McLaren ARTURA COUPE
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Chevrolet Corvette E-Ray
コルベット初のハイブリッドパワートレインを搭載




マクラーレン・オートモーティブは、ブランド初の量産ハイブリッド「アルトゥーラ」を2021年に発表した。軽量化を徹底的に追求した「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」に、3.0リッターV型6気筒ツインターボと薄型アキシャル・モーターを組み合わせたハイパフォーマンス・ハイブリッドを搭載する。
ゼネラルモーターズ(GM)の主力ブランド、シボレーが誇るスーパースポーツ「コルベット」初の電動モデルとして、2024年に登場した「コルベット E-Ray」は、6.2リッターV型8気筒エンジンで後輪を駆動し、モーターでフロントアクスルを駆動する「eAWD」を搭載する。
ミッドシップレイアウトを採用する2台だが、コルベット E-Rayが全長で146mm、ホイールベースで85mm大きいサイズを持つ。車両重量はカーボンファイバー製モノコックタブを採用したアルトゥーラ(DIN値)が、実に250kgも軽い。
マクラーレン アルトゥーラ
ボディサイズ=全長4539×全幅1913×全高1193mm
ホイールベース=2640mm
車両重量=1560kg(DIN)
タイヤサイズ=235/35R19(前)、295/35R20(後)
シボレー コルベット E-Ray
ボディサイズ=全長4685×全幅2025×全高1225mm
ホイールベース=2725mm
車両重量=1810kg
タイヤサイズ=275/30ZR20(前)、345/25ZR21(後)
小排気量&ハイパワーの「アルトゥーラ」




アルトゥーラは、3.0リッターV型6気筒「M630」ツインターボエンジンにモーターを組み合わせ、システム最高出力は700PS。コルベット E-Rayはアメリカ車らしい大排気量6.2リッターV型8気筒自然吸気「LT2」エンジンとフロントアクスルのモーターにより、システム最高出力は664PSを発揮する。コルベットは、0-100km/h加速よりも距離の短い0-60mph(0-96km/h)ながら、2.5秒という強烈なスペックを実現している。
マクラーレン アルトゥーラ
エンジン形式=V型6気筒ターボ+ハイブリッド
排気量=2993cc
システム最高出力=700PS/7500rpm
システム最大トルク=720Nm/2250〜7000rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=330km/h
0-100km/h加速=3.0秒
シボレー コルベット E-Ray
エンジン形式=V型8気筒OHV+モーター
排気量=6156cc
最高出力=502PS/6450rpm
最大トルク=637Nm/5150rpm
モーター出力=162PS
モータートルク=165Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
0-60mph加速=2.5秒
限定的な電動モデルとなる「コルベット E-Ray」




シンプルな機能美が追求されたアルトゥーラのインテリアは、10インチメーターディスプレイを中心に、ステアリング横にはエアコンやナビゲーションを操作する縦型の8インチタッチスクリーンが配置される。
コルベット E-Rayは、センターコンソールがドライバーを取り囲むようなレイアウトを採用。14インチドライバーインフォメーションと12.7インチセンターコンソールディスプレイに加えて、2026年モデルからは、6.6インチタッチスクリーン補助ディスプレイも導入された。
電力量7.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するアルトゥーラは、「EVモード」で33kmの航続距離を確保。さらにモーターのみで130km/hまでスピードを上げることも可能だ。センタートンネルに電力量1.9kWhのリチウムイオンバッテリーを配置したコルベット E-Rayは、フロントモーターのみで走行する「ステルスモード」の最大航続距離は6.4kmに留まり、最高速度は74km/hに制限される。
価格差が1000万円近くあることを考えると、十分な走行性能を備えたコルベット E-Rayが有利に感じるが、アルトゥーラは本格的なハイブリッドシステムに加えて、レーシングカーを思わせる贅沢なカーボンファイバー製シャシーを採用。重いバッテリーを搭載しながらも1.6t以下に抑えられた“軽快感”は、マクラーレンだからこそ味わうことができる。
車両本体価格
マクラーレン アルトゥーラ 3300万円
シボレー コルベット E-Ray 2350万円

