
稀代のパワートラックで、走れ! 息巻け! 駆け抜けろ!
日本での販売が13年ぶりに復活された現行GUN125型は、ガシガシ積んで運べるタフネス車として親しまれる一方、趣味目的に購入される方も多いピックアップトラックだ。全長5.3m×全幅1.8m強という車体や1.5m超えの荷台床面ゆえ、扱いは普通貨物の1ナンバーとなる。大きなボディゆえの取り回しや毎年の車検、高速道利用料など、気になる点もあるにはあるが、代えの効かない存在であることは間違いない。
視界にガツンと迫る大胆なボディ、乗り込むのも楽しみとなる地上高。遊びにも仕事にも使える懐深い荷台は、雨・風・サビに強しと万全。大地を蹴り出すトルク感の強いディーゼルターボの走りや、道を選ばず走り続けられる駆動力は男心と冒険心を満たすに十分だ。しかもWキャブ(キャビン)。シートは前後にあり最大5人乗れる。カスタムチューンド“GR SPORT”も追加と、ハイラックスは語るべき特徴が多い。ちなみに現行版は、ハイラックス人気の高いタイで生産され日本に輸入されている。

ハイラックスを知る3つのパワーコンテンツ
ハイラックスの見所は多数あるが、積載性を除くメカニカル要素に搾ると、「ボディ」「エンジン」「駆動」に集約される。複数のパワーコンテンツのシンクロがもたらす、高次元の悪路走破性のポイントを探る。
(1)強くてガンコなパワフルボディ


足回りは?
衝撃をダイレクトに受け止めるサスは、路面を確実にとらえるフロント/ダブルウィッシュボーン、リア/リーフ。衝撃吸収性の高いモデルを採用したが、乗用車級の快適性を望むのは酷だ。8代目の足は利用国の違いにあわせ3種類あり、日本仕様はタイ同様コンフォート仕様となる。
(2)2.4ℓディーゼルパワフルターボ

MAX POWER=150ps/3400rpm
MAX TORQUE=40.8kgf・m/1600〜2000rpm
燃費は? WLTCモード 11.7km/L
現在新車ディーラーで買える最新モデルは、発売から3年後に実施されたマイチェンでのエンジン小改良やアイドリングストップの追加により、改良前よりもJC08で15%燃費が上昇。
(3)突破力・脱出力大、パワフルヨンク

ミッションは?
エンジンパワーを無駄なく駆動輪に伝えるシフトは、6ATのみだ。シフトチェンジをマニュアル感覚で行えるシーケンシャル機能が備わる。エコとパワーのモード切り替えができる。
デッカいボディでも取り回しは意外にいい
5m超えのボディゆえ取り回しはそれなりに気を遣うことは間違いないが、前後オーバーハングの長さを意識して抑えている。そのため障害物に接触しにくく、想像するほど取り回しに難儀しないという意見もあるハイラックス。要は、慣れですネ!

STYLE RV(スタイルRV) Vol.174 トヨタ・ハイラックスより




