Mercedes-Benz GLC 400 4MATIC with EQ Technology

「EQC」の後継フル電動ミドルサイズSUV

「メルセデス・ベンツ GLC with EQ テクノロジー」のエクステリア。
「GLC with EQ テクノロジー」は、フル電動ミドルサイズSUV「EQC」の後継モデルとして開発。今回、トップグレードの「GLC 400 4MATIC with EQ テクノロジー」が公開された。

メルセデス・ベンツのベストセラーモデルとして世界中で高い人気を集めるのが「GLC」だ。今回登場した「GLC with EQ テクノロジー」は、内燃機関(ICE)を搭載するGLCとは別モデルとして、フル電動専用アーキテクチャー「MB.EA」をベースに開発された。新世代メルセデス・デザイン、高い効率性、走行性能を兼ね備えた、「EQC」の後継モデルとして2026年からマーケットに投入される。

新型GLC with EQ テクノロジーは、メルセデス・ベンツのミドルサイズSUVらしいクラシカルなプロポーションを、現代的かつ魅力的なフォルムに昇華。新デザインの「クロームグリル」が初採用された煌びやかなフロントフェイスは、メルセデス・ブランドの新しい“顔”として、今後登場するモデルにも導入される。

インテリアには、メルセデス・ベンツ史上最大となる 39.1インチMBUXハイパースクリーンを初採用。アンビエントライトや「スカイ・コントロール・パノラミックルーフ」と組み合わせることで、これまでにない室内空間を実現する。

トップグレードの「GLC 400 4MATIC with EQ テクノロジー」は、前後にモーターを搭載し、最高出力489PS(360kW)を発揮。最大航続距離は713km(WLTP)が確保された。新開発の「ワンボックス・ブレーキシステム(One-Box braking system)」は、回生と摩擦ブレーキをシームレスに切り替え、安定した制動を可能にしている。

史上最大の39.1インチ・ディスプレイ

「メルセデス・ベンツ GLC with EQ テクノロジー」のインテリア。
コクピットには、メルセデス・ベンツ史上最大サイズとなる39.1インチ・MBUXハイパースクリーンが搭載された。

浮かぶようにインストゥルメントパネル前端にレイアウトされた、39.1インチMBUXハイパースクリーンは、デジタルの優雅さとともに没入感のある空間体験を創出。高解像度とマトリックス・バックライト・テクロジーにより、これまでにない鮮明な画面表示を実現した。

走行体験と空間体験を一体化するMBUXハイパースクリーンは、背景モチーフとして最大11種類のスタイルが用意された。メーター、コントロール系、アンビエントライトも、選んだスタイルと連動。コントロールユニット「MB.OS」システムにより、物理的世界とデジタル世界がシームレスに融合し、車内を個性的な空間へと演出する。

ホイールベースはICE(内燃機関)モデルから84mm延長され、パッセンジャーはゆとりある快適な空間を手にすることになった。フロントシートはレッグルームが13mm、ヘッドルームが46mm拡大。リヤシートはレッグルームが47mm、ヘッドルームが17mm拡大している。

切り替え可能なパノラミックルーフ

「メルセデス・ベンツ GLC with EQ テクノロジー」のインテリア。
リヤシートには標準の「パノラミックルーフ」に加えて、9つのゾーンごとに光の取り込み量を調整することができる「スカイ・コントロール・パノラミックルーフ」が用意された。

広々としたリヤシートには、パノラミックルーフを標準装備する。オプションの「スカイ・コントロール・パノラミックルーフ」は、断熱性のある積層安全ガラスを採用。透明から不透明に切り替えられる大面積ガラスを使用しており、9つのゾーンごとに光の取り込み量を調整することができる。また、夜間にはオプションのアンビエントライトが162個の星をガラス面に映し出し、幻想的な体験を演出する。

シートやトリムのマテリアルにもこだわっており、最高レベルの触感とエレガンスを提供。今回、動物由来素材を使わない、持続可能性(サステナブル)な選択肢となる、「ヴィーガン・パッケージ」がオプション設定された。このパッケージは、世界初となる「ヴィーガン・ソサイエティ(The Vegan Society)」認証を受けている。

リヤのラゲッジスペースは570Lを確保し、2列目シートを倒すことで最大1740Lに拡大。さらにフロントトランク(フランク)も備えており、128Lという使いやすい容量が確保された。

利便性が大幅に向上した充電システム

「メルセデス・ベンツ GLC with EQ テクノロジー」の電動パワートレイン。
容量94kWhのリチウムイオンバッテリーをフロアに搭載し、700kmを超える最大航続距離を実現。800Vシステムにより、充電時間も大幅に短縮された。

フル電動アーキテクチャー「MB.EA」の目玉となるのが、800Vシステムだ。最大航続距離は713km(WLTP)を実現し、充電時間も大幅に短縮された。これに世界最大級の充電ネットワークのひとつ「MB.CHARGE」を組み合わせることで、シームレスで高速な充電体験が提供される。

GLC with EQ テクノロジーに搭載される「メルセデス・ベンツ・ナビゲーション with エレクトリック・インテリジェンス」は、地形、ルート構成、天候情報などをインタラクティブに分析し、対応する充電ステーションでの停車を含め、常に最速かつ快適なルートを自動計画する。さらに「MB.CHARGE パブリック」アプリを通じて専用の充電ポイントを事前予約することも可能となっている。

革新的な高集積モジュラーアーキテクチャーをベースとする、容量94kWhのリチウムイオンバッテリーはフロアに搭載。GLC with EQ テクノロジーは、わずか10分で最大303km分を充電することができる。さらに地域に合わせて「DCコンバーター」を装備することで、400V急速充電ステーションにも対応する。

GLC with EQ テクノロジーは、ドイツ国内の電力網との接続にも対応。双方向DC充電ステーションに接続すると、太陽光発電で得た電力を車両に蓄え、家庭(V2H)や電力網(V2G)にも供給することが可能だ。

「メルセデス・ベンツ GLC with EQ テクノロジー」を動画でチェック!

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