MAXシリーズの最新進化 ― 新型NMAX 155登場

ヤマハ台湾は2025年9月、新型「NMAX 155」を正式発表した 。MAXシリーズの象徴である「快適性と高性能の融合」をコンセプトに開発された新モデルで、都市型コミューターとしての機能性とツーリング性能を兼ね備えている。デザインテーマは「Nothing but the MAX」。立体的でシャープな車体ラインを採用し、前モデルから大幅に進化した空力性能と走行安定性を実現している。
2014年のTMAX 530、2018年のXMAX 300、2020年の初代NMAX 155、2022年の台湾導入モデルを経て進化してきたMAXシリーズ。その系譜に新たな1台として加わる新型NMAX 155は、日常の移動から長距離ライドまで幅広いシーンで高いパフォーマンスを発揮する。
洗練された新デザインと高機能装備

新型NMAX 155は、立体切削製法によるシャープなボディラインを採用。MAXシリーズの象徴であるブーメランデザインを踏襲しつつ、LEDプロジェクターヘッドライトやポジションランプ、ターンシグナルなど灯火類を全面LED化。コンパクトで凝縮感のあるテールランプとの組み合わせにより、先進的で精悍な印象を与えている。
さらに、5インチのフルカラーTFTメーターを新搭載。左ハンドルスイッチで各種設定や車両情報、スマートフォン通知、音楽再生、天気予報などを操作でき、Garmin StreetCrossアプリとの連携による全地図ナビゲーション機能(地図データ永久無料更新)にも対応。デジタル時代の都市型スクーターにふさわしい高い情報連携機能を実現した。
YECVT搭載で走りを自在に操る

新型NMAX 155の最大の進化ポイントは、新開発の「YECVT(ヤマハ・エレクトロニックCVT)」の搭載だ。これにより、ライダーは左ハンドルのシフトスイッチで1速から3速までのギア選択が可能。さらに走行モードは「SPORTS」と「TOWN」の2種類を備え、ライディングシーンに応じた最適なパフォーマンスを引き出す。
SPORTSモードでは、スロットルレスポンスを最適化し、俊敏で力強い加速フィールを実現。高速道路での追い越しやワインディングロードでのスポーティな走行に最適だ。一方、TOWNモードでは穏やかな変速特性により、低燃費でスムーズな走行を可能とし、都市部でのストップ&ゴーが多いシーンで高い快適性を発揮する。
また、長い下り坂ではシフトダウン操作によりエンジンブレーキを効かせることができ、ブレーキ操作の負担を軽減。これにより、走行安全性と操作性の両立を実現している。
多彩なアクセサリーと拡張性

新型NMAX 155は、ライフスタイルに合わせた多彩な純正アクセサリーも用意されている。スポーティな走りをサポートする「スポーツスクリーン」や「パフォーマンスダンパー」、快適性を高める「ハイスクリーン」、積載性を強化する「リアキャリア」など、多様なカスタマイズが可能だ。
さらに、専用スマートフォンアプリ「YAMAHA NMAX Apps」との連携により、車両データ管理やナビゲーション、音楽再生などの統合的なデジタル体験をサポート。都市型コミューターとしての使い勝手を大幅に高める装備群が揃っている。
新型NMAX 155は、MAXシリーズが掲げる「快適性と高性能の融合」という理念を体現したモデルだ。シャープで洗練された新デザイン、直感的な操作を可能にするYECVT、スポーツから街乗りまで対応するデュアルモード、そしてデジタル世代に適応した高度な情報連携機能を備える。
都市部でのスマートな移動手段を求めるライダーはもちろん、週末のツーリングも楽しみたいユーザーにとって、新型NMAX 155は最適な選択肢となるだろう。
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