荒れ地を走りきる堅牢ボディ

未舗装路での、スタビリティの高い走りこそランクルの真骨頂。一般乗用車では味わうことができない安心感ある走りはランクルの血統であり、それは250にも踏襲されている。礎となるプラットフォームは300と共通で、骨格であるラダーフレームは、「剛性」と「強度」を両立した必要不可欠なもの。250では、サスペンションも新開発し、操縦安定性や乗り心地を確保する最新デバイスも多数搭載。80から続く伝統のホイールベース2850㎜を継承し、前後バンパー形状や地上高にも配慮して地上との障害角を確保と、進入&脱出性も高い。予想のつかない悪路で大きな威力を発揮する、バランスのいいクルマなのだ。

走りきるチカラと揺るがぬ安心感のポイントは?

強くて軽い最新プラットフォーム

車両の骨格である「ラダーフレーム」を含めたプラットフォームは「GA-F」だ。ランクル300と共通タイプで、超ハイテンションスチールを適材適所に採用し高い剛性や強度、軽量性を確保している。軽量化のために板厚の違う素材を最新の技術で組み合わせたほか、フレーム底の出っ張りを極力なくし、異物との干渉をかわすためにフラットにデザインするなど、一見気が付かない点にも配慮されている。世界初となる曲線結合のレーザー溶接を採用するなど、技術革新の恩恵もあり、プラドと比較してフレーム剛性で+50%増し、ねじり剛性で+30%※も上昇。歴代最高レベルの骨格を手にしている。

軽さも自慢の高剛性ボディ

ラダーフレームに被さるボディは、160箇所もスポット溶接を増し打ちしたほか、板金の合わせ部分にしっかりと接着剤を塗り込んで剛性と軽量性をアップ。ボディ側にも、ハイテン鋼やアルミを多用している。

本格オフスタイルに推したい【11選】ランクル250に最適なホイールは?

ライノラックのルーフラックやサイドオーニングなどをエクシズルラインの取り扱いアイテムを装着し、人気のアウトドアな雰囲気に仕上げられた1台。タイヤ&ホイールを換えれば、さらに外遊び感が高まるのでお気に入りの1本を見つけてみよう。

エンジンはディーゼルとガソリンの2機種

新開発のサスペンション

取り回しの良い障害角

車体と路面の角度である「対地障害角」が高いほど走りやすくなるが、伝統のホイールベース“2850㎜”を継承する250は、進入のアプローチアングル、脱出のディパーチャーアングルともに充分な角度がある。ちなみにボンネット先端の突出量や、ドアミラーを開いた状態での全幅はプラドよりも小さい。A=アプローチアングル 30°、B=ランプブレークオーバーアングル 23°、C=ディパーチャーアングル 23°

ランクル初、トヨタ初機能も!

悪路を走る際、タイヤの方向が変わりステアリングが急激にガクととられる「キックバック」を減らす、ランクル初となる新技術を投入したパワステを採用し、快適なドライビングを支える。
舗装路での操縦安定性を維持しつつ、ハードな環境下にある未舗装路でのパフォーマンスを高めるべく、フロントスタビライザーにトヨタ初となるとロック・フリーの切り替え機能を採用している。

状況に応じて切り替えできる、実用性と操作性の高い機能

自慢の4WD性能をフルに活かすための各種運転支援機能が多数備わっている点も、本格オフローダーを標榜するランクルの一員ならではだ。なかでも必見の機能が、“複数の地形を選べる”を意味する、文字通りの「マルチテレインセレクト」。路面状況にあわせて、「ダート」「サンド」など、合計6つのモードから、駆動力やブレーキの油圧を自動制御して走りを支援する機能が最上位ZXに搭載されている。ランクルの扱いに不慣れなドライバーにも安心安全な「AUTO」モードは、250から追加された新機能だ。

選んだモード、その起動状況はインパネ中央にあるモニターで随時確認可能と視覚的にも分かりやすい。

周囲の状況を映像監視するMULTI VIEW/多彩なモニター機能

フロント・サイド左右・リアとカメラが4つ装備されており、自由に切り替え可能。「マルチテレインモニター」は、死角解消に威力を発揮するだけでなく、画像を自動合成し、駐車時に愛車を真上から見下ろす映像も表示できる。もっと手前部分を確認できる「フロアビュー」では、車両下や車輪周辺の状況、障害物との距離感把握に役立つ。トヨタ初の「バックアンダービュー」では、後退時に後輪周辺を拡大できる機能も備わる。

▶マルチテレインセレクトで選べるモードは6種類

AUTO:切り替え不要で車両側が自動判断
DIRT:未舗装路など、起伏が激しい道向け
SAND:滑りやすい砂や砂利道などに最適
MUD:ぬかるんだ泥道で安定して駆動
DEEP SNOW:深く降り積もった雪道突破も安心
ROCK:ゴツゴツとした起伏ある岩石路向け

FULL TIME 4WD/トルク適正配分、最適な駆動を発揮する四駆力

ランクルは2WDが存在しない4WD専用車だ。前後トルクの配分を最適化させ高い駆動力を発揮する「トルセンLSD」をセンターデフに採用。高速旋回時は駆動力をリア寄りに、前後輪のどちらかがスリップしたらほかへ駆動力を転換と、状況にあわせトルク配分を変更。高い駆動力を臨機応変に発揮する。

※写真はガソリン車

お値段2000万円! アルファードの3倍!? 遂に国内導入されたレクサスLM、その価値は?|新車レビュー

2000万円という日本で売られるミニバン最高額で販売をスタートした新型レクサスLM。 日本未発売だった初代LMの時は、30アルヴェルをベースにヘッドライトやテール、フェンダーなどを交換するとLM仕様にできたが、 この新型LMは骨格は共通だけど、各部のボディパネルがほぼLM専用となっているし、 ボディサイズも少し大きくなっている。気になる新型アルヴェルとの違いを中心にチェックしてみよう。

STYLE RV(スタイルRV) Vol.187 トヨタ・ランドクルーザー250 No.2より