Ferrari 296 SPECIALE
×
Ferrari 296 GTB
モータースポーツ由来の専用エアロを採用




2021年、フェラーリは量産プラグインハイブリッド第2弾として「296 GTB」を投入。296 GTBは、3.0リッターV型6気筒ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインを搭載し、走行性能と高い効率性を両立。世界中のマーケットで高い人気を集めることになった。
2025年から日本市場にも導入が開始された「296 スペチアーレ」は、「チャレンジ ストラダーレ」「430 スクーデリア」「458 スペチアーレ」「488 ピスタ」に続く、フェラーリの最新ハイパフォーマンス・ベルリネッタ。パワートレインやシャシーなど、296 GTBのコンポーネントを最大限に活用しながら、敏捷性、ターンイン時の応答性、安定性に関して、大きく性能が引き上げられている。
296 スペチアーレは、モータースポーツからフィードバックされたエクステリアを採用。専用のフロント形状、リヤバンパーのバーティカルフィン、サイドウィングを組み合わせたアクティブリヤスポイラーなどが奢られた。これにより、ボディサイズは296 GTBから全長が40mm長く、全幅が10mm拡げられた。また、カーボンファイバー製コンポーネントを多用したことで、60kgの軽量化も実現している。
フェラーリ 296 スペチアーレ
ボディサイズ=全長4625mm×全幅1968mm×全高1181mm
ホイールベース=2600mm
車両重量=1410kg
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)、305/35ZR20(後)
フェラーリ 296 GTB
ボディサイズ=全長4565mm×全幅1958mm×全高1187mm
ホイールベース=2600mm
車両重量=1470kg
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)、305/35ZR20(後)
全面的なパワートレインのアップデートを実施




リヤミッドに搭載される3.0リッター120度V型6気筒ツインターボは、296 チャレンジからエンジンマネジメントマッピングやブーストストラテジーを導入。さらにチタン製コンロッド、強化ピストン、軽量クランクシャフトを採用したことで、エンジン単体で296 GTBから37PSのパワーアップとなる、最高出力700PSを達成した。
後輪駆動のフェラーリ量産モデルとしては、過去最強のシステム最高出力は880PSを誇り、0-100km/加速は2.8秒というタイムを叩き出した。
フェラーリ 296 スペチアーレ
エンジン形式=V型6気筒ターボ+プラグインハイブリッド
排気量=2992cc
最高出力=700PS
システム最高出力=880PS/8000rpm
最大トルク=755Nm/6000rpm
トランスミッション=8速F1 DCT
駆動方式=RWD
最高速度=330km/h
0-100km/h加速=2.8秒
フェラーリ 296 GTB
エンジン形式=V型6気筒ターボ+プラグインハイブリッド
排気量=2992cc
最高出力=663PS
システム最高出力=830PS/8000rpm
最大トルク=740Nm/6250rpm
トランスミッション=8速F1 DCT
駆動方式=RWD
最高速度=330km/h
0-100km/h加速=2.9秒
公道走行可能なレーシングカー




296 スペチアーレは、装飾エレメントを削減しつつ、カーボンファイバー、アルミニウム、アルカンターラを多用することで、インテリアでも軽量化が進められた。センタートンネルの構造部はすべてカーボンファイバーに変更され、あえて露出された留め具類などが、レーシングカーのような雰囲気を醸し出している。
強力なパワートレイン、20%も引き上げられたダウンフォースレベルなど、あらゆるコンポーネントに改良が施され、公道走行可能なレーシングカーとも言える内容を持つ296 スペチアーレ。それだけに、プライスタグは296 GTBから1972万円アップとなる、5911万円にまで引き上げられることになった。
走行性能にフォーカスされがちな296 スペチアーレだが、プラグインハイブリッドモデルとして「EVモード」は約25kmの航続距離を確保。室内の居住性やラゲッジスペースなど、296 GTBが持つ実用性も維持されている。
車両本体価格
フェラーリ 296 スペチアーレ 5911万円
フェラーリ 296 GTB 3939万円
