今年の夏はまさしく酷暑に見舞われている。40℃に迫る炎天下でバイクに乗る気にはまったく起きない。それでもちょっと気温が下がると、バイクで出かけてみるかな!という気持ちが顔を出すからなんとも面倒くさい。そんなわけで、ちょうどひまわりまつりが開催されている座間のひまわり畑へとスーパーカブでプチツーリングしてみることにした。例によって寄り道しながら満開のひまわり畑を目指した。

首都圏のローカル線、相模線をたどって行く
座間ひまわり畑の最寄り駅は、JR相模線の相武台下と入谷駅。どちらからも徒歩20分の距離にある。もちろんスーパーカブで行く僕には関係ないのだが、地図を眺めてみると、相模線に沿って走って行けばひまわり畑に着ける。さらに西側には相模川が流れているので、行きは相模線沿い、帰りは相模川に沿ったルートでめぐってみることにした。
今年2025年の座間ひまわりまつりは8月9日から11日の3日間行われる。天気予報では初日の9日だけに晴れマークがついていた。なので9日に出かけることにした。
JR相模線は相模原市の橋本駅と茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅とを結ぶ33.3㎞の路線で全18駅ある。相模川の東岸を南北に走っていて、かつては寒川駅から川寒川線、西寒川線などの支線があり、相模川の砂利運搬に活躍した。首都圏では希少な全線非電化路線だったが、1991年(平成3年)に全線が電化され、当時の新型車両である205系500番台が投入された。電化によってスピードアップし利便性を高めたが、単線のため交換駅での待ち合わせなどもあり、全線の所要時間は64分。快速や急行などの優等列車もない。2021年から最新型のE131系500番台の運行が始まり、現在はすべてこの車両に置き換わっている。とはいえやはりローカル線らしさは残っていて、撮り鉄しながらひまわり畑へと向かった。



本来なら橋本駅から線路伝いに南下していくべきだったのかもしれないが、僕にはとくにこだわりはないので、上溝辺りからなるべく線路に近い道を選んで走った。住宅街に迷い込んだり、行き止まりだったり、畦道を走ったりとなかなか鬱陶しい行程になってしまったのだが、スーパーカブの機動性がフルに発揮できてなによりだった。運行本数は日中の時間帯上下3本ずつ。単純計算で10分に1本の電車が撮れるから、夏日の暑さに耐えながら3ケ所のポイントで撮影してみた。
行楽客でごった返すひまわり畑
とまあそんなふうに鉄オタ要素満載でひまわりまつり会場に着いたのは11時前。メインの道路はすでに渋滞していて、さすがのスーパーカブでもスムーズに進めない。なので田園の中の裏道をゴキブリのように走って、無事に会場内の無料駐輪場に到着。大勢の行楽客でごった返した中、首都圏随一の55万本の満開のひまわりに包まれたのだった。
座間ひまわりまつりは11日までだが、その後もひまわり畑の見学は可能で、8月中旬までひまわりを楽しめるから、カップルでタンデムツーリングの目的地にもいいかもしれないですね。





帰りは相模川を遡るようになるべく土手上の道を走った。広々とした風景を眺めながら走るのは気分爽快。これで気温があと5度低ければいうことはないと思った。相模川に流れ込む鳩川には三段滝なんていう見どころもあって、ちょっとばかり清涼感が味わえたのも収穫。短い時間だったが、夏を感じられたプチツーリングとなった。



走行距離は約57㎞。使用ガソリンは1.07L。かかった費用180円ほどのツーリングでした。