Lamborghini Fenomeno

29台のみを製造する最新「フューオフ」

少量限定仕様「ランボルギーニ フェノメノ」のエクステリア。
2007年に発表された「レヴェントン」に端を発した「フューオフモデル」の最新作となる「フェノメノ」は、29台が限定製造される。

ランボルギーニは、エクスクルーシブな「フューオフモデル」の歴史に新章を加えた「フェノメノ」を米国カリフォルニア州で開催中のモントレー・カーウィークで世界初公開した。最新のハイブリッドパワートレインに、ランボルギーニ・チェントロスティーレによる専用デザインを纏ったフェノメノは、わずか29台のみが限定製造される。

今回、デザイン部門のチェントロスティーレは、ランボルギーニ・ブランドの代表的なデザイン要素を極限まで追求。「レヴエルト」をベースに、専用開発のエアロダイナミクスが与えられ、ランボルギーニ史上最も強力な6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに、3基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインを搭載する。

システム最高出力は1080PSを発揮し、そのうち835PSはV12エンジンによって供給。245PSはフロントアクスルとギヤボックスに統合された3基の電気モーターによって生成される。さらに強大なパワーを受け止める足まわりやブレーキシステムには、6DセンサーやCCM-Rプラス・カーボンセラミックブレーキなど、ランボルギーニが誇る最新技術が投入されている。

フェノメノのアンベールを終えたアウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOを務めるステファン・ヴィンケルマンは、次のようにコメントした。

「2007年にレヴェントンを発表した際、私たちの目標はランボルギーニを真に象徴する卓越したスーパースポーツを作り上げることでした。今回の新しい限定モデル『フェノメノ』は、私たちのDNAの根本を成すイノベーション哲学を継承し、体現しています」

メキシコの勇敢な雄牛に由来

少量限定仕様「ランボルギーニ フェノメノ」のコクピット。
フェノメノのコクピット。イタリア語とスペイン語で「現象的な」を意味する「フェノメノ」は、メキシコの闘牛からネーミングされている。

2025年モントレー・カーウィークの最注目モデルとなったフェノメノは、2007年の「レヴェントン」、2010年の「セストエレメント」、2013年の「ヴェネーノ」、2016年の「チェンテナリオ」、2019年の「シアン」、2021年の「カウンタック LPI 800-4」と続く、ランボルギーニ限定モデルの伝統を継承する。

ランボルギーニは、2025年8月8〜17日に米国・カリフォルニアで開催される「モントレー・カーウィーク」において、新型少量生産モデルを初公開する。

ランボルギーニが展開する「フューオフモデル」とは? レヴェントンが切り開いた少数生産モデルの系譜

2025年8月8〜17日に米国・カリフォルニアで開催される「モントレー・カーウィーク」において、ランボルギーニは新型限定スーパースポーツを公開するという。ランボルギーニは、ごく限られた台数を生産する限定車、いわゆる「フューオフモデル」を数多く送り出してきた。これまでのフューオフモデルを振り返ってみよう。

「フェノメノ」という車名は、ランボルギーニの伝統に従い、2002年にメキシコ・モレリアで戦った勇敢な雄牛に由来。また、イタリア語とスペイン語で「フェノメノ」は「現象的な」を意味し、真に例外的で唯一無二なものを象徴しているという。

「フェノメノは、パフォーマンス、スタイルなど、ランボルギーニにおいても非常に高い革新性を備えています。ランボルギーニのブランド価値を祝うために開発され、最高の排他性を求めるお客様へと捧げられます。その非凡なデザインとパワーを超えて、フェノメノはランボルギーニ史上、最も革新的な技術を導入しました。唯一無二のドライブ体験を届ける、極めて限定されたモデルなのです」と、ヴィンケルマンは付け加えた。

1000PSを超えるハイブリッドパワートレイン

少量限定仕様「ランボルギーニ フェノメノ」のエクステリア。
ランボルギーニ史上最もパワフルな6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに3基のモーターを組み合わせ、最高システム出力は1080PSを達成した。

パワートレインは、6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンをリヤミッドに搭載し、3基のパワフルな電気モーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドシステムを搭載。そのうち1基の電気モーターは、新開発の8速DCT内に統合される。

V12エンジン単体で、最高出力835PSを発揮し、リッター当たりの出力は128PSを超え、ランボルギーニのV12エンジン史上最高パワーを誇る。最大トルクは6750rpmで725Nmを発生し、3500rpmで80%のトルクを利用することが可能。駆動方式は、後輪にトラクションを伝える内燃機関と、フロントアクスルに2基の電気モーターを搭載するAWDとなる。

トランスミッション上部に配置された電気モーターは、選択されたドライブモードに応じて後輪へとトルクを供給。システム最高出力は1080PSを達成し、V12エンジンから725Nm、前輪の電動モーター各々から350Nmのトルクが供給される。フロントモーターはホイールを駆動するだけでなく、トルクベクタリング機能と回生ブレーキ機能も担う。

シャシーは、多層カーボンファイバーで構成された専用モノコックを採用。フロント構造には特殊素材のフォージド・コンポジット(短繊維カーボンファイバーを樹脂で浸漬した素材)が導入された。この新素材は、2007年にデビューしたレヴェントン以来、ランボルギーニが開発を続けている。

ランボルギーニ フェノメノ

ボディサイズ=全長5014×全幅2076×全高1161mm
ホイールベース=2779mm
エンジン形式=V型12気筒+3モーター
排気量=6498cc
システム最高出力=1080PS/9250rpm
最大トルク=725Nm/6750rpm
モータートルク=350Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
タイヤサイズ=265/30ZRF21(前)、355/25ZRF22(後)
最高速度=350km/h
0-100km/h加速=2.4秒

ランボルギーニは、2025年8月8〜17日に米国・カリフォルニアで開催される「モントレー・カーウィーク」において、新型少量生産モデルを初公開する。

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2025年8月8〜17日に米国・カリフォルニアで開催される「モントレー・カーウィーク」において、ランボルギーニは新型限定スーパースポーツを公開するという。ランボルギーニは、ごく限られた台数を生産する限定車、いわゆる「フューオフモデル」を数多く送り出してきた。これまでのフューオフモデルを振り返ってみよう。