アルファロメオとマセラティによるカスタマイズと特別仕様車製作「ボッテガ フオリセリエ」始動【動画】
アルファロメオとマセラティによる新プロジェクトがスタート
BOTTEGAFUORISERIE
特別なカスタマイズモデルを開発
アルファロメオとマセラティが立ち上げた新プロジェクト「ボッテガ フオリセリエ（BOTTEGAFUORISERIE）」は、2つの自動車ブランドが紡いできた伝統と、将来に向けたビジョンを統合。両ブランドの卓越性を融合させた新たな取り組みとなる。まずはイタリアのモデナからトリノ、アレーゼ（ミラノ県）に至る地域を対象とし、ピエモンテ州、ロンバルディア州、エミリア・ロマーニャ州を含む拠点において展開される予定だ。
ボッテガ フオリセリエは、設計力、技術力、職人技、高い品質への探求力を軸に、カスタマイズモデルの開発、ヴィンテージモデルの修復、素材研究、性能向上のための研究などを行う。イタリアのものづくり精神を体現する“ビジョン”としての存在を狙っており、クラフトマンシップ、情熱、先進技術、ディテールへのこだわりなどが融合し、新たな少量限定生産モデルや、カスマイズモデルを実用化していくという。
プロジェクト責任者には「アルファロメオ 33ストラダーレ」や、モータースポーツ関連プロジェクトを手がけた実績を持つクリスティアーノ・フィオリオが就任。「プロジェクトでは、過去の経験を活かしながら、技術的な完成度に加えて、感性にも訴える印象深い車両を開発していきます。ブランドの歴史を尊重しつつ、新たな価値を創出することが使命です」と、フィオリオはコメントしている。
フィオリオはアルファロメオCEO兼マセラティCOOを務めるサント・フィチリ直下に配属。フィチリは、ボッテガ フオリセリエについて次のように説明を付け加えた。
「ボッテガ フオリセリエは、両ブランドの今後を方向づける重要な取り組みです。イタリアの設計力、技術力、製造力を活かし、ブランドの価値をさらに高めていきます」
新プログラムで展開される４本の柱
ボッテガ フオリセリエは、以下の4つの部門で構成されるという。すでに一部のプログラムは稼働を開始しており、ブランドの歴史を活かしながら、未来をかたち作るプログラムとして機能していくと謳う。
「ボッテガ（BOTTEGA：工房）」は、少量限定生産の特別仕様車を開発する部門。「アルファロメオ 33 ストラダーレ」や「マセラティ MCエクストリーマ」などをベースに、設計から製造までをイタリア国内で完結させる体制を整え、オーナーと共同して特別なモデルに仕立て上げる。
「フオリセリエ（FUORISERIE：特別仕様）」は、量産車をベースにした、高度な個別仕様対応を行う。専任のデザインチームが両ブランドの美学を維持しながら、ユーザーの個性を反映した仕様を提案する。世界中の販売店で対応可能なカスタムオプションを提供し、量産車に独自性を加える取り組みを進めていく予定だ。
「ラ ストリア（LA STORIA：歴史）」は、ブランドの歴史的資産を保存・活用するヘリテージ関連部門。ヴィンテージモデルの修復や、認証業務に加え、博物館やアーカイブの整備を通じて、過去のモデルを現代的に再解釈しながら継承していく。
「コルセ（CORSE：レース）」は、モータースポーツ由来の技術を市販車開発に応用する部門。エアロダイナミクス、シャシー、パワートレインなどの分野で、イタリア国内の製造サプライチェーンと連携し、高性能車両の技術革新を推進する。
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