Alfa Romeo 4C Collezione GT “Nicola Larini”
ニコラ・ラリーニをオマージュ

2025年9月、アレーゼにあるアルファロメオ・ミュージアムのテストトラックにおいて、ステランティス・ヘリテージは「アルファロメオ 4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニ」の引き渡し式セレモニーを開催した。
3台限定のアルファロメオ 4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニは、ステランティス・ヘリテージが展開する「リローテッド by クリエイターズ(Reloaded by Creators)」プログラムの一環として企画。リジェやフェラーリからF1に参戦したニコラ・ラリーニだが、1993年シーズンには「アルファロメオ 155 V6 TI」を駆り、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)を制覇しており、その偉業をオマージュしている。
今回、2013年から2020年にかけて製造されたコンパクトミッドシップスポーツ「アルファロメオ 4C」をベースに、3台のユニークなスペシャル仕様を製作。ジュリア GTからインスパイアされたカラーリングが施され、1号車の「ジャッロ・オクラ」に加え、「ヴェルデ・ピノ」と「ロッソ・プルニャ」仕様も間もなく完成する。
ラリーニが完成車両をドライブ

セレモニーでは、ラリーニ自身がアルファロメオ 4C コレツィオーネ GT ニコラ・ラリーニのステアリングを握り、デモンストレーションランを披露。その後、新たなオーナーへとラリーニからキーを手渡すという特別な時間が用意された。
納車されたモデルは、数ヵ月前にスタートしたプロジェクトの集大成であり、徹底的にディテールがこだわり抜かれた。アルファロメオのデザイン部門「チェントロ・スティーレ」と、デザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニによって制作された専用リバリーは、1960〜1970年代に伝説を作った「ジュリア GT」を現代的に再解釈している。
シートに入れられたラリーニのサイン

インテリアは、反射を防ぐブラックマイクロファイバーのダッシュボード、ボディ同色インサートを備えたブラックマイクロファイバー製シート、ステアリングホイールには視線マーカーも配置。また、ラリーニの直筆サインがボンネットやダッシュボードの専用プレート、バケットシートに刺繍で入れられた。
「リローテッド by クリエイターズ」プログラムを介して製作された車両は、ステランティス・ヘリテージと アルファロメオ・クラシケが発行する真正証明書が付属。真正証明書は、スペシャルビークル・マネージャーのアレッサンドロ・ラヴェーラから、オーナーへと直接手渡されている。
