【1977年10月】スズキ初の世界戦略車
1977年に、海外輸出を視野に入れて開発されたジムニー。ジムニーエイトという愛称で呼ばれ、スズキ初の世界戦略車となった。世界で見てもこのサイズ感での本格4WDは他になく、コンパクトな車体にパワフルなエンジンは、自動車メーカーとしてのスズキを世界に広める事になったモデルと言えるだろう。

【1982年8月】バランスの取れた最高のジムニー
F10Aを搭載し、排気量を1000ccとした小型登録モデルのSJ40。SJ30のボディに、オーバーフェンダーを装着し、トレッドを20mm拡大。第二世代のスーパージムニーとして、マニアから人気を博した。オフロードにおける走破性も抜群で、トライアル競技において常勝マシンとなる。歴代ジムニーの中で最高のバランスとされている名車なのだ。

【1984年11月】高速走行時のゆとりを獲得する
ジムニーシリーズのなかで、当時最大排気量となる1300cc。大人気となった先代のSJ40の高速性能をさらに向上させたモデル。ジムニーをオフロードカーとしてではなく、レジャービークルやオシャレなクルマとして乗るユーザーが増え、そのニーズに対応した排気量アップと言えるだろう。当時のスズキ車の中で最大排気量を誇り、事実上のフラッグシップモデルと言える。

【1993年5月】インジェクション化でパワーアップ
先代のJA51のG13A型エンジンをショートストローク化、G13B型エンジンとし、インジェクション化。最高出力70ps、最大トルク10,4kg・mと同時期のJA11と比較し、大幅なパワーを実現。片側75mmのワイドフェンダー、大型グリルガード、サイドステップ、大型フォグランプを装備。1993年10月には、3速ATモデルを追加し、当時の爆発的な四駆ブームに応えた。

【1995年11月】近年見直されている名車
搭載されるエンジンは先代のJB31とエンジン型式は共通だが、16バルブ化され、燃料噴射方式もシングルポイントからマルチポイントへ変更。最大出力が85馬力、最大トルクは10,8kg・mに向上。JA12/22と同一の3リンクコイルリジットサスペンションを採用。ワイドトレッド化された事で、オフロード性能も大幅に向上している。低速トルクの太いG13B型エンジンを搭載していることもあり、近年競技系での人気が再燃している。

【1998年1月】居住性が向上した小型車ジムニー
ジムニーシリーズ2回目のフルモデルチェンジを行ったJB33。先代のJB32と同型のエンジンを搭載し、オンロードでの快適性向上を狙ったモデル。その後、M13A型エンジンを搭載したJB43へ移行、重くなったボディ重量に対しての対策がなされ、さらなる動力性能を手に入れた。室内空間の広さから、家族での仕様までも考慮したジムニーと言えるだろう。2022年登場のJB43-3型で「シエラ」の名称が復活する。

【2018年7月】世界で評価されるシエラ
3回目のフルモデルチェンジで、エンジンをK15B型、排気量が1460ccと歴代ジムニー史上最大排気量となった。最大出力102ps、最大トルク13,3kg・m。スクエアなデザインが老若男女に支持されていることで、国内での絶大な人気を誇る。

【2025年4月】ジムニー初のロングワゴン
インドで先行販売されたジムニーの5ドアバージョンでもあるジムニーノマド。乗車定員こそ変更はないが、5ドア化し、ロングとなることで積載性がアップ。アクティビティでの利便性が大きく向上している。





