Hennessey Venom F5 Revolution LF
ヘネシーによるワンオフモデル1号車

8月15日、モントレー・カーウィーク内で開催された「ザ・クエイル」において、ヘネシー・スペシャル・ビークルズは、カスタムオーダー部門「マーヴェリック」によって開発された1台限りのスーパースポーツ「ヴェノム F5 レボリューション LF」正式公開した。
オーダーメイドプログラムを介して完成したヴェノム F5レボリューション LFは、ドライバー中心のコンセプトを徹底的に追求。米国随一のカーコレクター、ルイ・フローリーがマーヴェリック部門と協力し、専用エアロダイナミクスパッケージから、ココアブラウンが露出したカーボンファイバーまで、自身の希望をすべて具現している。
ヴェノム F5レボリューション LFは、新開発のカーボンファイバー製モノコックを採用した最新の「ヴェノム F5 エボリューション」をベースに、トラック仕様の「レボリューション」仕様のオープントップ、そして6速ゲート式MTが組み込まれた。
ヘネシーの創設者兼CEOのジョン・ヘネシーは、マーヴェリック部門の立ち上げを受けて、次のようにコメントした。
「私たちのお客様が夢を抱く時、私たちはその夢を実現するために尽力します。お客様の期待を超えることは、私たちの誇りなのです。新たに導入された『マーヴェリック』部門は、私たちのアメリカンハイパーカーを全く新しい次元へと導きます。まさにアメリカンドリームの究極表現となるでしょう」
最高出力2000PSオーバーのV8ツインターボ

エクステリアは、ノーズからテールまでネイキッドカーボンファイバーがコクピットを包み込むように続き、290mmの高さを持つリヤウィングの下へと絞り込まれるようなデザインを採用。カーボンファイバーをココアブラウンに染色し、豊かなシャンパンカラーの「ブリリアント・リバーサンド・メタリック」ペイントとのコンビネーションがチョイスされている。
「ヴェノム F5 エボリューション」のボディワークを先行導入。新形状のフロントスプリッター、再設計されたダイブプレーン、再成形されたフェンダールーバー、統合型リップスポイラーを備えた新しいリヤデッキ、大型リヤウイングなど、数多くのアップデート型エアロダイナミクスが採用された。
足まわりに新型サスペンションを装着。ヘネシーが独自開発した、最高出力2059PSを発揮する6.6リッターV型8気筒「フーリー」ツインターボエンジンと組み合わせることで、公道だけでなくサーキットでも強烈なパフォーマンスを実現している。
H字型ゲート式6速シフトレバーを配置

コクピットは、アナログ操作を基本コンセプトに掲げ、完全に再設計された。新しいセンターコンソールには、固体アルミニウムから削り出されたH字型ゲート式6速シフトレバーを配置。シフトレバーの上部には並列に配置されたエアベント、その直下にはキーホルスターがレイアウトされている。
今回、新世代カーボンファイバー製新型モノコックを初採用。ヘネシー独自開発の『XCell_2』チューブは、剛性、パッセンジャーエルゴノミクス、ペダルボックスのジオメトリが大幅に向上した。Hパターン6速マニュアルギヤボックス搭載に合わせて、フットウェルレイアウトを変更し、クラッチペダルのスペースが確保された。アルミ製ペダルには「Hennessey」のロゴがレーザー刻印されている。
スイッチ、トグル、ロータリーコントローラーは、時計製造レベルのクオリティで再設計。日中は周囲の光を吸収し、夜には柔らかく光る発光インフィルスイッチギアも採用された。パーキングブレーキレバーは、ボルトアクションの感触を実現するために機械加工が施されている。
モントレー・カーウィークでは「ヴェノム F5 エボリューション」の量産仕様もグローバルデビューを果たした。F5 エボリューションは世界最強の内燃機関搭載ロードカーに君臨する、ヴェノム F5の次世代モデルとなる。今後のすべてのヴェノム F5には、エボリューションの改良点が導入され、既に納車された32台も、エボリューション仕様へのアップグレードが可能となっている。
「ヘネシー ヴェノム F5 レボリューション LF」を動画でチェック!

