レトロな雰囲気を崩さずに最先端のナビ&オーディオへ

2023年の国内再々販によって、ヘッドライトやバンパーデザインなどに、現代的な要素も加わったランクル70だが、基本設計は、はるか昔から大きく変わっていない。ナビ・オーディオのスペースも最近のクルマでは珍しいシンプルな2DIN(200ミリワイド)サイズだ。ランクル70はオーディオレスが標準で、ナビやオーディオ機器を購入しないと音楽すら聴けない。今どきで言えばフローティングタイプの大画面ナビという選択肢もあるが、レトロな雰囲気を崩したくない人はスタンダード7型ナビで2DINに収めたいところだろう。しかし、7インチナビは減りつつあり、大画面ナビに採用される最先端の機能が削がれた低価格帯モデルとなっていることも多い。7インチでも最先端の機能は使いたいという人は選択肢が少ないのだ。

そんな方々にお薦めなのが、楽ナビの7インチ。写真のランクル70は2014年に販売された30周年記念の再販車で、その2DINに収まっているのは最新の楽ナビ7インチモデル「AVIC-RZ722」。大画面モデル同様に楽ナビ最大の特徴であるオンライン化が可能で、膨大な情報をもつ外部サーバーを使っての目的地検索や、地図更新などあらゆる恩恵が受けられる。別売のネットワークスティックを接続すれば、車内をWi-Fi化することもできる。Apple Car PlayやAndoroidAutoにも対応し、映像メディアを楽しむためのHDMI入出力も装備し再生メディアも豊富だ。さらにハイエンドなモデルをというのであれば、ナビも音もこだわり尽くした最高峰のサイバーナビ7インチモデルを選ぶことも可能だ。

もうひとつの問題がスピーカーだ。4スピーカーは標準装備されていて、ナビやオーディオを繋げば音は出るが、お世辞にも良いとは言えない。フロントはインパネ下段の左右に10センチスピーカーが斜め下向きに装着されていて、シャカシャカとした音が足元で流れるだけ。とてもじゃないが心地良く聴けるレベルにはない。ここで登場するのがカロッツェリアの10センチセパレート2ウェイスピーカー「TS-F1040II」。ハイレゾ音源の再生にも対応し、再生能力は純正の比にならない。また中域から超高音域までをカバーするトゥイーターをAピラー付近に取り付けることで、音の位置は上がり、まるで目の前で歌っているような理想的な前方定位も実現できるのだ。

そして、まだ物足りないぞという人には、アンプ内蔵のサブウーファーもお薦め。シート下にすっぽりと収まる「TS-WX400DA」はコンパクトながらも重厚な低音を鳴らしてくれる。

快適な最新ナビ、テザリングでスマホやゲームも繋げる車内Wi-Fi、優れた音質で音楽が聴ける理想的な音響空間、と、ここまで完成させてもパーツ代はおよそ20万円程度。ランクル70オーナーの皆さん、どうでしょう。

7インチ楽ナビ【AVIC-RZ722】
■仕様:7V型HD/TV/DVD/CD/Bluetooth/SD/チューナー・AV一体型メモリーナビゲーション
■価格:オープン(実勢価格10万円前後)

良く使う機能をスムーズに操作できるトップ画面的役割の「Doメニュー」。画面下段中央のスイッチを押すだけで表示できる。
オンライン状態であれば、思いついたキーワードや住所、電話番号を入れるだけで目的地検索ができる「お出かけ検索」。目的地の正式名称が分からない時も便利。
AppleCarplay、AndroidAutoにも対応。AppleCarplayは有線だけじゃなくBluetoothによる無線接続も可能。SiriやGoogleアシスタントなど音声操作も対応。
HDMIケーブルでスマホや映像機器を繋げば、画面に映像メディアを映し出せる。映像は、USBメモリやSDカードに保存したものも再生できる。
HD画質を最大限に活用した地図は画面が7インチでも美しく見やすい。オンライン状態であればSDカードなどを介することなく、自動で最新地図への更新も可能。

最高峰の「サイバーナビ」も選べる

音質をアップデートするスピーカーやアクセサリーパーツも充実

【24×14センチパワードサブウーファー】
TS-WX400DA
■価格:3万3000円
■仕様:24×14センチ密閉型ダウンファイヤリングサブウーファー、最大出力=250W
ほぼA4サイズで厚みは10センチとコンパクトなサブウーファーで、ランクル70の助手席下にフィット。高電圧かつ低消費電流を実現した「250W CLASS Dアンプ」を内蔵し、大音量時でもクリアで力強い重低音を奏でる。付属の有線コントローラーで音量や再生帯域、位相などの調整が可能。
【10センチセパレート2ウェイスピーカー】
TS-F1040SⅡ
■価格:オープン(実勢価格1万6000円前後)
■仕様:10センチIMCCウーファー/2.9センチバランスドドームダイアフラムトゥイーター
中域から超高域まで幅広い音の再生が可能なトゥイーター。角度調整が可能な可動式台座が付属するが、撮影車はあえて使わずシンプルにAピラーにインストール。配線類はピラー内に隠している。
ランクル70純正と同径の10センチなので取り付けはスムーズ。スピーカーカバーも装着可能。軽量・高剛性に加え、高い伝播速度と優れた応答性を併せ持つカーボン素材を含有した振動板でスピード感溢れる低音の再生を実現する。
【ネットワークスティック】
ND-DC5(楽ナビ専用)■価格:オープン(実売価格3万8000円前後)
「docomo in Car Connect」の契約をすることで、ナビのオンライン化が可能な車載用通信端末。「docomo in Car Connect」に対応する通信端末。車室内を快適なWi-Fi環境にできる。サイバーナビ、楽ナビとも型番に「-DC」がつくモデルには同梱、1年間の無償使用権もついている。(7インチモデルの楽ナビは別売)

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10月10日、パイオニアは、自社ブランド「カロッツェリア」のナビ・オーディオ最新32モデルを一挙に発表した。フラッグシップとなるサイバーナビをはじめ、7年振りのフルモデルチェンジとなるスピーカー群、4K録画対応のドラレコなど多種多彩。ここではその全貌をお届けします!

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純正ナビのままでも音が全然違う! カロッツェリアから登場した新DSP『DEQ-7000A』っていったいナニモノ?

▷『LAND CRUISER』CUSTOM WORLD 300/250/70
STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年10月号 No.358より