Audi Q3 SUV TFSI 110kW
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Alfa Romeo Ibrida
ひと回り大きなボディサイズを持つQ3




2025年、7年ぶりにフルモデルチェンジを実施し、3代目へと進化を果たした「アウディ Q3」。コンパクトなサイズながらも筋肉質で塊感のある、アウディの最新エクステリアにアップデートされた。奇数が与えられた車名からも分かるように内燃機関(ICE)を搭載し、通常ボディの「SUV」とスポーティな「スポーツバック」をラインナップする。
アルファロメオの最小SUVとして2024年にデビューした「ジュニア」は、フル電動モデルの「エレットリカ」と、1.2リッター直列3気筒ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「イブリダ」をラインナップ。今回は、ガソリンエンジンベースの48マイルドハイブリッドモデル「Q3 SUV TFSI」と「ジュニア イブリダ」を比較する。
ボディサイズは、Q3がジュニアよりも全長で336mm、全幅で79mm、ホイールベースで118mm大きく、リヤシートの居住性やラゲッジスペースはQ3がアドバンテージを持つ。ただ、市街地での走行ではジュニアの取り回しの良さを実感することになるだろう。
アウディ Q3 SUV TFSI 110kW
ボディサイズ=全長4531mm×全幅1859mm×全高1588mm
ホイールベース=2678mm
車両重量=1560kg
タイヤサイズ=235/60R17
アルファロメオ ジュニア イブリダ
ボディサイズ=全長4195mm×全幅1780mm×全高1585mm
ホイールベース=2560mm
車両重量=1330kg
タイヤサイズ=215/60R17
高い効率を誇る直4ガソリン+48Vマイルドハイブリッド




Q3 SUV TFSIは、1.5リッター直列4気筒ガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドを搭載し、エンジン最高出力150PS、最大トルク250Nmを発揮。ジュニア イブリダは、1.2リッター直列3気筒ガソリンターボに48Vマイルドハイブリッドが奢られ、エンジン最高出力145PS、最大トルク230Nmという似たようなスペックが与えられた。
最高速はどちらも200km/h強だが、0-100km/h加速は230kgも軽いジュニア イブリダが、Q3を0.2秒凌いでいる。
アウディ Q3 SUV TFSI 110kW
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド
排気量=1498cc
最高出力=150PS/5000〜6000rpm
最大トルク=250Nm/1500〜3500rpm
トランスミッション=7速Sトロニック(DCT)
駆動方式=FWD
最高速度=209km/h
0-100km/h加速=9.1秒
アルファロメオ ジュニア イブリダ
エンジン形式=直列3気筒ターボ+マイルドハイブリッド
排気量=1199cc
最高出力=145PS/5500rpm
最大トルク=230Nm/1750rpm
トランスミッション=6速DCT
駆動方式=FWD
最高速度=206km/h
0-100km/h加速=8.9秒
魅力的なプライスタグを掲げる「ジュニア イブリダ」




Q3のコクピットは、アウディではお馴染み11.9インチ・インストルメントクラスターと、12.8インチMMIタッチディスプレイが一体となった「デジタルステージ」を採用。ジュニア イブリダは、10.25インチデジタルクラスターに10.25インチタッチスクリーンが組み合わせられる。
前述のように、リヤシートの居住性はボディサイズの大きいQ3に軍配が上がる。ラゲッジスペースもジュニアの415Lに対し、Q3は488Lと大きく凌いでみせた。
現時点でQ3の日本市場における仕様や価格は発表されていないが、ほぼ同じスペックを持つ先代「Q3 35 TSFI advanced」が525万円だったことを考えると、これより安いプライスタグが付けられることはなさそうだ。それを踏まえると、居住空間やパワーユニットのスペックではQ3の先行を許すものの、ジュニア イブリダの420万円という価格は、相当に魅力的である。
車両本体価格
アウディ Q3 SUV TFSI 110kW 価格未発表
アルファロメオ ジュニア イブリダ 420万円

