タイヤの選択肢は悩ましい、カスタムメニューと相談だ

普通にクルマに乗っていれば、タイヤは減ったら交換というのが定義だが、ジムニーなどの4WD車両の場合、ボディ側面に対してタイヤ面積の割合が大きく、タイヤも立派なドレスアップアイテムとなる。さらに、使用用途に対して、特化した性能が欲しい場合、A/T、M/Tなど選択肢が複数存在する。性能面を重視するか? ルックスを重視するか? さらに、国産タイヤ、海外製タイヤと、選択肢がとても多い。

ジムニーの場合、リフトアップ等のカスタムを行うとタイヤのサイズアップをするのが定番。さらに選択肢が増える。幅だけでなく、直径も変更するため、装着できるかはカスタム内容と要相談。実に悩ましいのだが、ルックス、性能が大幅に向上するぞ!

オフロードタイヤの基礎知識(1)サイズ表記のみかた

上記の表記内容は、解説すると、225ミリのタイヤ幅。225ミリの75%の厚み(扁平率)。16インチホイールに装着可能。という表記だ。タイヤ幅に対して、厚み(扁平率)の表記がパーセンテージなので、ここの数値が大きくても一概に分厚いという解釈とはならない。ホイールのインチ数は、異なるサイズのホイールを装着することは出来ない。

オフロードタイヤの基礎知識(2)A/TとかM/Tって何ですか?

オフロードタイヤの基礎知識(3)乗り心地が変わるLT規格って?

LTの表記は、ライトトラックの略。主に、小型トラックや商用車に用いられるタイヤで、通常の乗用車用タイヤよりも重い荷物や過酷な条件下での走行に耐えられるように設計されている。基本的に高い空気圧で使うことが前提となっているが、通常使用では乗り心地を優先して空気圧を選んで使用することをお勧めする。メーカーサイトでは3キロ近い数値が推奨となっているが、2キロ台での使用がお勧めだ。

オフロードタイヤの基礎知識(4)ホワイトレターってなに?

タイヤのサイドウォールには、タイヤメーカーや、ブランド名や、カテゴリーなどを記載してある。この文字をホワイトで記入してあるタイプをホワイトレターと言う。ドレスアップ効果が高く、ルックス抜群。ひと目でどこのブランドの何を装着してあるのかがわかるだけでなく、黒い塊であるタイヤを足元から引き締めてくれる。一般的にホワイトレターは片側のみで、見た目を変えたい時は交換すれば良い。

オフロードタイヤの基礎知識(5)オフ系タイヤの人気メーカーは?

ジムニーノマドの純正サイズ、乗り心地重視なら15インチ

ジムニーノマドは、15インチホイールを装着している。ノマドに乗るすべてのユーザーが、サスペンションカスタムを行うわけではない。そうなると純正サイズである195/80R15と言うサイズには需要がある。使用用途に対して、様々な種類があり、純正タイヤと比較し、各ステージ別に特化したタイヤが用意されている。

15インチの特徴は、タイヤサイズに対して、タイヤの厚み部分が大きく見え、ムッチリとした印象となる。タイヤ本体のたわみが大きいので、スポーツ性こそ低いが、乗り心地が良い。80という扁平率がショックを吸収してくれるのだ。現代の乗用車タイプのクルマに対し、リジットアクスルと言うサスペンションレイアウトを採用しているノマドの場合、15インチホイールというのは乗り心地に大きく貢献している。

さらに、すべてのユーザーがホイール&サスペンションを交換するわけでもない。純正のホイールのまま装着できるこのサイズは、ジムニーらしさが最も助長されるサイズと言えるだろう。

ジムニーノマド・純正タイヤサイズ195/80R15
BFグッドリッチ・T/A(195/80R15)を装着したジムニーノマド。195/80R15サイズは、タイヤ外径 693㎜/タイヤ幅 195㎜。
BFグッドリッチ・ALL-Terrain T/A KO3(LT)
海外ブランドであるBFグッドリッチ製のオールテレーンタイヤ。ホワイトレターのオシャレさと、本場で培われたグリップ性能で存在感抜群。アメリカンテイストをタイヤだけで発揮してくれる。
サイド部分まで性能アップのためにデザインされている。エッジの立ったショルダーも人気のひとつ。

[195/80R15が選べるブランド]
OPEN COUNTRY A/TⅢ[ホワイトレター]
OPEN COUNTRY R/T
ALL-Terrain T/A KO3(LT)[ホワイトレター]
GEOLANDAR X-AT G016A(LT)[アウトラインホワイトレター]
GRANTREK AT5

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自動車誌MOOK ジムニー ノマド購入ガイド より