歴史 HICASからHICAS-IIへ・・・S13シルビアが刻んだ、日産本格4WSへの道すじ 【時代の名車探訪 No.3-11】 日産シルビアS13・1988(昭和63)年 S13技術 2・足まわり 後編・HICAS-II【写真・34枚目】 HICASが搭載されたR31スカイライン(1985年)。 HICASは、その後追加されたスカイラインクーペにも(1986年)。 HICASは、リヤサスペンションのメンバーごと左右に傾ける構造だった。 3代目プレリュードの機械式4WS。後ろの車輪がやや逆を向いているのがわかるだろうか。 R31スカイラインのリヤサスは、6気筒の2000GTシリーズがセミトレーリングアーム式。 4気筒1800シリーズは5リンク式だった。 HICASの構造図。 S13シルビア(1988年)。 S13シルビアで初起用された、マルチリンク式リヤサスペンション。 マルチリンク式リヤサスの構成図。 HICAS-IIは、リヤデフ背後にパワーシリンダーを配し、その両端から伸びるタイロッドで後輪に舵を与える構造だ。 HICAS-II構造図。 前後は油圧でつながっているため、前後をつなぐのは油圧経路のみ。 2代目プレリュードの機械式4WS。前後をつなぐロッドがある。 3代目プレリュード(1987年)。後輪が前輪とは逆向きになっている。 1987年カペラの4WS構造図。ホンダとは異なり、電子制御式だ。 カペラの4WSは、4ドアのセダンと写真の5ドアハッチバック、カペラCG(シティ・ギア)に搭載された。シルビアのライバルになりそうなクーペ版、カペラC2にはなかったのがおもしろい。 トヨタのデュアルモード4WS。同位相と逆位相の切り替わり車速をスイッチ操作で切り替えることができるのでデュアルモード4WS。ノーマルモードでは低速域で、、スポーツモードでは高速寄りで切り替わる。 デュアルモード4WSは、1989年のセリカ/カリーナED/コロナExivの3兄弟に載せられた。 コーナーリング時の挙動の、HICAS-II有無の違い。 ディレイ制御の効果を示す説明図。 7代目R31スカイライン。 S13シルビア。 初代A31型セフィーロ(1989年)。 C34型ローレル(1989年)。 スーパーHICAS-II構造図。 注目は、「中低速時」の「早い操舵時」のところ。前輪とは一瞬、後輪が逆を向く制御が加わった。 通常の4WSとスーパーHICASの挙動の違いを示す図。 R32スカイライン(1989年)。 Z32フェアレディZ(1989年)。 後期型S13シルビア(1991年)。 後期型RS13型180SX(1991年)。 Y3グロリア(1991年)と・・・ Y32セドリック(1991年)。 こんなクルマにもスーパーHICASが与えられた。バネットセレナ(1991年)と・・・ ラルゴ(1993年)。 すべてを油圧制御から電子制御化した電動スーパーHICAS。 電子制御化によって反応が迅速になったのと、約50%の軽量化を果たすことができた。 C34型ローレル(1993年)。 R33スカイライン(1993年)。 Y33型セドリック(1995年)に・・・ Y33型グロリア(1995年)。 最後のローレル、C35型(1997年)。 最後の直6スカイライン、R34型(1998年)。 これも最後のシルビア、S15型(1998年)。 M35ステージア(2002年)が、最後のHICAS名の日産4WS車となる。 「HICAS」から「リヤアクティブステア」と改称して再出発を図った日産4WS車、初代フーガ(2004年)。 さらに発展して、世界初「4輪アクティブステア」と載せたV35・・・じゃなく、V36スカイライン(2006年)。 プレリュードは4代目でいきなり電子制御化。 4代目プレリュード(1991年)。 三菱の4WSは4WSに限っていた。 4WSが搭載されたギャランVR-4(1987年)。 この画像の記事を読む