2段構えのスライドレールで収納力も倍増
大工を生業にしている渡部さんのエブリイは「仕事に使いたい。遊びにも出かけたい。おまけにクルマもイジりたい」的な想いを詰め込んだオモチャ箱のような1台。見どころは軽バン移動が主体となる職人さん達の間でトレンドと化しているスライドレールを駆使した荷室カスタムなんだけど、ひと味ちがうのがファミリーカーとしての側面も持ち合わせているところ。詳細は次のページでお伝えするとして、日頃は大工の仕事グルマ、週末は家族みんなで遊びに繰り出せる二刀流を実現しているのだ。
ちなみに数ある軽バンの中でエブリイを選択するに至ったのは仕事道具を積載できるだけでなく、狭い路地先の現場へもアクセスしやすい機動力を求めた結果。加えて、クルマいじりに欠かせないカスタムパーツの豊富さもポイントになっているのだとか。
そんなエブリイは見ての通り、スライドレールを駆使して収納物へのアクセス性を高めた荷室の三次元構造。加えて米国の電動工具メーカーであるDeWALT(デウォルト)のストレージシステムにこだわっていて、イメージカラーのブラック&イエローがチャームポイントになっている。デウォルトのストレージは2系統存在するのだが、フルサイズのタフシステムに比べ、ひとまわり小型のTSTAKが軽カーにジャストフィットするとのこと。
また、リアシートを簡単に原状復帰できることもあり、スライドボード側面の棚を取り外すだけで車検にも対応。車検の時期を迎えるたびにアタフタしないで済むのもポイントのひとつ。

荷室カスタムにいそしむ派はエクステリアに無頓着な人も多い中、渡部さんはチョイアゲ車高にバンパーカット+ブッシュガードバー装着などしっかり手を掛けているのだ。




細部のディテールまで造り込んだDIYならではのコダワリが満載
まな娘を乗せるため2列目シートは完全に潰したくないということで、左右2分割で作り上げられたスライドボードの奥行きはスライドドアの開口部まで。それゆえ引き出せる長さは限られてしまうが、スライドボード同等に伸びる引き出し機能でネガ要素を払拭している。
また、ボード上に載せるストレージはDeWALTのTSTAK(ツスタック)で統一し、まとまりの良いカッコ良さと機能性を両立。使用する木材はバーナーで炙って焼き目を入れることで渋味も演出し、取っ手やロックなどは家庭用を用いることで暖かみを感じさせている。





フロアボードを引き起こせばアッという間に4人乗りモード
軽バンにスライドレールを組み込んで荷室カスタムを施す場合、積載性を優先してリアシートを埋没させてしまう事例が多い。それだと2シーターの仕事オンリーの車両になってしまうので、渡部さんはリアシート部分のスライドボード機能を省くことを決意。アッという間(荷物の移動は大変ですけど…)にお仕事モードからお遊びモードにメタモルフォーゼできる仕組みを採用し、オフの日には家族みんなでドライブに出かけられるのでした。家族もニコニコ。




KCARスペシャル ドレスアップガイド Vol.43 スズキ エブリイ No.16より




