前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年9月1日〜7日に発表されたニュースを紹介する。
広がる連携、深化する対応──電動マイクロモビリティの課題克服へ

2019年設立のマイクロモビリティ推進協議会は、電動マイクロモビリティの普及を支える自主規制と社会的啓発を進めてきた。法改正から2年を経て普及は進んだものの、利用マナーや安全面における課題が顕在化した。こうした状況を受け、新たに団体名称を「日本マイクロモビリティ協会」と改め、活動の幅と責任範囲を拡大する動きが始まった。
この協会は有識者を受け皿とし、電動キックボードなどのマイクロモビリティが持つ利便性を社会に根付かせながらも、安全・安心な利用環境の整備を後押しする役割を担う。新たな連携先として、株式会社ドコモ・バイクシェア、OpenStreet株式会社、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、株式会社オージーケーカブトが加わり、既存のLuupやBRJ、Limeらとともに機運の盛り上げが図られている。
体制の要として座長には、呉工業高専の神田佑亮教授が就任。神田教授は京都大学准教授経験を経て交通・地域政策や災害時交通マネジメントに精通し、実例として2018年西日本豪雨や2023年G7広島サミットでの対応経験を有している。その知見を活かし、移動の活発化を通じた地域振興や都市形成に寄与するという展望を描く。教授は、街なかの回遊性や公共交通補完といった利便性の向上と同時に、利用マナーや交通安全面の課題に真正面から向き合う必要性を強調する。
協会には電動マイクロモビリティの事業者に加え、保険業界やヘルメット製造事業者も参加し、多方面から連携する体制が整った。連携の目的には、安全確保と信頼性の向上、業界の健全な発展、そして観光・地域交通の課題解決を通じた街の活性化が掲げられている。気軽な移動手段として普及する一方で、新しい交通サービスならではの課題も存在する現実を踏まえ、情報発信と安全対策を両輪として推し進める姿勢が印象的だ。
協会は任意団体として機能し、OpenStreet社、ドコモ・バイクシェア、ハセガワモビリティ、BRJ、Lime、Luupが正会員として事業展開を担い、東京海上日動火災保険と三井住友海上火災保険が賛助会員として安全面の支援を担う。さらにオブザーバーとしてオージーケーカブトやNextwayが参加し、事務局はマカイラ株式会社が運営する。公式サイトで各種情報を随時発信し、業界の信頼構築にも都度貢献していく構えだ。
神田教授の強調するように、マイクロモビリティは地域の移動活性化やまちづくりに寄与する大きな可能性を秘めている。しかし同時に、利用者の安全意識やマナーの向上が不可欠であり、普及と安全を両立させる取り組みが必要不可欠。協会は、これまで培ってきた交通政策や事業開発の知見を横断的に活用し、電動マイクロモビリティを健全な社会インフラへと昇華させる意思を示している。
今後、普及の加速とともに評価されるのは、事故防止や啓発・情報発信の有効性だ。電動マイクロモビリティの安全・安心な普及が進み、街なかの移動がより柔軟で快適なものになる未来が描かれている。
ORTIGAカフェでMUTT Motorcycles「DRK-01」特別展示|浅草で英国モーターサイクル文化を体感

東京・浅草のカフェ「ORTIGA」にて、2025年9月20日から28日まで、MUTT Motorcyclesの限定モデル「DRK-01」3台が特別展示される。「DRK-01 250CC CANDY RED」「WHITE SAND」「DARK CHROME」といった国内各30台限定車に、カフェ利用を楽しみながら間近で触れられる機会が提供される。新開発のDOHC水冷エンジンや6速マニュアルトランスミッション、前輪には320mm径ディスク+4ピストン油圧ブレーキを備えた高性能な一台で、従来のクラシックスタイルを大胆に刷新したモデルだ。クリエイティブなロケーションと共に英国発モーターサイクルの世界観を堪能できる貴重な展示イベントとなる。












ベスパ新車成約で純正ヘルメット贈呈キャンペーン実施

ピアッジオ グループ ジャパンは、2025年8月30日から11月30日まで、現行Vespa全モデル(OFFICINA 8シリーズ除く)を正規販売店で新たに成約した顧客に、Vespa純正ヘルメットをプレゼントするキャンペーンを実施する。ヘルメットはSG/PSCマーク取得の安全性を備え、ホワイト・グリーン・グレーの車体色に合わせたクラシカルなデザインで、Vespaロゴを控えめに配置。税込で定価1万9360円相当(サンバイザー付き、サイズはM/L/XL)となる。カラーやサイズによっては希望に合わない場合もあり、その際は代替品で対応。新たなベスパライフを安全かつスタイリッシュに彩る試みとして注目される。








アプリリア、対象モデル購入で純正オープンフェイスヘルメットをプレゼント

ピアッジオグループジャパンは、アプリリア正規販売店にて対象モデル(RS 457、SR GT 200/Replica、SX 125、RX 125)の新車を成約した顧客に、アプリリア純正オープンフェイスヘルメットをプレゼントするキャンペーンを実施中。期間は2025年8月30日から12月31日までで、在庫がなくなり次第終了となる。対象ヘルメットはアプリリアの“A”ロゴを配したデザインで、スモークのインナーバイザー付き。機能性、快適性、安全性を高次元で兼ね備えた全排気量対応モデル。カラーはブラック/レッド、サイズはM、L、XL。メーカー希望小売価格は税込2万3100円相当。ライディングをスタイリッシュかつ安全に彩るキャンペーンとして注目される。














免許不要の新型電動“原付”『evuco』登場、大人が自然に乗れる頑丈デザイン

FreeMile株式会社が、米国で6万台の稼働実績を持つ電動“原付”『evuco(イブコ)』の一般販売を開始。オンライン限定の80台は即完売となった。コンセプトは「大人が自然に乗れる一台」で、ev=電動、u=あなたに寄り添う、co=コンパクトな相棒の意を込めた。チェーンレス構造とミニマルなデザインにより、スカート巻き込みや靴の汚れを防ぎ、安全性とメンテナンス性を両立。IP65相当の防水性能と堅牢なボディを備え、ハンマーでも壊れない耐久性を実現した。最高速度は法定準拠の20km/h、航続距離25km、充電は3~4時間で完了。特殊構造モーターにより、坂道でもスムーズな走行が可能。折りたたんで転がせるコンパクト設計で、バスケット装着や取り外し可能なバッテリーにも対応している。











池町佳生、アジアクロスカントリーラリー二輪総合優勝|ムサシがチームでも勝利

チームムサシインターナショナル所属の池町佳生(Husqvarna FE350)が、第30回アジアクロスカントリーラリー(AXCR 2025/8月8日–16日、タイ・ラオス間、総走行距離2,000km超)で二輪部門総合優勝を果たした。前半で前転転倒により首に負傷するアクシデントを経験しながらも、精神力と熟練の走りで巻き返し、リードを維持してゴールにたどり着いた。個人成績の栄冠に加え、所属するムサシインターナショナルもチーム総合優勝に輝き、個人とチームの両輪で優勢を示した大会となった。日本人ライダーとしての池町の存在感が際立つ成果であり、チーム体制の強固さと挑戦姿勢が証明された結果だ。株式会社ムサシは今後も選手支援とモータースポーツの発展に注力する構えだ。




デイトナ、新城市観光協会と観光パートナー協定を締結

株式会社デイトナは一般社団法人新城市観光協会と、8月27日付で「観光パートナー協定」を締結。東西のバイクライダーが集う「新城バイクツーリズム」の推進を掲げ、全国ライダー向けに新城市や奥三河エリアの魅力を発信し、地域活性化を目指す。新城は複数国道が交差しアクセス良好で、桜淵公園や鳳来寺山、戦国史跡など四季折々の自然・文化資源が豊富に存在。しかしツーリングの「通過点」となりがちという課題があった。両者は共同でバイクイベントや朝活Cafe、周遊ルートの開発、SNS連携による情報発信を展開し、観光誘客と満足度向上を図る構え。








ブレイズ、2輪電動モビリティ購入者向け「選べるオプションプレゼントキャンペーン」期間延長

株式会社ブレイズ(名古屋市、代表取締役:市川秀幸)は、7月7日から実施中の「選べるオプションプレゼントキャンペーン」について、好評につき実施期間を9月30日まで延長することを決定した。対象は全国の販売店で同社の2輪電動モビリティを購入した顧客で、車種に応じた実用オプション(ヘルメット、電動空気入れ、スタンド、カバー、スマホホルダー、3wayポーチ、輪行袋など)から希望の1点を選べる内容となっている。在庫状況により品切れの場合は次回入荷分を順次発送。購入は公式オンラインショップおよび家電量販店、カー用品店では不可で、対象店舗での購入が必要となる。今後も需要に応じた柔軟な対応を予定している。






カワサキ×クシタニ、「キャンプライド」で大人の週末を提案

2025年8月30日から31日、カワサキモータースジャパンがクシタニと共に「カワサキ×クシタニ キャンプライド」を長野・王滝村のONTAKE EXPLORER PARKで開催した。キャンプ未経験者でも楽しめる「手ぶら参加」が可能なセット付きで、ロゴスコーポレーション提供のキャンプスターターセットも参加者へプレゼントされた。KLX230シリーズおよび四輪ATV「KFX」の試乗体験では初心者向けコースと専属インストラクターが好評を博した。さらに自然の中でBBQディナーを楽しめる演出が非日常的な週末体験を演出し、ライダーたちにアウトドアの魅力を存分に提供した。
























バイクガレージ累計販売15,000台突破、先着100名に10%OFFクーポン配布

Fun Standard株式会社(福岡県大野城市)が展開するアウトドアブランド「PYKES PEAK」のバイクガレージが、累計販売台数15,000台を突破。都市部や集合住宅で屋内ガレージが確保困難なライダーに、屋外でも安心して愛車を保管できる収納環境を提供している。2024年には楽天のガレージカテゴリーで同社製品がランキングを独占する実績も誇る。今回、セール期間中に限り先着100名に10%OFFクーポンを配布。耐久性・撥水性に優れた高機能ポリエステル素材やPUコーティング、遮光・難燃加工などを備えたガレージは、雨風や紫外線からバイクを守る屋外シェルターとしての信頼性も高まっている。





トランクルーム「ハローストレージ」、初の収納写真コンテスト開催 受賞作品発表

トランクルーム最大手「ハローストレージ」を運営するエリアリンク株式会社は、初の「収納写真コンテスト2025」を実施し、2025年8月29日に受賞作品を発表した。利用者が工夫を凝らした「見せる収納」や、アルファベット順に整理された本の収納、ラベリングによる整頓術など、多彩なアイデアが集まり、特賞にはMAGNUM様とマーヴェリック様が選ばれた。また、自作の壁掛け収納やボックスによる色揃え収納なども高く評価された。都市部における収納スペース不足を背景に、トランクルームの利便性が改めて注目される結果となった。今後もエリアリンク社は、多様な収納ニーズに対応しながら、サービスの利便性向上を目指していく。






「ハローストレージ」、バイク専用トランクルーム400室突破—大阪で新たに2物件出店

エリアリンク株式会社が展開する「ハローストレージ」のバイク専用トランクルームが、2025年8月時点で累計30物件・400室の規模を達成した。8月1日には、大阪府吹田市と枚方市に「バイクパーク吹田末広町」「バイクパーク枚方津田」をパートナー制度により新規出店。個別ボックス型「ハローバイクボックス」は、防犯設備で盗難やいたずらを抑止し、直射日光や雨風から車体を保護する。青空型「ハローバイクパーキング」や屋内共同型「ハローバイクガレージ」など多様なニーズに対応する3タイプを用意し、稼働率は約88%と高水準を維持している。今後も出店拡大とサービス強化により、利便性と安全性の向上を目指す。



仁徳天皇陵近く「カワサキ プラザ堺」、8月30日にリニューアルオープン

大阪府堺市・仁徳天皇陵近くに位置する「カワサキ プラザ堺」が、2025年8月30日に全面リニューアルオープンを果たした。店内は木目調の床と白い天井が調和する明るく清潔感あふれる空間へと刷新され、ケージ展示に囲まれたモーターサイクルの静謐な佇まいや、アイランドディスプレイによるアパレル展示、ライダー同士の交流を促すコミュニティスペース、歴史を描いたヘリテージウォールなど、テーマ性ある演出が施された。駐車場設備を完備したショールームでは新モデルやオリジナルアパレルも展開され、スタッフがライダーのモーターサイクルライフを多方面からサポートする体制が整った。






