試乗 初の4ドア・4シーター「フェラーリ プロサングエ」で東京〜青森往復1600kmロングツーリング試乗【写真・16枚目】 4ドア、4シーター、そして4WDとなるフェラーリ・プロサングエ。 812コンペティツィオーネの派生形となるシリンダーヘッドを持つ、プロサングエの6.5リッターV12ユニット。スペックは725PS/7750rpm、716Nm/6250rpm。レッドゾーンは8250rpmから。 東京から東北道を北上、一路、青森県の十和田湖、奥入瀬渓流を目指す。片道およそ800km。復路は八戸から高速に乗り、途中、岩手県の八幡平アスピーテラインなどにも立ち寄った。写真は「蔵のまち」宮城県村田町にて。 東京から東北道を北上、一路、青森県の十和田湖、奥入瀬渓流を目指す。片道およそ800km。復路は八戸から高速に乗り、途中、岩手県の八幡平アスピーテラインなどにも立ち寄った。写真は「蔵のまち」宮城県村田町にて。 コクピットはSF90ストラダーレにインスパイアされたデザイン。助手席前のモニターでは速度やエンジン回転を確認できるほか、各席のヒーター、ベンチレーター、マッサージ機能などの操作ができる。 運転席と助手席を同じ雰囲気に仕立てる「デュアル・コックピット」コンセプトは、後席においても反復される。トリムに使用されるアルカンターラ、ルーフライニング、カーペットなどにはリサイクル製品を使用。 運転席と助手席を同じ雰囲気に仕立てる「デュアル・コックピット」コンセプトは、後席においても反復される。トリムに使用されるアルカンターラ、ルーフライニング、カーペットなどにはリサイクル製品を使用。 ラゲッジルーム容量はフェラーリ最大を謳う473リットル。トランスアクスル構造を採るためかフロアはやや高め。リヤシートバックは可倒機構を備え、荷室側からも展開/格納できる。 世界初のアクティブサスペンション、マルチマティック社製TASVシステムを搭載。ロールとピッチが最小限に抑えられ、ハードなコーナリングでも旋回姿勢は御覧の通り。 実車をよく観察し、さらに走らせると、プロサングエがSUVではないことはよく理解できる。だがフェラーリ史上最大? のロードクリアランスを利するような走りができることは事実。ヒルディセントコントロールも搭載している。 奥入瀬(おいらせ)渓流は十和田湖畔から流れ出し岩や樹林をかき分けつつ滝や清流を形成、焼山まで続く奥入瀬川の流れ。長さはおよそ14km。国道102号線を行けばクルマでも堪能できる。 奥入瀬(おいらせ)渓流は十和田湖畔から流れ出し岩や樹林をかき分けつつ滝や清流を形成、焼山まで続く奥入瀬川の流れ。長さはおよそ14km。国道102号線を行けばクルマでも堪能できる。 発荷峠展望所から十和田湖を望む。東北自動車道を十和田ICで下り、国道103号線を北へ延々森の中を進むと、突然視界が開け十和田湖が現れる。ここまで来ればゴールはもうすぐそこだ。 シャシーは完全に新設計で、下部はすべて高強度のアルミ合金製。さらにアッパーボディを最適化した結果、GTC4ルッソに比べねじれ剛性は30%、ビーム剛性は25%向上した。 試乗車はダイヤモンドカットの鍛造ブラックマットホイール、イエローのブレーキキャリパー、チタニウムホイールボルトを装着していた。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4S。 フェラーリ初の4ドア・4シーターモデルとして、さらに絶滅危惧種であるV12エンジンの存続を高らかに宣言したことで、世界中で話題になっているプロサングエ。今回は東京から青森の十和田まで、往復1600kmのロングツーリングに連れ出した。千里の馬は常にあれども、千里の競走馬は無し。果たしてプロサングエは、その最初の1台となるのか。 この画像の記事を読む