傾斜はほぼ気にならないレベル、電気の力で蒸し暑い夜も快適

見た目がとにかく個性的。多くの人がそう思うであろうヒョンデのコンパクトSUV「KONA(コナ)」。特別仕様車として登場した「KONA Mauna Loa(コナ マウナ ロア)」は、レジャーシーンでの使い勝手を考慮した専用アクセサリーと大自然が似合うカラーリングが特徴的な電気自動車だ。全長4355mmのミドルサイズだが、それ以上に室内空間はかなり広々としたつくりになっている。

通常時で奥行き800mmを超えるラゲッジは、後席を倒すことでその広さが一気に広がる。荷室と後席背面を足した奥行きは1500mmを超え、前席を最前部へスライドさせれば2000mm近い長さに。大人ひとりがそのまま寝転ぶには長さが少々足りなかったが、後席と前席の間にできるスペースを埋めることで広々とした就寝スペースが確保できる。後席を倒した際に若干傾斜ができてしまうが、一晩寝てもほとんど気にならないレベルだった。そして何よりも「電気自動車ってやっぱり最高!」と感じたのが、エアコンを付けたまま寝られるということ。エンジンがない電気自動車は無音&無振動。まわりに迷惑をかけずにエアコンを付けたまま快適な車中泊が楽しめるのだ。実際一晩中(約6時間)エアコンを稼働した際のバッテリー利用量は5%程度なので、バッテリー残量を気にせず利用できるのもうれしい。見た目も使い勝手も、アウトドア遊びに最適な1台でした。

ヒョンデ・コナ Mauna Loa
車中泊した人
テントの設営が不要など、最小限の荷物で手軽にキャンプが楽しめる車中泊の魅力にハマっている編集部K。「車中泊に最適なクルマ選び」の取材で、何台ものクルマで車中泊し続けている。●身長:170cm●体重:90kg
荷室、後席の背面を利用しての車中泊。空気で膨らませるインフレーターマットの準備は車中泊の必須アイテムだ。

[就寝スペースのつくり方]後席を倒せば広々空間が完成

外観のコンパクトサイズからは想像できないほど広々スペースを簡単に確保できるのがKONAの特徴。後席を倒すだけでほぼフラットなスペースが完成するので、空気を入れて膨らませるインフレーターマットなどを用意すれば快適な車中泊ができる。唯一気になったのは室内高の低さ。普通に後席へ座るのであれば問題ないレベルだが、後席を倒して寝転ぶ場合、起き上がる際に頭をぶつけてしまった。ちょっと気になる部分だ。●奥行き 約1920 mm/幅 約1040 mm/室内高 約720 mm

[ラゲッジルームの積載性]後席を倒さずたっぷり積載

大人ひとりで車中泊するためのアウトドアギアなら余裕を持って積み込める。荷室高は約710mm、車中泊で寝転ぶには少々低いが荷物の積載には十分すぎるほど。さらに荷室の高さを変えられるデッキボードが備わっており、ボードを下段にセットした場合の荷室高は約780mmまで拡大することができる。家族4人が乗車して、4人分のアウトドアギアを積んでキャンプに行く、そんなシチュエーションにも対応できそう。

専用装備やカラーリングが大自然と見事に調和

特別仕様車として販売中の「KONA Mauna Loa(コナ マウナ ロア)」。「Mauna Loa」はハワイ語で「長い山」を意味する言葉で、ハワイの壮大な山々をモチーフに、自然に溶け込むデザインで仕立てられている。専用となるボディカラー“ミラージュグリーン”をはじめ、オフロード感をアピールする専用アクセサリーなども装備されている。自然との調和を大切にしたデザインは、アウトドアシーンでの映え確実!

ステアリングやダッシュボードの一部にもイエローカラーのアイキャッチが入る。

「KONA Mauna Loa」専用装備
●ボディカラー(ミラージュグリーン)●ワイルド&タフブラック塗装(フロント/リヤバンパー、ホイールアーチ、サイドガーニッシュ、ドアミラーカバー)●ドアベルトラインブラックモールディング●マッドガード(フロント/リヤ)●インテリアカラー(セージグリーン2トーン、イエローアクセント付)●本革シート

「KONA Mauna Loa」専用アクセサリー
●Weds製16インチアルミホイール(マットブラック)&205/65R16オールテレーンタイヤ(ホワイトレター付)●ルーフクロスバー●オールウェザーフロアマット●オールウェザーラゲッジマット●マットブラックエンブレム(フロント/リヤシンボル、リヤロゴ)

撮影地:美鈴湖もりの国オートキャンプ場