ピックアップトラックの歴史は、ハイラックスの歴史!

半世紀を超える歴史を誇るハイラックスは、世界180カ国以上で販売され、カローラに次ぐ販売実績を誇るロングセラー車だ。単なる貨物車の枠を越え、代を追うごとに乗用車的使われ方が浸透し、流行に敏感な若年層や趣味にこだわる方々からも熱い視線を集めている。ここでは、日本導入が見送られた7世代目も含め、これまでに通算8世代発表された歴代ハイラックスをイッキにプレイバック!

【1st】N10系 1968(S.43).3〜

企画はトヨタ、開発と生産は日野自動車が担当し誕生した、記念すべき1世代目。当時の主流であった、キャブオーバーではないボンネット付きトラックとして誕生。1.5ℓエンジンに4MTコラム、足は現在まで続く前Wウィッシュ、後リーフ。1年後にロングホイールベース版を追加した。【どんな時代?】●週刊少年ジャンプ創刊●川端康成ノーベル賞●府中三億円事件●明治製菓「カール」発売●Rケネディ暗殺

【2nd】N20系 1972(S.47).5〜

10系踏襲の丸目4灯。ホイールベースを延長したが、荷台寸法や最大積載量は変化なし。先代末追加の1.6ℓを継続。高速道利用を想定の2.0ℓフロア3ATの「ハイウェイ」が登場。1.5ℓは75年に廃止。【どんな時代?】●札幌オリンピック●あさま山荘事件●横井庄一帰国●沖縄返還●ウォーターゲート事件●映画「ゴッドファーザー」公開

【3rd】N30/40系 1978(S.53).9〜

乗用車感を意識した改良が行われ選択肢が拡大。標準で3種、ロングで4種も存在した。発売翌年に、現在まで続くシリーズ初の4WD、ディーゼル、さらに2年後に2列シートのWキャブを追加と過去最大級の進化をとげた。最終的には17ものグレードがあった。【どんな時代?】●アルゼンチンFIFAワールドカップ●日中平和友好条約●「24時間テレビ」放送開始

【4th】N50-70系 1983(S.58).11〜

4WDを一新し、前後にブリスターフェンダーを採用(2WDは3代目継続)。2WDが1.6ℓ/1.8ℓガソリンと2.2ℓ/2.4ℓディーゼル、4WDが2.0ℓガソリン、2.4ℓディーゼルと多数。グレードがさらに増え20種に。翌年にはワゴン仕様の「ハイラックスサーフ」が登場。【どんな時代?】●東京ディズニーランド開園●ファミコン発売●TV「おしん」放送

【5th】N80-110系 1988(S.63).9〜

機能性向上と快適装備充実を図った5代目。4WDは計40㎜オバフェン仕様。2WDが1.8ℓガソリン、2.4ℓディーゼル、4WDが2.0ℓガソリン、2.8ℓディーゼルを設定。VWとの提携で、欧州では同ブランドから「タロー」の名で販売された。94年にはディーゼルターボが追加。【どんな時代?】●東京ドーム開場●B’z CDデビュー●ドラゴンクエストⅢ発売●リクルート事件

【6th】N140-170系 1997(H.9).9〜

乗用向けと商用向けの2系統で登場。前者は「スポーツピックアップ」の名が与えられ、室内高や室内長を拡大しつつ静粛性をアップ。同年11月には全幅+100㎜、かつ1列目後ろに2名分の補助シートを備えた(Wキャブとは別の)エクストラキャブと呼ぶワイドボディ車が追加された。【どんな時代?】
●ルーズソックス流行●フジロック開催●アクアライン開通●ダイアナ妃事故死

【7th】AN10-30系 2004(H.16).8〜

日本や(タコマがある)アメリカを除く、世界140カ国以上で販売された7代目は、タイや南アフリカ、マレーシアなど複数の国で生産された(日本での生産は事実上終了)。先代の雰囲気を継承しつつ、広い室内と居住性を追究。2.7ℓ/V6-4.0ℓガソリン、2.5L/3.0ℓディーゼルがあり。【どんな時代?】●フェイスブック開設●アテネオリンピック開催●スマトラ島沖地震

【8th】GUN125系 2015(H.27).5〜

日本市場に13年ぶりに復活。日本仕様はタイで生産され輸入される。現地ではシングルキャブ、エクストラキャブもあるが、日本はWキャブのみ。20年のマイチェンで意匠変更。GRスポーツを追加し、グレード再編を経て現在に至る。【どんな時代?】●戦後70年●大相撲白鵬最多優勝記録更新●芸人又吉直樹「火花」芥川賞

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