Buzz GTX。4WDは牽引能力も高いので、欧米ではこういうシーンを多く見かけることになるだろう。 アメリカ仕様の3列目席。座面幅が広すぎるとリコールになった。 2001年デトロイトショーでデビューしたマイクロバス・コンセプト。 この画像の記事を読む