力強い走りのターボエンジン 軽量ボディで運転支援も装備

ハイトワゴンの使い勝手とSUVの走破性をクロスオーバーさせたクロスビー。デビューしたのは2017年末と今年で8年目を迎える長寿モデルだが、いつフルモデルチェンジされるかはまったくわからない。

エクステリア

軽自動車のハスラーを大きくしたようなイメージで、扱いやすいサイズ感と愛嬌のある見た目を両立。2024年8月の仕様変更でボディ色の設定が変更され、写真の組み合わせの3トーンは廃止された。

プラットフォームは同社のAセグメントハイトワゴン〝ソリオ〞の旧モデルがベース。新骨格構造〝ハーテクト〞を採用しており、軽量で高強度/高剛性なボディを構築する。

インストルメントパネル

アイボリーの加飾を備えるカジュアルなイメージだが、「HYBRID MZ」の「ブラウンアクセントパッケージ」だと大人っぽい雰囲気に変身。販売店オプションの全方位モニター対応ナビゲーションは世代的にやや古い機種となる。

パワートレインは1.0ℓ直列3気筒直噴ターボエンジンに、6速ATという組み合わせ。最高出力は99PS、最大トルクは150Nmと、1.5ℓ自然吸気エンジン並みにあるため、高速でも坂道でも力強く走る。しかもそこに、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせている。モーター(ISG)の最高出力は3.1PSに過ぎないが、ターボラグを補うには十分だ。

居住性

6速ATもダイレクトな加速と歯切れの良い変速感が心地良い。しかもそれがパドルシフトで操作できるから、峠道も楽しく走れる。サスペンションのチューニングもロードホールディングを重視しており、背の高いボディでも不安定さを覚えない。

うれしい装備

プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)とIRカット機能付きフロントガラスを「HYBRID MX」以外に標準装備。
センターコンソール下部にType-AとType-Cの充電用USB電源を装備。そのすぐ上にはスマートフォンが収まるポケットも備わるのが便利。
月間販売台数        1024台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表    17年12月( ボディカラー変更 24年8月)
WLTCモード燃費  18.2 ㎞/ℓ ※FF車

ラゲッジルーム

運転支援システムも現代的仕様にアップデートされており、今でも競争力のあるモデルである。駆動方式はFFと4WDの両方を用意。後者は〝生活四駆〞と呼ばれることの多いビスカスカップリング式だが、トラクション制御が悪路専用となる〝グリップコントロール〞を使えば、初級のオフロードコース程度は走れてしまう。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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