Porsche 911 GT3 Touring package “Ocelot”

「アイコンズ・オブ・ラテンアメリカ」の立ち上げ

「ポルシェ 911 GT3 ツーリングパッケージ “オセロット”」のインテリア。
ポルシェ・ラテンアメリカの25周年を記念した、新シリーズ「アイコンズ・オブ・ラテンアメリカ」を立ち上げた。それぞれのモデルは南米の文化を象徴した仕様となる。

マイアミに本社を置き、ラテンアメリカにおける独立系ポルシェ輸入業者ネットワークと南米全域の情熱的なポルシェ・コミュニティを25年間支え続けてきたポルシェ・ラテンアメリカは、ポルシェのカスタマイズプログラム「ゾンダーヴンシュ(Sonderwunsch:スペシャルリクエスト)」を介した新プロジェクト「アイコンズ・オブ・ラテンアメリカ(Icons of Latin America)」をスタートした。その幕開けを飾るモデルとして、コロンビアのアマゾン熱帯雨林の生物多様性と、その最も神秘的な生き物のひとつである「オセロット」をイメージした「911 GT3 ツーリングパッケージ “オセロット”」を製作した。

「アイコンズ・オブ・ラテンアメリカ」は、南米各国の文化、自然、動植物、伝統からインスピレーションを受けた独自の仕様が施され、各国におけるポルシェの存在感をアピールする。それぞれの車両はゾンダーヴンシュのスペシャリストによって精密にパーソナライズし、この多様な地域の美、個性、精神を体現するという。「ラテンアメリカの遺産を未来の世代へと伝えるオートモーティブ・アート」と、ポルシェ・ラテンアメリカは説明する。

外装色「フォレストグリーン・メタリック」

「ポルシェ 911 GT3 ツーリングパッケージ “オセロット”」のエクステリア。
エクステリアカラーは、コロンビアが誇る自然の豊かさを表現した「フォレストグリーン・メタリック」がチョイスされた。

「911 GT3 ツーリングパッケージ “オセロット”」は、2025年にポルシェのコロンビア正規輸入業者「オートエリート(Autoelite)」が設立30周年を迎えたことも記念。テーマとなったコロンビアのアマゾンは、地球上で最も生物多様性に富む地域のひとつで、広大な緑の樹冠は大陸に生命を吹き込み、無数の植物、鳥類、哺乳類の住処となっている。

エクステリアは、ペイント・トゥ・サンプルの特別カラー「フォレストグリーン・メタリック」で仕上げられた。ゾンダーヴンシュは、「アイコンズ・オブ・ラテンアメリカ」第1弾として、コロンビアが持つ独自性とポルシェの情熱を、エモーショナルかつ唯一無二の形で結びつけている。

フォレストグリーン・メタリックは、コロンビアが誇る自然の豊かさが表現された。光の当たり方によって、多様なグリーンの輝きを放つ深みのある色合いは、熱帯雨林の木々の葉、陰影、光の層をイメージ。その色はまるで生きているかのように、見る角度によって多様に変化する。

エクステリアの各部に施されたサントネール・シルバーのアクセントは、1960年代初期のポルシェ 911に見られたクロームトリムへのオマージュ。テールライト周囲のパゴダフレーム、スポイラー上のガーニーフラップ、ドアハンドル、ミラーハウジング、リアインテークグリル、そして「Porsche」ロゴまで、すべてがこのカラーで仕上げられた。

足元は、20/21インチ鍛造アルミホイールもフォレストグリーン・メタリックにペイント。フェイス部分にはサントネール・シルバーの繊細なラインが描かれ、力強さとエレガンスも加えられた。

コイーバブラウン・レザーとペピータ・ファブリック

「ポルシェ 911 GT3 ツーリングパッケージ “オセロット”」のインテリア。
インテリアはヤマネコの「オセロット」をイメージし、コイーバブラウン・レザーとペピータ・ファブリックが組み合わせられた。

キャビンに足を踏み入れると、デザインのインスピレーションは、熱帯雨林の魅力的な住人である「オセロット」へと変化する。コロンビア全土に生息するこの小型のヤマネコは、その美しさで古来より人々を魅了してきた。金褐色の毛並みに黒いロゼット模様が描かれたその姿は、優雅でありながら自然に溶け込むカモフラージュでもある。

インテリアは、このオセロットの美しさをゾンダーヴンシュのクラフトマンシップで表現。キャビンの大部分は、毛色を思わせる深みのある「コイーバブラウン・レザー」で覆われ、随所にクリームとトリュフブラウンのクロスステッチが施された。スポーツシートはコイーバブラウンと、トリュフブラウン、ブラック、クリームホワイトのペピータ柄ファブリックが組み合わせられ、オセロットの模様に加えて、クラシカルなポルシェへのオマージュも込められている。

ヘッドレストには、オセロットの印象的なシルエットがエンボス加工で入れられた。このデザインは、野生動物横断を知らせるコロンビアの道路標識から着想を得たもの。熱帯雨林と舗装路が交わる場所において、人と自然の共生を象徴する“サイン”と言えるだろう。

イルミネーション付きドアシルガードには「GT3」ロゴのほか、ドライバー側に「30 Años de Autoelite」、助手席側に「25 Años de Porsche Latin America」と刻まれ、2つの記念すべき節目をアピール。コイーバブラウン・レザーで仕上げた専用ステアリングホイールには、トリュフブラウンの12時マーカーも入れられた。

さらにフロントのラゲッジコンパートメントもコイーバブラウンとトリュフブラウンのレザーで仕立てられ、ペピータ・ファブリックのインサートがシートデザインを反映している。

1972年のル・マン24時間レースのGTクラスを制した「ポルシェ 911 S/T」を再現した、2024年型911 S/Tが製作された。

ライトイエローの特別仕様ポルシェ911S/Tとそのモチーフとなったル・マン優勝車の隠された物語

同じライトイエローのエクステリアカラーを纏った、世代の異なる2台の「ポルシェ 911 S/T」。1972年のオリジナル仕様をオマージュし、ソンダーバーシュ(Sonderwunsch)プログラムを介して、2024年仕様が仕立て上げられた。