2段構えのスライドレールで収納力も倍増

大工を生業にしている渡部さんのエブリイは「仕事に使いたい。遊びにも出かけたい。おまけにクルマもイジりたい」的な想いを詰め込んだオモチャ箱のような1台。見どころは軽バン移動が主体となる職人さん達の間でトレンドと化しているスライドレールを駆使した荷室カスタムなんだけど、ひと味ちがうのがファミリーカーとしての側面も持ち合わせているところ。詳細は次のページでお伝えするとして、日頃は大工の仕事グルマ、週末は家族みんなで遊びに繰り出せる二刀流を実現しているのだ。

ちなみに数ある軽バンの中でエブリイを選択するに至ったのは仕事道具を積載できるだけでなく、狭い路地先の現場へもアクセスしやすい機動力を求めた結果。加えて、クルマいじりに欠かせないカスタムパーツの豊富さもポイントになっているのだとか。

そんなエブリイは見ての通り、スライドレールを駆使して収納物へのアクセス性を高めた荷室の三次元構造。加えて米国の電動工具メーカーであるDeWALT(デウォルト)のストレージシステムにこだわっていて、イメージカラーのブラック&イエローがチャームポイントになっている。デウォルトのストレージは2系統存在するのだが、フルサイズのタフシステムに比べ、ひとまわり小型のTSTAKが軽カーにジャストフィットするとのこと。

また、リアシートを簡単に原状復帰できることもあり、スライドボード側面の棚を取り外すだけで車検にも対応。車検の時期を迎えるたびにアタフタしないで済むのもポイントのひとつ。

SUZUKI エブリイ(DA17)
荷室カスタムにいそしむ派はエクステリアに無頓着な人も多い中、渡部さんはチョイアゲ車高にバンパーカット+ブッシュガードバー装着などしっかり手を掛けているのだ。
クルマの荷室は完全なスクエア形状ではないため、緻密に計算して組み上げてもある程度のすき間は発生してしまうもの。ソコを有効活用すべく追加のスライドレールも導入している。
リアゲートの開口部より上のスペースはスライドさせられないため、視認性の高い格子状のラックを作って薄手のモノを収納している。
スライドボードを引き出すと脱着可能なフタからバッテリーにアクセスすることが可能。ノギスなどの薄っぺらい工具も収納されている。

細部のディテールまで造り込んだDIYならではのコダワリが満載

まな娘を乗せるため2列目シートは完全に潰したくないということで、左右2分割で作り上げられたスライドボードの奥行きはスライドドアの開口部まで。それゆえ引き出せる長さは限られてしまうが、スライドボード同等に伸びる引き出し機能でネガ要素を払拭している。

また、ボード上に載せるストレージはDeWALTのTSTAK(ツスタック)で統一し、まとまりの良いカッコ良さと機能性を両立。使用する木材はバーナーで炙って焼き目を入れることで渋味も演出し、取っ手やロックなどは家庭用を用いることで暖かみを感じさせている。

スライドレールを駆使したDIYメイクは作り手によって千差万別ありそうだけど、レール幅ギリギリで引き出しを製作しちゃうのはさすが。
これまたスライドレールを用いた引き出しの中には、好きが高じて握り手から手彫りしたという金槌がズラリ。たしかに味のある風格が出てます。
本来は家屋の扉などで使用する錠前を利用してTSTAKのロックシステムを再現。スライドボードそのものにガッシリ固定できる。
よくよく細部までチェックしてみると家具として使用される取っ手や引き手がそこかしこに見て取れる。さすが大工さんの見識だ。
ストレージシステムはDeWALTのTSTAKシリーズで、形状やサイズが異なってもカチッと固定できるので荷崩れも心配なし。

フロアボードを引き起こせばアッという間に4人乗りモード

軽バンにスライドレールを組み込んで荷室カスタムを施す場合、積載性を優先してリアシートを埋没させてしまう事例が多い。それだと2シーターの仕事オンリーの車両になってしまうので、渡部さんはリアシート部分のスライドボード機能を省くことを決意。アッという間(荷物の移動は大変ですけど…)にお仕事モードからお遊びモードにメタモルフォーゼできる仕組みを採用し、オフの日には家族みんなでドライブに出かけられるのでした。家族もニコニコ。

跳ね上げたボードは天井に吊した格子ラックに固定して後方の荷物が飛び出すのを防ぐ。
OWNER 渡部 孝介さん 渡部さんと撮影に参加してくれたのは、ちょっぴり緊張気味だったなつめちゃん(7歳)とあやめちゃん(6歳)。お母さんが用意してくれたペアルックがめちゃくちゃ似合ってましたよー♡

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