Bentley Continental GT Speed
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Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE
ついにハイブリッド化されたコンチネンタル GT




究極のグランツーリスモを目指し、ベントレーは新開発のPHEV「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」を搭載した4代目「コンチネンタル GT」を2024年6月に発表。トップモデルの「スピード」はフォルクスワーゲン傘下時代の代名詞でもあった6.0リッターW型12気筒ツインターボに替えて、4.0リッターV型8気筒ツインターボに電気モーターが組み合わせられる。
「メルセデス AMG GT 63 S E パフォーマンス クーペ」は、 世界最高峰のF1グランプリにおいて鍛えられてきた電動化技術を導入した、メルセデス AMG GTのトップパフォーマンスモデル。ボディサイズはコンベンショナルなクーペスタイルのコンチネンタル GTが、全長で165mm、ホイールベースでも151mm大きい。車両重量に関しても、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載するコンチネンタル GTが300kg以上重い。
ベントレー コンチネンタル GT スピード
ボディサイズ=全長4895mm×全幅1966mm×全高1397mm
ホイールベース=2851mm
車両重量=2459kg
タイヤサイズ=275/35ZR20
メルセデス AMG GT 63 S E パフォーマンス
ボディサイズ=全長4730mm×全幅1985mm×全高1355mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=2150kg
タイヤサイズ=295/30R21(前)、305/30R21(後)
加速力で「コンチネンタル GT」を圧倒




コンチネンタル GT スピードは、エンジン単体で600PSの出力を誇る4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、400Vモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は782PS、同最大トルクは1000Nmを発揮する。
一方のメルセデス AMG GT 63は、フロントに612PSの4.0リッターV型8気筒ツインターボ、リヤアクスルに電気モーターを搭載。システム最高出力816PS、同最大トルク1420Nmという驚愕のスペックが与えられた。最高速はコンチネンタル GT スピードが圧倒するが、0-100km/h加速は軽さを活かしたメルセデス AMG GT 63が0.4秒も速い。
ベントレー コンチネンタル GT スピード
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+モーター
排気量=3996cc
最高出力=600PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2000〜4500rpm
システム最高出力=782PS
システム最大トルク=1000Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=335km/h
0-100km/h加速=3.2秒
メルセデス AMG GT 63 S E パフォーマンス
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+モーター
排気量=3982cc
最高出力=612PS/5750〜6500rpm
最大トルク=850Nm/2500〜4500rpm
システム最高出力=816PS
システム最大トルク=1420Nm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=AWD
最高速度=316km/h
0-100km/k加速=2.8秒
究極のラグジュアリーかF1由来の走行性能か




コンチネンタル GT スピードのインテリアは、英国を代表するラグジュアリーブランドに相応しい、ゴージャスな室内空間を実現する。回転式の12.3インチローテーションディスプレイや美しいアナログクロックも健在。ドアパネルには、新開発された精緻な「3Dダイヤモンドレザー」が採用された。AMG GT 63は、メルセデス・ベンツではお馴染みとなった2画面の大型ディスプレイがレイアウトされ、クローム類を多用した煌びやかなコクピットが特徴となる。
25.9kWh容量のリチウムイオンバッテリーをラゲッジ下部に搭載するコンチネンタル GT スピードは、EVモードで約80kmの航続距離を確保。AMG GT 63のエレクトリックモードは約13kmに留まっており、効率性に関しては、市街地走行を十分にカバーするコンチネンタル GT スピードに軍配が上がった。
シートレイアウトは4シーターとして十分な居住スペースが確保されたコンチネンタル GT スピードに対し、AMG GT 63は2シーターが標準仕様。有償オプションとして「可倒式リヤシート」も用意されており、あくまでも「2+2」シーターとはなるものの、使い勝手を向上させることができる。
同じプラグインハイブリッドパワートレインを搭載する2台だが、得意とするフィールドは対照的だ。豪華なインテリアを含め、余裕をもったグランドツーリングを楽しみたいのであれば、1000万円以上の価格差はあるもののコンチネンタル GT スピードという選択肢になる。しかし、F1直系の電動技術による圧倒的な走行性能を求めるならば、AMG GT 63は最高の相棒となるだろう。
車両本体価格
ベントレー コンチネンタル GT スピード 4175万円
メルセデス AMG GT 63 S E パフォーマンス 3085万円


