Alfa Romeo Tipo 33/2

80台の“クールなクルマ”が集結

昨年初開催され、多くの話題を集めた「トゥット・ベーネ」。今回、アルファロメオの公式ヒストリック部門「スクーデリア・デル・ポルテッロ」が管理する「ティーポ 33/2 フレロン」が持ち込まれている。
昨年初開催され、多くの話題を集めた「トゥット・ベーネ」。今回、アルファロメオの公式ヒストリック部門「スクーデリア・デル・ポルテッロ」が管理する「ティーポ 33/2 フレロン」が持ち込まれている。

アルファロメオは、昨年大好評を博した自動車エンスージアストのためのヒルクライム&パレードイベント「トゥット・ベーネ」の公式スポンサーを務めることになった。

トゥット・ベーネは、イタリア・ノヴァーラ、ストレーザ近郊のジニェーゼからモッタローネ山頂まで続く私有道路「ストラーダ・ボロメア(Strada Borromea)」で開催。最新モデルから貴重なヒストリックカーまで、「クールなクルマ」という参加条件を満たした約80台が登場した。

2025年、会場の主役となったのはアルファロメオを象徴する1967年式「ティーポ 33/2 ペリスコピカ」、通称「フレロン」。この伝説的モデルは、アルファロメオが国際モータースポーツに正式復帰を果たした1967年3月のフレロン・ヒルクライムにおいて、テオドロ・ゼッコリが勝利を飾っている。

ティーポ 33 ストラダーレの先駆けとされるティーポ 33/2 ペリスコピカは、最高出力270PSを発揮する2.0リッターV型8気筒エンジンを搭載。軽量合金&マグネシウム製チューブラーフレームを採用し、車両重量580kgを実現した。その後、伝説のタルガ・フローリオをはじめ、セブリングやニュルブルクリンクといったサーキットで、その強さを発揮している。

トゥット・ベーネに持ち込まれた個体は、1982年にアレーゼで設立されたアルファロメオの公式ヒストリックレーシング部門「スクーデリア・デル・ポルテッロ(Scuderia del Portello)」によって管理。アルファロメオの象徴的なレーシングカーを適切に整備し、ミッレミリア、ル・マン・クラシック、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードといった名門イベントに参加させている。

ハリウッド作品に登場したアルファロメオ

今回、2019年の『6アンダーグラウンド』に登場した「アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ」も大きな話題を集めることになった。
今回、2019年の『6アンダーグラウンド』に登場した「アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ」も大きな話題を集めることになった。

今回のトゥット・ベーネには、マイケル・ベイ監督が2019年に製作した映画『6アンダーグラウンド(6 Underground)』で活躍した、アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオも持ち込まれた。鮮やかな蛍光グリーンのボディカラーを纏ったジュリア クアドリフォリオは、作品内でフィレンツェの路地を疾走するアクションシーンに登場している。

最高出力500PSを超える2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを心臓部に収めるジュリア クアドリフォリオは、今回のヒルクライムイベントではパレードランに登場し、強烈な存在感をアピールしている。また、個人のコレクターが所有する様々な時代のアルファロメオも、イベントに花を添えた。

「トゥット・ベーネ」を動画でチェック!

33台限定のスペシャルモデル「アルファロメオ 33 33 ストラダーレ」の走行シーン。

アルファロメオ「33 ストラダーレ」は「3.0リッターV6ターボ」か「3モーターBEV」を選択できる【動画】

アルファロメオは、同社を代表するスポーツモデル「ティーポ 33 ストラダーレ」を現代に蘇らせた新型「33 ストラダーレ」を発表した。パワーユニットは3.0リッターV型6気筒ツインターボと、3モーターフル電動パワートレインから選択可能。カロッツェリア・ツーリング・スーパーレッジェーラにおいて、限定33台がハンドメイドで製造される。