ヤマハ YZR500/1984年

エディ・ローソンのライディングで世界GPの頂点に君臨!

展示車両は平忠彦が全日本選手権で2年連続チャンピオンとなったモデル。

サーキットに新しいサウンドが轟いた! ヤマハ YZR500はロードレース世界選手権(現MotoGP)で史上初となる2ストロークのV型4気筒エンジンを搭載。その切れ味と鋭い加速、そして独特のサウンドは、まさに技術革新の証となった。

平 忠彦選手はこのマシンを駆り、果敢に攻め込みながらも、正確にまとめ上げる走りでライバルたちを退け、全日本ロードレース500ccクラスで2年連続チャンピオンを獲得。

日本のトップとして存在感を示したYZR500は、エディ・ローソン選手のライディングで世界GP500ccクラスの栄光をつかみ、ヤマハを頂点に導いた。

無駄を削ぎ落した精悍な走りと、YZR500の切れ味鋭い動力性能。その組み合わせが、ヤマハに新たな栄冠をもたらした。

スズキ RGΓ500(XR35)/1981年

ランディ・マモラが駆った世界GP優勝マシン!

スタートの瞬間、一気に前へ飛び出す……スズキ RGΓ500(XR35)は軽量なシャシーと強烈な2ストロークエンジンを組み合わせ、立ち上がりの鋭さと扱いやすさを両立。

果敢な走りで観客を魅了したのが、スズキワークスに所属した“マモラ乗り(外側の足が離れるほど深いバンク角で走行した)”でおなじみのランディ・マモラ選手の走り。赤と黒のカラーリングをまとったRGΓ500を自由自在に操り、時にフロントタイヤを滑らせながら立ち上がるその姿は、記録以上に多くのファンの記憶に焼き付いている。

轟く2ストエンジンのサウンドとともに駆け抜けたその姿は、まさにスズキの誇り。世界GP500ccクラスの1位と2位を分け合ったRGΓ500の速さは、今もレース史に刻まれている。

カワサキ KR350/1982年

アントン・マンクが250cc&350ccクラスのWタイトルを獲得!

サーキットを駆け抜ける緑色の閃光! 1980年代初頭の250ccクラスと350ccクラスを席捲したのはカワサキのKRだった。軽量な車体に積まれた2ストロークエンジンは、コーナーの立ち上がりで鋭く加速し、誰よりも素早くストレートへ飛び出して行った。

KRの力を完璧なまでに引き出したのがアントン・マンク選手。彼は1981年、250ccクラスと350ccクラスのダブルタイトルを獲得し、堂々とチャンピオンシップを手中に収めた。

350ccクラス最後のシーズンとなった翌1982年、アントン・マンク選手とKR350はその舞台を完全制覇し、グリーンの閃光は有終の美を飾った。

ホンダ NSR500/1994年

ミック・ドゥーハンが自身初となる世界GPチャンピオンを獲得!

1984年のデビューから10年。点火タイミングを改良した“ビッグバンエンジン”を新たに搭載したNSR500の実力を、マイケル・ドゥーハン(通称ミック)選手が完璧に引き出した。

ミックはロードレース世界選手権GP1(500cc)クラス第4戦からの6連勝を含む、全14戦中9勝を挙げ、自身初となる同クラスライダーズチャンピオンを獲得。

赤と白のマシンがコーナーを駆け抜け、ストレートに飛び出すたびに歓声が沸き起こった。速さと力強さに観客は息をのみ、「新しい時代の到来だ!」と直感した。NSR500はただのレーサーではない。勝つために生まれ、勝つことで進化する存在だった。

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