Porsche 911 GT3

992.2型をベースに2つの仕様を展開

ポルシェジャパンは、2024年10月にワールドプレミアされた新型「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ(写真)」の日本における受注を12月6日からスタートした。
ポルシェは、より走りに特化した「911 GT3」と、快適なドライブ空間を実現した「911 GT3ツーリングパッケージ(写真)」という2つの仕様を用意した。

今回、新型992.2型をベースして、リヤウイングを備えたサーキット重視の「911 GT3」とやや控えめな「911 GT3 ツーリングパッケージ」の2つの走りに特化したバージョンが同時デビューを飾った。

新型911 GT3は、フロントとリヤのデザインがシャープに変更され、エアロダイナミクスが大幅にアップデート。両バージョンともフロントディフューザーの形状を変更し、スポイラーリップの形状を改良。アンダーボディのフィンの改良により、ダウンフォースを増加させ、車両全体のエアフローが最適化されている。

搭載される4.0リッター水平対向6気筒自然吸気ガソリンエンジンは最高出力510PSを発揮する。エンジン本体はシリンダーヘッドが改良され、「911 GT3 RS」譲りのシャープなカムシャフトは、高回転域でさらにダイナミックなパフォーマンスを実現。流量を最適化した各スロットルバルブと最適化されたオイルクーラーも採用された。

7速PDKと6速MTの最終減速比は、先代モデルよりも8%ショート化。どちらのトランスミッションも、911 GT3と911 GT3ツーリングパッケージの両方で選択可能することが可能となった。PDK搭載モデルは、0-100km/h加速が3.4秒、最高速度は311km/hに達する(6速MT搭載モデルは3.9秒、313km/h)。

軽量設計に徹底的にこだわり、新開発軽量アルミニウムホイールは、バネ下重量を先代モデルより1.5kg以上軽減。新たに導入された40Ahリチウムイオン軽量バッテリーにより、さらに約4kgもの軽量化を果たした。最も軽い仕様を選んだ場合、新型911 GT3の重量はわずか1420kgに留められている。

後席を備えた「リヤシートシステム」を初導入

911 GT3 ツーリングパッケージには、日常域での使い勝手が大幅に向上する後席を備えた「リヤシートシステム」が初導入された。
911 GT3 ツーリングパッケージには、日常域での使い勝手が大幅に向上する後席を備えた「リヤシートシステム」が初導入された。

コクピットには、可倒式バックレストとCFRP製シートシェルを備えた新開発の「軽量スポーツバケットシート」がオプションで用意された。シートには胸部エアバッグが内蔵され、高さ調節は電動式、前後調節は手動式となり、シートヒーターを追加することもできる。

サーキット走行時にヘルメットを着用するドライバーが多いことから、ヘッドレストパッドの一部が取り外し可能となった。ループによるバックレストの可倒機能により、911 GT3 ツーリングパッケージには、後席を備えた「リヤシートシステム」が初導入された。また、スポーツバケットシートに代えて、「アダプティブスポーツシートプラス(電動18way調整機能付)」を選択することも可能だ。

デジタルメーターパネルは、シンプルな構成のディスプレイと制御コンセプトを採用された。コントラストの効いた配色により、レブカウンターとストップウォッチは、激しいドライビング時にも的確に読み取ることが可能。また、カレラモデルのようなスターターボタンによる始動ではなく、あえてロータリー式のイグニッションスイッチが採用されている。

車両本体価格(税込)

ポルシェ 911 GT3:2814万円
ポルシェ 911 GT3 ツーリングパッケージ:2814万円

【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL:0120-846-911

【関連リンク】
・ポルシェ ジャパン公式ウェブサイト

911 GT3のデビュー25周年を迎えた2024年、ポルシェは新型「911 GT3(写真)」と「911 GT3ツーリングパッケージ」を発表した。

最新の“992.2”型「911 GT3」「911 GT3ツーリングパッケージ」をワールドプレミア【動画】

ポルシェAGは、GT3登場25周年となる今年、パフォーマンスモデル新型「911 GT3」をワールドプレミア。新型911 GT3は大幅な軽量化を実施し、最高出力510PS、最大トルク450Nmを発揮する4.0リッター水平対向自然吸気エンジンを搭載してデビューを飾った。新型「911 GT3」と「911 GT3 ツーリングパッケージ」の日本における予約受注開始は、2024年内を予定している。