上質な乗り味をサポートする優秀な機能性

30系アルヴェルもまだまだ現役! 憧れの1台を手に入れて、これから自分好みに仕上げていくユーザーも多いことだろう。しかし年式なりのヤレが出始める頃合いであるのも事実。純正ダンパーがヘタって、クルマの揺れがなかなか収まらない…なんてケースもありがちだ。

そこでクローズアップしたいのが、テインの『エンデュラプロ プラス』だ。足まわりを強化したいけど車高調までは予算が回らない…というひとにもオススメの1本となっている。

純正形状となるこの足まわりでは、マイルドな乗り味となる複筒式ダンパーを採用。その内部にはテインの独自機構、ハイドロバンプストッパー(H.B.S)が組み込まれており、大きな段差を乗り越えてバンプタッチした際も、路面からの衝撃をうまくいなしてくれる。だから乗り心地はいたって良好。

しかも16段の減衰力調整機能まで搭載。ソフト方向に振れば純正よりも快適になるし、ハードに締め込めばキビキビとした走りも楽しめる。自分好みの乗り味も思いのままだ。 

純正バネに組み合せてノーマル車高のまま乗り味を変えるのもいいし、相性抜群のダウンサス、ハイ・テクと組み合せて、ほどよいローダウンを楽しむのもアリ。やんちゃスタイルは卒業したというアルヴェル乗りにも最適な、大人のための強化サスキットに仕上げられている。

テイン・エンデュラプロプラス
■対応:30アルファード&ヴェルファイア
■価格:8万2500円
■主な仕様:純正形状複筒式/減衰力16段調整式/H.B.S搭載
■保証:3年6万キロ
※純正アッパーマウント使用。オーバーホール不可。

相性抜群のダウンサスと組み合わせ

ハイ・テク
■対応:30アルファード&ヴェルファイア
■価格:7万5900円
車高とバネレートを最適化。純正と同様の乗り心地を確保したハイ·テクは、エンディュラプロプラスとの相性もバッチリ。バネレートはフロント3.5kg/㎜、リア6.7 kg/㎜で、スタイリッシュなフォルムを実現する。
車両DATA
■ダウン量(mm):フロント25mm、リア25mm
■バネレート(kgf/mm):フロント3.5、リア6.7
ホイール:ブリヂストン・GC-05R(20×F8.5+45/R9.0J+35)
タイヤ:ブリヂストン・プレイズPX-RVⅡ(245/40)
ブリヂストンGC-05Rの20インチに、プレイズを組み合わせる。インチアップしているが乗り心地は快適そのもの。ほどよいローダウンで見た目もスタイリッシュだし、ツライチ具合もいい感じだ。

減衰力を締め込むと軽快に走るので楽しい!

純正の延長線上にある、いい意味で角が取れた乗り味。減衰力を締め込むと軽快に走るので楽しい。ただフルハード付近ではさすがに後席から乗り心地への不満が出た。そこでリアの減衰力を抜いていくと、ほどよいバランスに。調整幅の広さもある懐の深いアシだ。

サファリラリーの優勝経験がテインダンパーのどこに生きているか探ってみた

テイン4×4 DAMPER GRAVEL 2が標準装備となった鄭州日産「パラディン」20周年特別記念車に試乗した後、鄭州から450kmほど離れたテイン中国工場がある宿遷の街へとクルマで向かった。東京から京都くらいの距離であるが、日本の高速道路と比べ物にならないほど、高速道路環境はいい。最高速度はほとんどの区間が乗用車は120km/h、トラックの追い越しによるブロックなどに出くわすこともほぼなく、安全に5時間ほどで到着した。上海から中国新幹線でも3時間半ほどかかるこの地にテインが工場を構えたのは、メッキのためだという。

まるで純正装備!? ジュナックのアルヴェル用ライティングパーツが大人気の理由とは?

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STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年8月号 No.356 より