ミドルクラスミニバンでもヴォウジェの“質”を体感する─。

10年以上の長きにわたり、幅広く愛されてシーンの先頭に立ち続けたベルサスのシンボル的モデル、ヴォウジェ。その存在はもはやそれ自体がステータスであり、ベルサスの一時代であり、一級品のブランドとして成り立っている。だからこそヴォウジェにはこれまで多彩なカラーをまとったスピンオフ作品が投入されてきており、しかもそれらのすべてが堅実にヒットを記録しているのだ。

そんなヴォウジェというステータスを礎に、現代的なニュアンスへと変貌を遂げた新しいヴォウジェがこのヴォウジェSE。センターハブを挟んで対峙する対角のスポークまでを1本のデザインスポークに見立てて設計した天面の超足長なデザインは初代を踏襲するが、サイドリブの角度やフェイスの落とし込み方などのディテールは、現代の車両が持つハイエンドなフォルムとの親和性を求めてガラリと一新。明らかにヴォウジェなのだが、緻密さや洗練度が明らかに増していて、いわゆる「シュッとした」スマートさに長ける一本だ。

直線的でシャープだからスポーティさが前面に出るのだが、それは決してスパルタンではなく、上質で上品な躍動感という印象。高級車の足元にももちろん相応しいが、ミドルクラス車両に合わせてもそれだけで全体のハイエンド感が引き上がるのもヴォウジェSEの真骨頂だ。サイズバリエもどんどんと拡大中。質の高い魅せヂカラを体感したいなら、見逃せない。

VERSUS VOUGE SE(ベルサス・ヴォウジェ エスイー)
多面的でエッジ感に長けた最新カーデザインに対し、直線的な折れを与えることでハイエンドかつスポーティな造形を実現。引き締まったセミグロスブラックだけでなく伝統色、クロモイタリアーノ、クロモイブリードも設定。
ヴォウジェ特有のリム外周まで突き抜けるような足長造形はそのまま継承。ただし最新車両のボディデザインを意識してエッジ感を各所で強め、スポークサイドには動きのある立体造形を採用。フェイスはコンケイブ。
リリース当初は17、18、20というラインアップだったが、より大口径感を高める21インチの追加、そしてノアヴォクなどのミドクルクラスミニバン、そしてアルファードでも比較的ナチュラルに履ける、19インチもさらに追加。また、欧州車向けに20×9.5Jなど、守備範囲を拡大中。より多くの車種、そしてユーザースタイルに合わせたマッチングでヴォウジェの世界を堪能できる。
SIZEH-PCDPRICE
17×7.0J5-114.3、5-120、5-100、5-1126万1600円〜8万4700円
18×7.0J5-114.3、5-120、5-100、5-1126万6000円〜9万200円
19×7.5J〜8.0J5-114.3、5-120、5-112、5-1087万7000円〜10万2850円
20×8.5J〜9.5J5-114.3、5-120、5-112、5-1088万5800円〜11万3300円
21×8.5J5-114.3、5-12010万2300円
■カラー:セミグロスブラック、クロモイブリード、クロモイタリアーノ
■構造:鋳造1ピース

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STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年9月号 No.357より