カーデザイン レクサスの新たなデザインがここからはじまる…「Clean Tech × Elegance」を掲げた新型ESが日本初お披露目【写真・47枚目】 イベントで初お披露目された日本仕様の新型ES。日本発売は2026年春頃が予定されている。 全高の高さを感じさせないための工夫がサイドデザインにはいくつも盛り込まれている。ブラックのモールもそのひとつだ。 熊井氏が即興で描いたスケッチ。上が先代ESで、そのプロポーションのまま床下にバッテリーを搭載しようとすると、乗員の足の角度が窮屈になってしまう。下の新型ESでは、最適な乗車姿勢が取れるように全高を上げつつ、美しいプロポーションを実現するための試行錯誤が繰り返された。ボディサイズがひと回り大きくなったのも、その結果なのだ。 ドアトリムはレクサスのシグネチャーアイテムであるバンブーがモチーフとなったレイヤーパターンを立体印刷技術で再現。ストライプ状の面発光加飾は、竹林の木漏れ日のような光の動きを表現したもの。 新型RZの開発においてアシスタントチーフエンジニアを務めた寺田寧之氏。 新型レクサスRZ 新型RZではステアバイワイヤシステムを採用。ロック・トゥ・ロックは約200度となり、ステアリングホイールのデザインもヨーク型を採用する。 新型RZのドアトリム単体。時の移ろいや水の波紋など、自然の要素から着想を得たパターンが、微細なレーザー加工で再現されている。 空間と演出で魅了する「パフォーミングアーツ」がコンセプトの新機能「センサリーコンシェルジェ」の体験ブース。 写真は中国仕様の新型ESによる、「センサリーコンシェルジュ」のデモ風景。イルミネーションや音楽、映像、空調、そしてシートのマッサージ機能などが連動して車内空間を彩る。 セラミック樹脂に香りを含侵させたカートリッジ。収納ケースのデザインもこだわりが感じられる。 イベント内では「Sensory Lounge」と題された、オリジナルスイーツの試食コンテンツも提供された。これらはフレグランスのエッセンスとして使用されている「バンブーアコード」からインスピレーションを得て創作されたもの。羊羹に杏ソースをあしらい、さらにアクセントとして山椒も加えられている。山椒の粒のプチプチとした食感がいい意味での違和感を生み出しているのだが、これは心地良いだけの調和ではなく、意図的な刺激や対比を加えることで全体の魅力を深化させるというレクサスのデザイン哲学とも共鳴する。 オリジナルスイーツをプロデュースしたのは、京都に居を構えるミシュラン二つ星レストラン「美山荘」の四代目当主・中東久人氏(写真右端)。美山荘は「Lexus Electrified Program」においても、BEVオーナー向けの特別プログラムを提供している。大川正洋氏(写真右からふたり目)は、ジボダンジャパンのシニアパフューマーで、バンブーアコードの開発に尽力。その際は、筍の灰汁のような成分を微量に加えることで、心地良い香りに深みとリアリティを与えたという。戸澤早紀氏(写真左からふたり目)は、レクサスのカラー&感性デザイン部に所属するデザイナー。従来のCMFに加えて五感での体験を追加した「CMFX」の開発に携わっている。 スリークなプロポーションをもつLF-ZC。フロントマスクは新型ESにも共通する印象だ。 この画像の記事を読む