カーエレクトロニクス アルファードやヴェルファイアが狙われている!? 被害件数上昇中の「車両盗難」、愛車を守るためのカーセキュリティとは?【写真・5枚目】 CAN インベーダーECU(エンジンコントロールユニット)から、車両の隅々まで張り巡らされているのがCAN(コントローラーエリアネットワーク)。このCANへ専用装置を使い外部アクセスすることで、ECUを乗っ取りドアの開錠やエンジンを掛けてしまうことを可能にしてしまう。 リレー アタックスマートキーから常時発せられる微弱電波を傍受し、その電波を専用の機械を使用し増幅中継することで、ドアの開閉からエンジン始動まで可能となる盗難方法。電波を中継するということから“リレー”と名付けられた通り、犯行時は2人以上の複数犯で行われる。 コードグラバー ドアの施錠(ロック/アンロック)を純正のスマートキーで使用した瞬間を狙い、キーレスリモコンが発する施錠開錠コードを盗み取る手段。電波を解析し車両独自のIDを複製することで、スペアキーと同等のものを作り出し、ドア開錠・エンジン始動まで行う。 キーエミュ レーター通称「ゲームボーイ」とも言われる盗難方法。コードグラバーと解錠&エンジン始動が似た仕組みだが、キーエミュレーターは車両側と合致するキー信号と合致する信号を機材側よりランダムに出し、照合し機材そのものを車両キーとして使用できるというものだ。 電子式セキュリティ 一般的にセキュリティと呼ばれるアイテムがこのカテゴリーに当たる。車両の配線やシステムに対し〝ひと工夫〟することで、物理的にエンジンが掛からないようにするアイテムだ。 デジタルセキュリティ 近年増加している盗難被害に対して、有効な手段として普及してきたものがデジタルセキュリティという。車両のコンピュータに対して作用し、こちらもエンジンが掛からないようにする。 物理的ロックセキュリティ ハンドルロックやホイールロックなど、〝物理的〟にロックを掛けるアイテムといえばこのアイテムカテゴリーとなる。単品での使用でなく、電子式やデジタル式と掛け合わせがオススメ。 セキュリティサポートアイテム 車両を保管している際に併せて使用したいのがこのアイテム群。リレーアタック被害を未然に防ぐ、純正キーの電波遮断グッズや車両パーツの盗難防止グッズなど幅広く展開している。 盗難された車両は、一時的にコインパーキングなどに寝かせてから移動をするケースもあるのだそう。もしも万が一、愛車が被害に遭ったら警察と連携するだけでなく、怪しき車両を見かけた瞬間に通報という動作も関連づけたい。 盗難手段に使用するツールが、犯行グループ側が全て所有しているケースが最近検挙される中では増えてきているとのこと。その背景はツールの低価格化や入手のしやすさ、マニュアルの流通など、まさに被害も身近な話なのだ。 ナンバープレートの盗難も地味に増えている。犯行グループが盗難した車両を違う場所へ移動する際の詐称ナンバーの様な目的で被害が続出中。車両ジャンル問わず多発しているので、ナンバーロックボルトなどを使用し予防すべし。 この画像の記事を読む