現行アウディA4のクワトロモデルは2024年式の流通量が最も多い

「アウディ A4」は、2025年2月のフルモデルチェンジで「A5」に改名したが、ここでは5代目のB9系を取り上げる。2016年2月に上陸したB9型A4。4WDの「quattro(クワトロ)」は、2.0リッター直列4気筒ターボとデュアルクラッチの7速Sトロニック(DCT)を搭載し、最高出力185kW(252PS)、最大トルク370Nmというアウトプットを得ている。
2025年11月現在の中古車物件数は、100台ほどで平均価格は300万円程度となっている。日本デビュー時の価格は、「A4 2.0 TFSI quattro」が597万円。「A4 2.0 TFSI quattro Sport」が624万円だった。「Sport」は「S lineパッケージ」の選択も可能だった。
A4のガソリンモデルは2016年式が多く、それ以降は少なめ

中古車市場では、2024年式、2016年式の順で流通量が多い。2021年1月にクリーンディーゼルの「40 TDI」が設定され、2024年式は「TDI」が大半を占める。
新車価格は「40 TDI quattro advanced」は565万円、「40 TDI quattro S line」が612万円だった。中古車価格は、もちろん走行距離に異なるものの、1万km程度の登録未使用車で500万〜600万円前後。400万円以下は極わずかだ。2016年式は大半が200万円以下で、150万円前後もあるが、流通量はかなり少ない。
2016年式は、「TFSI」の「S lineパッケージ」が多いが、2024年式の1/3程度に留まる。「TSI」モデルは2016年式以降も含めて、選択肢がかなり少ないため、状態の良い個体を探すのがベストだろう。
Cクラスの4WDは全体的に物件数は少ない

「メルセデス・ベンツ Cクラス」は、2021年夏登場のW206型を俎上に上げる。4WDの「C200 4マティック(マイルドハイブリッド)」は、1.5リッター直列4気筒ターボを搭載。エンジン単体で150kW(204PS)、300Nmを発揮し、エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドのISGにより、短時間だが最大で15kW(20PS)、200Nmが加勢される。「C200 4マティック アバンギャルド (ISG搭載モデル)」の発売時の価格は681万円だった。
2025年11月現在の中古車市場では、「アウディ=クワトロ」のイメージもあるA4に対し、FRベースのCクラスの4WD「4マティック」はかなり少ない。現行型の人気グレードは「アバンギャルドAMGライン」で、当然ながら走行距離が短い高年式が価格設定も高くなっている。
Cクラスは先代W205も選択肢に入れると300万円切りも

Cクラスの場合、現行型のW206の流通量がかなり少ないため、2014年夏発表の先代W205も視野に入れた方がいいかもしれない。「C200 4マティック アバンギャルド AMGライン」が中心で、走行距離5万km以下で300万円を切る個体も散見される。
A4とCクラスの4WDモデルの中古車を単に価格だけで比べれば、A4の2.0 TFSIが狙い目で、対抗馬としてCクラスの先代W205を候補に探すのがいいかもしれない。ある程度予算が許すのなら、A4の2.0TDIが選択肢が多く、「ディーゼルターボ+4WD」の相性の良さ、トルキーな走りや軽油ですむランニングコストも享受できる。
