ホンダが描く未来に向けてのモビリティ

ホンダは「Japan Mobility Show 2025」(10月29〜11月9日)において、近未来を体感させるさまざまなモビリティを披露する。なかでも注目を集めるのが UNI-ONE(ユニワン) だ。これは、従来のハンドル操作を排し、座ったまま体重移動だけで進行方向を制御する “着座型モビリティ” という新ジャンルに属する。一般的な電動スクーターや電動バイクとは操作方式を一線画し、直感的なバランス操作と滑らかな姿勢制御を組み合わせることで、より人に近い感覚で移動できる体験を提供しようとしている。Honda の新事業創出プログラム「IGNITION」を通じて設立されたストリーモ社が販売主体となる点も、モビリティの未来ビジネスを模索する意志を色濃く示している。

この展示では、来場者が実際に UNI-ONE に乗って体験できる試乗形式を採用し、近未来モビリティの操作感覚を肌で感じさせる。さらに、ゲーム「ポケットモンスター スカーレット」に登場する幻のポケモン「コライドン」を実物大に再現した “ホンダコライドン” も併設され、モビリティそのものをアートピースとして魅せる演出も加わる。イマジネーションと技術を融合させた展示で、モビリティの未来を「見る」から「乗る」へと進化させる狙いが垣間見える。

モビリティショーの一角を担う「Mobility Culture Program」では、ホンダの二輪車がその歴史と現在性を語る。1970年代を代表する “ナナハン” ことドリームCB750 FOUR-Kが展示され、二輪文化の礎を築いたモデルとして存在感を放つ。かつて世界の排出ガス規制に挑んだ CIVIC CVCC(1973年)も併設され、自動車とオートバイの時空を超えた共演が展開される。また、1986年のF1コンストラクターズチャンピオンマシンWilliams Honda FW11のエンジン始動デモが屋外プログラムで披露されるなど、四輪と二輪の垣根を超えた演出も準備されている。

実用車両としては、最近発表されたスーパーカブ110 LiteとDio110Lite が展示される。これらは総排気量 50cc 超〜125cc 以下かつ最高出力 4.0 kW 以下に制御された “新基準原付” に準拠するモデルであり、都市の足としてのモビリティ設計を反映する最新仕様を見せる。さらに、10月10日に発表された新型大型ロードスポーツモデルCB1000F/CB1000F SEも並び、スポーツ性能とスタイルを追求する現行二輪モデルの躍動感を訴求する。二輪のブース展示は、技術的革新と歴史的系譜を対比させながら、ホンダがこれまで培ってきたモーターサイクルの精神をショー会場へと引き寄せる場となる。

ホンダ、スーパーカブ110シリーズを価格改定およびカラー刷新

ホンダは「スーパーカブ110」「スーパーカブ110 プロ」「クロスカブ110」「クロスカブ110・くまモン バージョン」のメーカー希望小売価格を改定し、12月11日から新価格で販売を開始する。さらに、スーパーカブ110とクロスカブ110においてカラーバリエーションを刷新。スーパーカブ110にはグリントウェーブブルーメタリック、タスマニアグリーンメタリック、バージンベージュ、クラシカルホワイトを設定。クロスカブ110には新色ボニーブルー、ハーベストベージュに加え、マットアーマードグリーンメタリックを展開する。価格はスーパーカブ110が35万2000円、プロが39万6000円、クロスカブ110が41万2500円、くまモン版が42万3500円(税込)。

ホンダ、新基準原付対応の「スーパーカブ110 Lite」シリーズを発売

Hondaは、改正された原付一種の新区分規制に対応した「スーパーカブ110 Lite」「スーパーカブ110 プロ Lite」「クロスカブ110 Lite」を、12月11日より発売すると発表。ベースとなるスーパーカブ110系を出力3.5 kWに最適化したエンジンを搭載し、前輪ディスクブレーキと前輪ABSを標準装備、前後キャストホイールとチューブレスタイヤを採用。車体は取り回し性を高めたマス集中設計を継承し、メーターには速度警告灯やギアポジション、時計表示などの機能を盛り込む。カラーはスーパーカブ110 Liteにタスマニアグリーンメタリックとバージンベージュの2色、プロ Liteはセイシェルナイトブルー、クロスカブ110 Liteはマットアーマードグリーンメタリック、ハーベストベージュ、ボニーブルーの3色展開。希望小売価格はスーパーカブ110 Liteが34万1000円、プロ Liteが38万5000円、クロスカブ110 Liteが40万1500円(税込)に設定。

ホンダ、原付一種「Dio110 Lite」を発売

Hondaは、改正後の原付一種の新基準に適合するスクーター「Dio110 Lite(ライト)」を11月20日に発売する。ベースとなるDio110のエンジンを改良し、最高出力を3.7 kWに抑えたeSPエンジンを搭載。アイドリングストップや前後14インチの大径ホイール、フロント油圧ディスク&前後連動コンビブレーキなどを採用し、日常走行の快適性と安心感を両立。専用ローシートによりシート高を745 mmに設定し、足つき性にも配慮。前後に収納スペースを備え、駐車時に便利なサイドスタンド/メインスタンドを標準装備。カラーはキャンディラスターレッド、マットギャラクシーブラックメタリック、パールスノーフレークホワイトの3色。メーカー希望小売価格は23万9800円(税込)。

Z650RS、新カラーで登場

カワサキモータースジャパンは、レトロスポーツモデル「Z650RS」のカラー&グラフィックを刷新し、2025年11月15日に発売すると発表した。メタリックオーシャンブルーとエボニーの2色を新たに採用。軽量かつコンパクトな車体は、エンジンを強度構造の一部とするトラスフレーム(カワサキ独自のトレリス構造)で構成され、旧来の「ZAPPER」を彷彿とさせるクラシックな意匠を継承する。心臓部には水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載し、低中回転域から力強いトルクを発揮、滑らかな吹け上がりを実現。最新のKTRC(トラクションコントロール)を備え、安心感も追求されている。メーカー希望小売価格は1,089,000円(税込)。本モデルはABSとETC 2.0を標準装備し、販売はカワサキ正規店「Kawasaki Plaza」で行われる。さらに、1か月点検から始まる3年間の定期点検およびオイル交換(オイルフィルター含む)を無償提供する「カワサキケアモデル」として展開される点も特長。

トライアンフ、過去最大のシーズンローンチで29モデルを発表

トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは、今後6か月間で新型/改良モデルを 29車種 公開するという前例のない大規模展開を発表した。過去最高の世界販売実績(2024–25年度で14万1683台)を背景に、若年層を見据えた電動バイクの導入を含む多角的な戦略を打ち出す。最初の発表は「TXP」電動シリーズや新型「TF 450-X」、クロスカントリーモデルなど複数。今後、10月21日の“True Originals Never Settle”を皮切りに段階的な公開を進め、10月28日には「Made to Upstage」新モデルも発表予定。22モデルは既存ラインのバリエーション強化やフルモデルチェンジ車で構成されるという。トライアンフは革新と品質を軸に、二輪市場での存在感をさらに高める狙いだ。 

底冷えにサヨナラ、高性能ツーリング用エアマット登場

オートバイ用品メーカーのデイトナが「TRI-FLEC8エアマット」を発表した。寒冷地でのキャンプに対応できるよう、幅64cm・長さ193cm・厚さ10cmというサイズと、重量約1.0kg、収納時はφ11cm×長さ33cmというコンパクト性を両立。断熱では三層の両面アルミ蒸着フィルム×TPUを組み合わせ、国際規格 ASTM F3340-22 に基づく試験で R 値 8.5 を達成。氷点下環境でも地面からの冷気を遮断し、冬~積雪下での使用にも対応可能とする。空気バルブは全閉/ワンウェイ/解放の三段階切替式で使いやすさを追求。クラウドファンディング「CAMPFIRE」で先行受注を開始、価格は7425円(税込)から。11月中旬には一般販売を予定している。

KAZEがオフロード体験イベント「Let’s Ride オフロード」開催へ

カワサキモータースジャパンは2025年11月24日、奈良県のライダーパーク生駒でオフロード体験イベント「KAZE Let’s Ride オフロード」を実施する。オフロード未経験者向けの体験クラスと、自前のトレール車両で参加できるトレールクラスの二本立てとし、初心者も安心して参加できる内容設計。参加者にはカワサキ製オフロードモデルの試乗会も用意。定員制・事前受付制で、体験クラスはレンタル車両・装備込み、トレールクラスは持ち込み車両対応(別途装備レンタル可)。ゲストには全日本モトクロス選手・能塚智寛、オフロード系YouTuber・マイカルチャンプを迎えて盛り上げる。参加費は体験クラスがKAZE会員1万7000円/一般2万円、トレールクラスが5500円/8500円(いずれも税込)。募集は10月16日から開始となる。

MOTHER LAKE RALLY 2025、豪華ゲストが彩るステージタイムテーブル公開

女性ライダーを主役に据えたツーリングラリー「MOTHER LAKE RALLY 2025」が10月18~19日に湖北THGツインアリーナで開催される。イベントのステージでは三好礼子、福山理子、Jomon(雨宮国広)らがトークショーに登壇し、走行経験談やバイクへの思いを語る。ステージ周辺は参加者限定エリアとし、一般来場者は一部制限あり。18日には白井貴子のスペシャルライブも行われ、ライダー以外も観覧可能な席を設ける。主旨は“速さ”で競うのではなく、アプリによるスポット巡りで地域交流や自由な旅を楽しむもので、参加車数は1,000台を定員とする。プレスリリース発表時点で、ステージスケジュールや入場条件、駐車場案内など詳細が明らかとなっている。

atmos×HONDA、ストリートとモータースポーツの融合コレクション登場

Foot Locker atmos Japanは、バイクメーカーHONDAとのコラボレーションによる新コレクションを発表。「atmos」からはネイビーやグレーを基調にしたスタジアムジャケットやレーシングブルゾンなど、都会的で自由なムードを纏うアイテムを展開。一方「atmos pink」は、光沢感のあるボンバージャケットやフリンジ付きスウェットなど、ライダーのスピリットを女性らしいストリートスタイルへ昇華。予約は10月20日開始、発売は10月25日。

ICOMA「タタメルバイク」、グッドデザイン「私の選んだ一品2025」受賞

東京・大田区を拠点とするICOMAは、折りたたみ電動バイク「タタメルバイク」が2025年度グッドデザイン賞の付帯企画「私の選んだ一品2025」を受賞したと発表した。丸の内「GOOD DESIGN Marunouchi」では11月11日から23日まで同バイクが「わくわく」をテーマに展示される。タタメルバイクは、おもちゃの変形機構から着想を得て、スーツケースサイズから10インチホイール車体への変形を可能にした設計が特徴。板金+3Dプリントによる金型レス生産を取り入れ、効率的な少量生産とカスタマイズ性の高さを両立している。メーカーでは同モデルを受注生産方式で販売中であり、屋内保管や都市部での移動性を重視するユーザーの選択肢として注目を集めそうだ。

glafit、Japan Mobility Show 2025に出展 ― 最新電動モビリティを一挙公開

電動モビリティを手掛ける glafit株式会社(本社:和歌山県)は、10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」に出展することを発表。出展では、特定小型原付「NFR-01シリーズ」の展示に加え、専用ステッカーの初公開や人気コラボモデルの実車展示を実施。研究開発中のコンセプトモデルやプロトタイプを集めた「glafit LABO」コーナーも設置し、四輪型特定小型原付「WAKUMOBI(ワクモビ)」や三輪型特定小型原付のショーモデルを初公開する。さらに、電動バイクと自転車を一台で切り替え可能な「GFRシリーズ」の最新モデルと、モビチェン操作体験も来場者に提供。期間中は来場者向けのプレゼントキャンペーンも実施される。なお、同社は「Startup Future Factory」にも出展し、NFR-01Pro+ を使ったシェアリング事業「WANDERIDE」の紹介や法人利用事例のプレゼンを行う。

MAXWIN、縦型スマートモニター「M2シリーズ」半額セール実施

カー用品ブランドMAXWIN(昌騰有限会社)は、ハイエンド縦型スマートモニター「M2-Lite(6.1インチ)」と「M2S-Lite(5インチ)」を10月17日から31日まで期間限定で特別価格販売する。M2-Liteは通常6万6000円が2万9800円、M2S-Liteは4万4000円が2万4990円(税込)。縦横自在に切り替え可能で、ナビ表示の視認性を高める縦型モードを搭載。ワイヤレスCarPlay/Android Auto対応、IP67防水防塵、技適認証取得済みなど高耐久設計を誇る。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで購入可能。

「ゆるキャン△ SEASON3」志摩リンモチーフの新グッズ展開

『ゆるキャン△ SEASON3』の世界観を日常でも楽しめるよう、コスパが志摩リンをモチーフにしたニットキャップ、ジップパーカー、ワッペン、ネックウォーマーなどのアパレル・雑貨を新たに発表した。ニットキャップはアクリル素材で男女兼用・伸縮性あり、ブラックとカーキの2色展開、12月下旬より山梨・静岡のモデル地で先行販売、2026年1月中旬から一般販売を開始。ジップパーカーは綿100%、ダブルジップ仕様でカラーはブラック/コヨーテ、ワッペンは脱着式とアイロン接着式を用意し、異なる用途に対応。ネックウォーマーはアウトドアや日常使いを想定したデザインと調整機能付きで秋冬シーズンのアクセントになる一品。予約受付は2025年11月3日まで。