Lamborghini Revuelto
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Lamborghini Countach LPI 800-4

堂々たるボディサイズを持つレヴエルト

ランボルギーニは、アヴェンタドールの後継モデルとなるV12搭載スーパースポーツ「レヴエルト」を2023年に発表した。6.5リッターV型12気筒エンジンと3基のモーターを搭載する「ハイパフォーマンスEV(HPEV)」システムを搭載し、350km/hの最高速、EVモード(チッタモード)で約10kmの航続距離が確保されている。

レヴエルトのデビューから先立つこと2年。2021年、ランボルギーニはザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングにおいて、「カウンタック LP500」生誕50周年を記念し、限定112台のスペシャルモデル「カウンタック LPI 800-4」を公開した。現代に甦ったカウンタックは、オリジナルのデザインを現代的に再解釈したエクステリア、「シアン FKP37」由来の48Vマイルドハイブリッド・パワートレインが採用された。

ボディサイズはフラッグシップとして堂々たる体躯を誇るレヴエルトが、全長で77mm、ホイールベースで79mm大きい。スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を導入したカウンタック LPI 800-4だが、センタートンネルに大容量リチウムイオンバッテリーを搭載するレヴエルトより、車両重量は177kgも軽い。

ランボルギーニ レヴエルト

ボディサイズ=全長4947×全幅2033×全高1160mm
ホイールベース=2779mm
車両重量=1772kg(Dry)
タイヤサイズ=265/35ZR20(前)、345/30ZR21(後)

ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4

ボディサイズ=全長4870×全幅2099×全高1139mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1595kg(Dry)
タイヤサイズ=255/30ZR20(前)、355/25ZR21(後)

3モーターによる強烈なダッシュ力

プラグインハイブリッドシステムを採用するレヴエルトは、リヤミッドに搭載される6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに、フロントアクスルのモーター2基と、8速DCTに内蔵されるモーター1基を組み合わせて最高システム出力1015PSを発揮する。

一方のカウンタック LPI 800-4は、6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、最高出力は780PSというスペックを誇る。だが、3モーターの威力は絶大で、0-100km/h加速はレヴエルトが0.3秒も上まわる。

ランボルギーニ レヴエルト

エンジン形式=V型12気筒自然吸気+ハイブリッド
排気量=6498cc
最高出力=825PS/9250rpm
最大トルク=725Nm/6750rpm
システム最高出力=1015PS
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=350km/h
0-100km/h加速=2.5秒

ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4

エンジン形式=V型12気筒自然吸気+48Vマイルドハイブリッド
排気量=6498cc
最高出力=780PS/8500rpm
最大トルク=720Nm/6750rpm
システム最高出力=814PS
トランスミッション=7速ISR(RMT)
駆動方式=AWD
最高速度=355km/h
0-100km/h加速=2.8秒

最新ハイブリッドが手に入るという幸運

レヴエルトのインテリアは、12.3インチデジタルコクピット、8.4インチインフォメーションシステムに加えて、9.1インチパッセンジャーディスプレイを配置。カウンタック LPI 800-4は、アヴェンタドールやシアン FKP37のイメージを残したインテリアが広がり、フルデジタルメーターに8.4インチHDMIタッチスクリーンが組み合わせられている。

多くのバックオーダーを抱えながらカタログモデルとして販売されるレヴエルトだが、ランボルギーニを象徴するネーミングを限定モデルとして復活させたカウンタック LPI 800-4は、発表時点で112台全てがソールドアウトしている。しかも発売時点で240万ユーロ(約4億円)だった価格が、現在どれほど高騰しているのか、想像がつかないレベルだ。

カウンタック LPI 800-4は、希少性というスーパースポーツには欠かせない魅力を備えているものの、搭載するパワートレインのパフォーマンスに関しては、より新しいレヴエルトがを圧倒する。カウンタック LPI 800-4を、決して手に入らない“すっぱい葡萄”に例えてしまうのは少々乱暴だが、最新ハイブリッドスーパースポーツを1/6の価格で手に入れられる事実を、幸運に思うべきなのかもしれない。

車両本体価格

ランボルギーニ レヴエルト 6543万円

ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4 240万ユーロ(新車当時)

ランボルギーニ レヴエルト

電動化がもたらす「ランボルギーニ レヴエルト」の2つの安心を鈴鹿サーキット試乗で体感

ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド・スーパースポーツとして2023年に登場した「レヴエルト」。それを鈴鹿サーキットで試乗できるという。最新のフラグシップV12ランボルギーニを世界でも屈指の人気コースで試せるとあって、全ての予定をキャンセルし、新幹線に飛び乗って鈴鹿サーキットへ向かった。

ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4のフロントスタイル

伝説、再び! ハイブリッドを得て21世紀に蘇ったランボルギーニ カウンタック LPI 800-4を詳細解説

あのカウンタックが蘇った。ランボルギーニがペブルビーチの場で伝説の1台を現代流にアレンジした限定モデルを発表。デザインだけでなく、V12にモーターを組み合わせたハイブリッドであることも注目だ。まさに過去と未来を融合した、ランボルギーニのチャレンジを表す意欲作である。