McLaren Le Mans Hypercar

カスタマー向けにハイパーカーを披露

「マクラーレン プロジェクト エンデュランス 」で導入される、LMDhハイパーカー。
今年のル・マン24時間レースにおいて、2027年からのWEC参戦を表明したマクラーレン。今回、モントレー・カーウィークにおいてLMDhハイパーカーを公開した。

2025年のモントレー・カーウィークにおいて、本物のLMDh規定プロトタイプレーシングカーをドライブできる、カスタマーパートナーシッププログラム「プロジェクト エンデュランス(Project: Endurance)」の顧客向けに、LMDh規定プロトタイプレーシングカーを公開した。

ローンチイベントでは、1995年のル・マン24時間レースでマクラーレン F1 GTR 51号車を駆って総合3位に入ったジャスティン・ベルが司会を務め、マクラーレン・グループ・ホールディングスのニック・コリンズCEOと、マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEOがアンベールを行った。プロトタイプレーシングカーは、1974年のインディ500で優勝したマクラーレン M16を彷彿とさせる新カラーリングも初披露されている。

6月のル・マン24時間レースで初公開されたマクラーレン製ハイパーカーは、2027年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)で実戦デビューを予定。マクラーレンは、モータースポーツにおけるトリプルクラウン(インディ500、モナコGP、ル・マン24時間)を、1シーズンで達成することを目指している。

1974年のインディ500をオマージュ

「マクラーレン プロジェクト エンデュランス 」で導入される、LMDhハイパーカー。
今回、初公開されたプロタイプレーシングカーは、ジョニー・ラザフォードがインディ500でドライブしたマシンのカラーリングをオマージュしている。

新カラーリングは、マクラーレンが達成した「トリプルクラウン」における最初の勝利、1974年のインディアナポリス500をオマージュした。この年のインディ500では、テキサス出身のジョニー・ラザフォードがドライブしたM16が優勝を果たしている。

ボディカラーはマクラーレン・オレンジをメインに、テキサス州のフラッグカラーをモチーフにしたダークブルーのセンターストライプの組み合わせ。ルーフには、ラザフォードが使用したヘルメットデザインに採用されたテキサス州の白い星が採り入れられている。今回、ラザフォードのレースナンバー「3」に加え、マクラーレンの「スピーディキウイ」と「スピードマーク」も入れられた。

マクラーレンは、2027年から導入されるLMDhハイパーカーと並行し、プロジェクト エンデュランス向けに限られた台数のカスタマーカーを開発・製造する。プロジェクト エンデュランスでは、マクラーレン・ワークスがLMDhハイパーカーのデビューに向けて行う開発プログラムやテストに参加し、チームメンバーやドライバーとの交流、世界的有数のサーキットにおけるトラックドライビングプログラムも用意されている。

マクラーレン・グループ・ホールディングスのニック・コリンズCEOは、プロジェクト エンデュランスについて次のように説明を加えた。

「プロジェクト エンデュランスは、世界中のカスタマーとファンから大きな期待を集めています。参加者は、このル・マン・ハイパーカーを所有する数少ないひとりとなり、開発とテストプログラムに直接参加することができます。非常に特別なオファーとなるでしょう」

マクラーレンは、プロジェクト エンデュランスの潜在的な顧客に向けて、モントレーに続き、ダラスとマイアミで開催されるイベントにおいて、LMDhハイパーカーを展示する。

「マクラーレン プロジェクト エンデュランス」を動画でチェック!

2027年からWEC参戦のマクラーレンは、オーナー自身がハイパーカーを所有できる「プロジェクト エンデュランス」を発表した。

2027年WEC参戦のマクラーレンがハイパーカーを所有できる「プロジェクト エンデュランス」を発表【動画】

マクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・レーシングは共同で、本物のLMDh規定プロトタイプレーシングカーをドライブできる、ユニークなカスタマーパートナーシッププログラム「プロジェクト エンデュランス(Project: Endurance)」を発表した。この極めてエクスクルーシブなカスタマープログラムは、2027年からスタートするマクラーレンの世界耐久選手権(WEC)参戦計画に直接参加できる貴重な機会となる。