荷室にいろいろな工夫を施して使い勝手を向上
ジムニーノマドは全長を拡大した5ドアボディが特徴だから、後席の居住性と乗降性が優れている。このメリットと併せて注目されるのが、荷室の広さと使い勝手だ。ジムニーシエラでは、十分な量の荷物を積むには後席を格納する必要があるが、ジムニーノマドであれば、4名乗車時でも590mmの荷室長を確保している。そのために旅行に出かける時など、4名分の荷物を積んでも余裕がある。
この背景にはジムニーノマドの優れた空間効率がある。ジムニーノマドはジムニーシエラの全長とホイールベースをそれぞれ340mm拡大して開発されたが、荷室長は350mmも伸ばされ、前後席に座る乗員同士の間隔も50mm増している。空間効率を高めることにより、全長とホイールベースの拡大以上の広さを得ている。そのためにジムニーノマドは、数あるコンパクトSUVの中でも、快適性と積載性を高次元で調和させているのだ。
またジムニーノマドは、荷室の使い勝手を向上させるために細かな工夫も施した。荷室の床面地上高は、ジムニーシエラよりも120mm低い720mmに収まる。重い荷物も積みやすく、荷室高も110mm拡大して960mmに達する。そのために背の高い荷物も積みやすい。いろいろな工夫を積み重ねることで、ジムニーノマドは積載性を向上させ、アウトドアだけでなく日常的な使い勝手も優れている。
【荷室サイズ】コンパクトなサイズでもSUVらしい実用性が備わる

❶ 荷室開口高 850㎜
❷ 荷室開口幅(上) 1,030㎜
❸ 荷室開口幅(下) 1,015㎜
❹ 荷室開口地上高 765㎜
❺ 荷室幅 1,210㎜
❻ 荷室床面長(2名乗車時) 1,240㎜
❼ 荷室床面長(4名乗車時) 590㎜
❽ 荷室高 960㎜
ノマドは荷室長を広げて床の位置もシエラより120mm低い

後席を使っている時の荷室長は、ジムニーシエラは240mmに留まるが、ノマドは590mmに拡大する。さらに路面から荷室床面までの高さも、シエラは840mmだが、ノマドは720mmと低い。
※寸法は社内測定値。寸法差はジムニーシエラとの比較。
※荷室地上高はスペアタイヤ無し状態での寸法。
乗車人数と荷物の量に応じてシートアレンジを使い分ける
ジムニーノマドの後席は、背もたれを左右独立して倒せる。車内はコンパクトSUVの割に広く、ワゴンのような使い方も可能だ。4名乗車時でも、衣類の入ったバッグなどを積みやすい。後席の背もたれを片側だけ倒し、さらに助手席も倒すと、かなり長い荷物も積める。




後席を両方ともに倒すと、荷室長が1240mm、荷室幅は1210mm、荷室高が960mmの荷室空間が生まれる。これだけの広さがあると、キャンプ用品なども運ぶことも可能だ。

荷室にはランプ、アクセサリーソケットなどを装着して使い勝手を向上



自動車誌MOOK『ジムニー ノマド購入ガイド』より




