ハイパフォーマンスFRコンパクト「BMW M2」の限定軽量仕様「M2 CS」はノーマルとどのくらい違う？
ハイパフォーマンスFRスポーツ「BMW M2」と「M2 CS」のスペックを比較
BMW M2
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BMW M2 CS
M2改良新型をベースに30kgの軽量化
「BMW 2シリーズ」をベースに、パワフルな3.0リッター直列6気筒ツインターボを搭載するセグメント唯一の後輪駆動スポーツクーペ「BMW M2」。2024年秋に、内外装のアップデートを含めたフェイスリフトを実施した。さらに、エンジンの最高出力を50PS向上させ、専用パーツを奢った最上級仕様「M2 CS」を投入。2025年11月から日本市場でのデリバリーも開始されている。
M2 CSは、専用形状のリヤディフューザーを含め、ルーフやトランクリッドなど、カーボンファイバー強化プラスチック（CFRP）製エクステリアパーツを多数採用。エクステリアにはアダプティブLEDヘッドライトやダークインレイ付Mライト・シャドーラインも標準装備する。
ボディサイズはリヤディフューザーの大型化によりM2から10mm延長された。足まわりは8mmローダウン化され、スプリング、ダンパー、シャシーコントロールシステムにはM2 CS専用チューニングの施された。前述のようにCFRP製パーツの導入により、30kgのダイエットを実現している。
BMW M2
ボディサイズ＝全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm
ホイールベース＝2745mm
車両重量＝1730kg
タイヤサイズ＝275/35R19（前）、285/30R20（後）
BMW M2 CS
ボディサイズ＝全長4590mm×全幅1885mm×全高1405mm
ホイールベース＝2745mm
車両重量＝1700kg
タイヤサイズ＝275/35R19（前）、285/30R20（後）
大幅に手を加えられた3.0リッター直6ツインターボ
BMW M社は、モータースポーツで得た知見をベースに3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンを改良。エンジンマネージメントにも変更を加えたことで、M2 CSの最大トルクはM2比で50Nmアップの650Nm、最高出力は50PS向上した530PSにまで引き上げられた。
M2 CSの0-100km/h加速は4.0秒を切り、M2より0.2秒も速い3.8秒。「Mドライバーズ・パッケージ」が標準装備となり、最高速度は302km/hを誇る。M2は6速MTを選択できるが、M2 CSは8速Mステップトロニック（AT）のみの設定となる。
BMW M2
エンジン形式＝直列6気筒ガソリンツインターボ
排気量＝2992cc
最高出力＝480PS/6250rpm
最大トルク＝600Nm/2700〜5620rpm
トランスミッション＝8速Mステップトロニック
駆動方式＝RWD
最高速度＝250km/h（リミッター）
0-100km/h加速＝4.0秒
BMW M2 CS
エンジン形式＝直列6気筒ガソリンツインターボ
排気量＝2992cc
最高出力＝530PS/6250rpm
最大トルク＝650Nm/2750〜5730rpm
トランスミッション＝8速Mステップトロニック
駆動方式＝RWD
最高速度＝302km/h（リミッター）
0-100km/h加速＝3.8秒
470万円の価格アップも納得の性能向上
M2のコクピットは 12.3インチメーターパネルと、14.9インチタッチ式インフォテインメントパネルで構成される「BMWカーブドディスプレイ」を配置。M2 CSは、センターコンソールがCFRP製に変更され、ドライバーシートとパッセンジャーシートはシートヒーター付き「Mカーボン・バケットシート」が装着される。
大人2名が座れるリヤシートや十分なサイズのラゲッジスペースを含め、M2の美点である使い勝手を維持しながら、大幅なパフォーマンスアップを果たしたM2 CS。内外装、パワートレイン、シャシーの広範囲に及ぶ改良を考えれば、470万円の価格アップは十分に納得できるだろう。M2の走行性能で十分と考えるか、0-100km/hマイナス0.2秒に価値を見出すか。その選択に頭を悩まされることになりそうだ。
車両本体価格
BMW M2 1018万円
BMW M2 CS 1488万円
