Mercedes-Benz GLB

発表時点で2種類のBEV仕様をラインナップ

新型「メルセデス・ベンツ GLB」の走行シーン。
新型GLBは、発表時点で2種類のBEVをラインナップ。2026年中にBEVのエントリー仕様、48Vマイルドハイブリッド仕様が投入される予定だ。

新型「メルセデス・ベンツ GLB」は、広々としたスペースを持つ5人乗りと、多用途性が高い7人乗りをラインナップ。メルセデス・ベンツの新世代デザインランゲージを纏ったモダンなエクステリアと、デジタル化されたコクピット、高品質なインテリアを兼ね備える。

2025年12月8日の発表時点から欧州での受注をスタートし、デリバリーは2026年春から実施。発表時点ではフル電動パワートレインのみの展開となり、「GLB 250+ with EQテクノロジー(5万9048ユーロ〜)」と上位モデルの「GLB 350 4MATIC with EQテクノロジー(6万2178ユーロ)」をラインナップする。

最高出力200kW、最大トルク335Nmの「GLB 250+ with EQテクノロジー」は、631kmの航続距離を実現。上位モデルの「GLB 350 4MATIC with EQテクノロジー」は最高出力260kW、最大トルク515Nmを発揮し、航続距離は614kmが確保されている。

どちらのモデルも85kWh容量の高効率リチウムイオンバッテリーを搭載し、最先端の800Vアーキテクチャーにより、わずか10分で最大260km(WLTPサイクル)の航続距離を充電することが可能。2026年以降、エントリーBEV仕様に加えて、48Vハイブリッド仕様の導入も予定している。48Vハイブリッド仕様は前輪駆動とAWDが用意され、一定条件下でのEV走行や回生ブレーキも搭載される。

メルセデス・ベンツ グループAGの販売・マーケティング担当取締役を務めるマティアス・ガイゼンは、新型GLBについて、次のようにコメントした。

「新型GLBは日常生活をメインターゲットに開発されています。5人乗りと7人乗りのどちらも、お客様のニーズにピッタリとハマる存在となるでしょう。先代モデルよりも広いスペース、最新デザイン、快適性の向上、さらにはフルサイズのトレーラーを牽引できる能力まで備えています。電動コンパクトSUVですが、優れた多用途性を持った1台が完成しました」


メルセデスの「スター」をアピール

新型「メルセデス・ベンツ GLB」のエクステリア。
エクステリアは先代GLBのフォルムを残しながらも、前後デザインにメルセデス・ベンツを象徴する「スター」が印象的に配置された。

新型GLBのフロントセクションで、ひときわ目を引くのが、発光するメルセデス・ベンツ・パターンを備えた専用グリル。このデザインはメルセデス伝統のクロームグリルを再解釈した。フロントセクションへとシームレスに統合され大型のスリー・ポインテッド・スターが中止に配置され、合計94個のクローム調スターが独特のパターンを形成する。

ライティング機能を備えたラジエーターグリルは、さまざまなアニメーションでドライバーを出迎える。グリルのライティング機能は、導入される国の法規制に応じてており、スター全体、もしくは一部が発光する。

フルLEDヘッドライトは、ライトバーでつながっており、昼夜を問わず印象的なエクステリアを演出。ここにもメルセデス・ベンツのスターが効果的に配置された。オプションの「マルチビームLEDヘッドライト」は、デイタイムランニングライトがスター形状となり、標準装備のLEDハイパフォーマンス・ヘッドライトには、クローム仕上げのスターがデザイン要素として加えられる。

左右の縦型のテールライトは、水平基調のライトストリップつなげられており、リヤセクションにモダンさを加えた。テールライトストリップもヘッドライトと同様に、ウェルカム&フェアウェル・アニメーションを表示可能。ナンバープレートはリヤバンパーへとスムーズに統合された。

コクピット全面に配置されたスクリーン

新型「メルセデス・ベンツ GLB」のインテリア。
デザイン要素を最小限に絞ったコクピットには、オプションで「MBUXスーパースクリーン」が配置される。

インテリアは、これまでのメルセデス・ベンツが展開してきた彫刻的なデザインに代わり、ハイテク感を強調する、個性的でピュアなコンセプトが導入された。必要最低限なデザイン要素に絞り込まれ、最先端かつエレガントな雰囲気を醸し出している。

ハイライトとなるのが、ダッシュボード全幅にわたって配置された、オプションの「MBUXスーパースクリーン」。MBUXスーパースクリーンは、10.25インチドライバーズシートディスプレイ、14インチセンターディスプレイ、14インチパッセンジャーディスプレイで構成される。

両端に配置された大型円形エアベントは、スポーティで未来的なフォルム。シルバーシャドウ仕上げにより、外輪が浮遊しているような効果が与えられた。センターノズルは従来のルーバーを廃し、フラットでハイテクなフォルムを採用。ドアは凹型のメインボディが奥へ窪む形状、センターパネルは広く浮かぶように配置され、大容量オープンストレージを備える。

新型GLBは標準仕様が7人乗り、オプションで5人乗りも選択することが可能。先代モデルに比べ、ルーフラインと標準装備のパノラミックルーフにより、前後2列のヘッドルームが大幅に拡大した。リヤシートの快適性も大幅に向上し、レッグスペースと太もものサポート性が改善されている。

前後スライド式リヤシートを採用したことで、2列目シートの背もたれ角度の複数段階調整に加えて、座席全体を前後にスライドすることが可能。また、「イージーエントリー機能」のスライド幅が拡大されたことで、3列目への乗り込み性能も格段に向上した。

フロントボンネットに127Lのフランクが確保され、飲料ケース、サッカーボール3個、コンパクトテントの収納が可能。リヤのラゲッジスペースは 5人乗りが540L、7人乗りが480L、リヤシートを倒すことで、最大1715Lに拡大する。

新型「メルセデス・ベンツ GLB」を動画でチェック!

メルセデス・ベンツGLB

3列SUV「メルセデス・ベンツGLB」のベストバイグレードはなんだ?【迷える中古車選び民へ:8件目】

メルセデス・ベンツ Aクラスとプラットフォームを共有する「GLB」は、横置きエンジンのFFレイアウトを採用するコンパクトSUVだ。全長4640〜4660mmのコンパクトサイズながら2830mmのロングホイールベースによって3列シートを成立させている。2020年6月の日本導入から約5年半が経ち、中古車の流通量も増えてきたので、中古でお得なグレードを検証してみよう。