新車レビュー 悪路を走破する『トヨタ・ランドクルーザー250』のタフな走りを支える強さの秘密は?【写真・17枚目】 車両の骨格である「ラダーフレーム」を含めたプラットフォームは「GA-F」だ。ランクル300と共通タイプで、超ハイテンションスチールを適材適所に採用し高い剛性や強度、軽量性を確保している。軽量化のために板厚の違う素材を最新の技術で組み合わせたほか、フレーム底の出っ張りを極力なくし、異物との干渉をかわすためにフラットにデザインするなど、一見気が付かない点にも配慮されている。世界初となる曲線結合のレーザー溶接を採用するなど、技術革新の恩恵もあり、プラドと比較してフレーム剛性で+50%増し、ねじり剛性で+30%※も上昇。歴代最高レベルの骨格を手にしている。 2.8L直4ディーゼルターボ ■最高出力:204ps ■最大トルク:51kgf・m ■燃費:11.0㎞/L 2.7L直4ガソリン■最高出力:163ps ■最大トルク:25.1kgf・m ■燃費:7.5㎞/L ラダーフレームに被さるボディは、160箇所もスポット溶接を増し打ちしたほか、板金の合わせ部分にしっかりと接着剤を塗り込んで剛性と軽量性をアップ。ボディ側にも、ハイテン鋼やアルミを多用している。 FRONT REAR 車体と路面の角度である「対地障害角」が高いほど走りやすくなるが、伝統のホイールベース“2850㎜”を継承する250は、進入のアプローチアングル、脱出のディパーチャーアングルともに充分な角度がある。ちなみにボンネット先端の突出量や、ドアミラーを開いた状態での全幅はプラドよりも小さい。 悪路を走る際、タイヤの方向が変わりステアリングが急激にガクととられる「キックバック」を減らす、ランクル初となる新技術を投入したパワステを採用し、快適なドライビングを支える。 舗装路での操縦安定性を維持しつつ、ハードな環境下にある未舗装路でのパフォーマンスを高めるべく、フロントスタビライザーにトヨタ初となるとロック・フリーの切り替え機能を採用している。 選んだモード、その起動状況はインパネ中央にあるモニターで随時確認可能と視覚的にも分かりやすい。 アンダーフロアビュー バックアンダーフロアビュー ※写真はガソリン車 この画像の記事を読む