前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年11月24日〜30日に発表されたニュースを紹介する。
若月佑美が紡ぐ、モビリティの未来とカワサキの世界観

俳優であり近年は普通二輪免許を取得してモーターサイクルライフを始めた若月佑美が、2025年開催のJapan Mobility Show 2025に出展したKawasakiのブースを動画でレポートする。公開されたこのスペシャル映像では、Kawasakiの最新モビリティモデルや技術、ブースの演出の数々を、彼女ならではの視点で伝える。
映像冒頭では、Kawasakiが誇る伝統的なバイク文化と、未来的なモビリティ提案の融合が紹介される。中でも注目されるのが、洗練された外観と高性能を兼ね備えた新型モデルたち。たとえば、クラシックなデザインを現代に蘇らせたZ900RS SEは、ブレンボ製の強力ブレーキとオーリンズ製サスペンションを備え、熟練ライダーも満足する精密かつしなやかな走りを実現。ゴールドのフロントフォーク、特別仕様のサイドカバーエンブレム、Zらしいファイヤーボールカラーを進化させたカラーリングといったディテールにもこだわり、見た目にも走りにも特別感を演出する。加えて、USB-C電源ソケットやGPS対応ドライブレコーダーといった現代的な装備も備えており、ツーリングや日常使いの快適性にも配慮されている。
一方で、最高排気量とパワーを追求したZ1100 SEは、まさに“大排気量Zの集大成”とも言える一台として紹介される。鋭いラインと力強い曲面で構成されたボディワーク、ダイレクトなハンドリング、スロットルレスポンスの鋭さ──そのフォルムや挙動は“獲物を狙って跳びかかる捕食者”のような野性味あふれる雰囲気をまとっている。そして、Kawasakiの最先端ライダーサポート技術であるKCMF、KTRC、KQS、KIBSに加え、インテグレーテッドライディングモード、エレクトロニッククルーズコントロール、スマートフォン接続対応の5インチTFTインストゥルメントなど、現代バイクに求められる多機能性や利便性も備えている。
この動画を通じて、若月佑美はKawasakiというブランドが培ってきた「ネイキッドバイクの伝統」と、「次世代モビリティへの取り組み」を自らの言葉と体験で表現。モーターサイクルファンのみならず、モビリティに関心を抱く幅広い層に、Kawasakiの世界観と技術の深みを伝える内容となっている。


Arai×カワサキ「RAPIDE NEO Z900RS SEモデル」誕生 ― 火の玉カラーをまとった限定ヘルメットが予約開始

カワサキモータースジャパンは、Araiとのコラボヘルメット『カワサキ×Arai RAPIDE NEO Z900RS SEモデル』の店頭予約販売を12月1日から開始する。新型Z900RS SEの発表を記念したモデルで、火の玉グラフィックをモチーフに、26年モデルのZ900RS SEの専用色に合わせて調色したオレンジを採用。デザインはカワサキ専属デザイナーが描き下ろした特別仕様となる。
ベースとなるRAPIDE-NEOは、世界初のシールドシステム〈VAS-VC〉を搭載し、「かわす性能」を追求した独自フォルムが特徴。スネル・JIS規格を取得し、安全性とクラシックテイストを両立した人気モデルだ。カラーはブラック×オレンジ、価格は7万4800円。予約は2期制で、第一弾は12月1日〜14日、第二弾は12月15日〜1月18日。お渡し時期はそれぞれ2026年5月頃、または夏以降が予定されている。
数量限定のため、予約段階で完売となる可能性もある。全国のカワサキプラザで受付が行われ、サンプル展示は行われない。Z900RSファン、Araiファン双方に響くコレクタブルなヘルメットとして大きな注目を集めそうだ。
aprilia racing、MotoGPで歴代最多勝の栄誉|2025年シーズンを振り返る

2025年のMotoGPシーズンは、aprilia racingにとってかつてない成功の年となった。最終戦バレンシアGPでマルコ・ベッツェッキが勝利し、同チームは復帰後最多となる勝利数を記録。ベッツェッキはメインレース3勝、スプリント3勝、表彰台15回、ポールポジション5回を獲得し、計353ポイントでシリーズ3位。そしてメーカー部門では418ポイントを挙げ、2位でフィニッシュ。シーズン通じて見せたライダーとチームのパフォーマンスが、apriliaの名を歴史に刻んだ。














トライアンフ、TF 450-Eで2025年AMAエンデューロクロス王座制覇 | ジョニー・ウォーカーがシリーズ優勝

トライアンフ・ファクトリー・レーシングは、2025年のAMAエンデューロクロス選手権において、ライダーのジョニー・ウォーカーが同社の電動モーターサイクル「TF450‑E」を駆り、年間チャンピオンの座を獲得。シリーズ全6戦を通じて安定した走りと勝負強さを発揮し、同ブランドにとって初のエンデューロクロス制覇の快挙を達成した。第1戦での総合優勝を皮切りに、終盤戦では第5戦で3モトすべて勝利という圧巻の復活劇を見せ、最終戦では1-1-2の成績で総合優勝。これによりジョニー・ウォーカーは初の王座を手にし、TF450-Eはデビューから1年足らずでトップの証を獲得。今後、2026年に予定されているFIMスーパ―エンデューロ世界選手権への挑戦にも注目が集まる。
KATANAの魂をキッチンへ刻む「ピザカッターナ」レッドが一般販売開始

スズキの名車KATANAをモチーフにしたピザカッター「ピザカッターナ」に新色レッドが加わり、12月からCAMSHOP.JPで一般販売が始まる。前輪部分がカッターとして機能し、使用後は専用ホルダーに飾れる造形美が魅力。メタリックレッドの深みある発色はKATANAらしい存在感を放ち、キッチンに遊び心を添える。伝説的モデルGSX1100Sのデザインを日常に取り入れられるアイテムとして、SUZUKIファンやバイク愛好家へのギフトにも適した一品となっている。










渋谷発の都市型EV「e-NEO」、年内納車枠が即完売 ― 春納車分の先取り予約受付開始

スカイ・イノベーターが展開する3輪EVモビリティ「e‑NEO」の2025年年内納車分が即時完売となった。これを受け、新たに2026年3月頃納車分を対象とした“春の先取り先行予約”の受付を本日より開始。都市部での買い物・送迎・通勤などの日常移動ニーズが高まり、特に子育て世帯や初めてのバイク利用者からの関心が急増。安定した走行と雨風に強いサイドカー構造に加え、手ごろな航続距離と充電条件により、“春デビュー”としての導入希望が多いため、早めの予約を呼びかけている。


三輪電動スクーター「EVデリバリー」、エレベーター保守業務の効率化に導入

ブレイズが展開する三輪電動スクーター「EVデリバリー」が、エレベーター・エスカレーターの保守点検を行う日本電研工業株式会社に導入された。従来のガソリンバイクでは対応が難しかった市街地の狭い道や駐車スペースの不足、荷物積載時の安定性などの課題をクリア。EVデリバリーは三輪構造により荷物を載せた状態でも安定して走行可能で、ガソリンバイクと比べてランニングコストが約1/6と大幅に削減できる点も採用の決め手となった。これにより、巡回点検業務の効率化と、静音・環境面での利点を両立した移動手段として、保守メンテナンス業務の現場に新たな選択肢が広がる。






四国を巡るバイクラリー「BSTR2026」エントリー受付開始

四国4県を舞台に、約1,000kmのルート上に配置された16のチェックポイントを巡るバイクツーリングイベント「BSTR2026」の参加エントリー受付が、2025年11月27日から始まった。参加者は16スポット中8か所以上を巡れば、デジタルの踏破証明書を受け取れる。2026年4月11日から6月7日に開催予定で、エントリープランは5000円(税込)、先着1000名限定。観光と達成感を兼ね備えた“地域巡りツーリング”として初心者ライダーにも配慮されたイベント。


「バイク王&カンパニー」、清川村と連携し“ライダーの聖地”づくり再始動

バイク王&カンパニーは、神奈川県唯一の村である清川村が推進する「清川村地域再生協働プロジェクト」に対して、企業版ふるさと納税を活用した寄付を実施。これを機に、清川村および宮ヶ瀬湖周辺の豊かな自然・観光資源を、ライダー向けイベントや駐輪場整備などを通じて掘り起こす地域創生に乗り出す。「Enjoy Bike!宮ヶ瀬」と銘打ち、ツーリングや地域交流の場としての宮ヶ瀬を新たな“バイクの目的地”に位置づけ、多くのライダーが集うエリア整備とマナー向上を目指す。過去には限定200名でのイベント開催や、クリスマス時期のイルミネーション連動イベントで約400台分の無料駐輪場を開放するなど、地域とライダー双方にメリットある取り組みを実施済み。今後も年間を通じてイベント誘致・支援を継続し、ライダーと地域の共栄を図る方針とする。





