「第8回 日本バイクオブザイヤー2025」　軽二輪部門最優秀金賞はカワサキW230／MEGURO S1

日本バイクオブザイヤーは、一般社団法人日本二輪車文化協会が2018年に創設した制度である。その年に販売されたモデルを対象に、人気、機能、デザインを基準として選考する。
「原付」「軽二輪」「小型二輪」「外国車」「電動」の各部門で、一般ユーザーのWEB投票と選考委員会による投票の合計ポイントから、大賞および金賞・最優秀金賞が決定される。2025年は第8回の実施である。

W230が軽二輪部門最優秀金賞を獲得

歴史を継ぐWシリーズの新たな軽二輪モデル

カワサキWシリーズは1960年代に誕生し、1970年代には大型二輪の象徴として位置づけられた。1999年のW650を経てW800へ発展した流れを背景に、W230は伝統的デザインを軽二輪クラスに展開したモデルである。

空冷SOHC単気筒エンジンと扱いやすい車体

搭載する232㎤空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンは、豊かなトルク特性と鼓動感を特徴とする。コンパクトな車体サイズにより取り回しやすさを確保し、初めてのライダーから経験者まで幅広く扱える仕様としている。
製品ページ：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/w/retro-classic/w230

MEGURO S1が同時受賞

目黒製作所のデザイン哲学を反映

1924年創業の目黒製作所は、戦前から高い評価を得た国内メーカーである。1960年にカワサキと提携し、そのブランドを引き継いだ歴史を持つ。MEGURO S1は当時のカワサキ250メグロSGのデザイン哲学を反映したモデルである。

手作業によるタンク仕上げとクラシカルデザイン

黒を基調にクロームメッキを配した外観、手作業で塗装されたフューエルタンク、立体エンブレムなどが特徴である。空冷4ストローク単気筒エンジンには大型冷却フィンを備え、各部にクラシカルな意匠を施している。
製品ページ：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/meguro/retro-classic/meguro-s1

小型二輪部門ではNinja 1100SX SEが金賞

スポーツツアラーとしての装備を強化

Ninja 1100SX SEはソロスポーツライディングの特性を維持しつつ、ツーリング性能を高めたモデルである。トラクションコントロール、クルーズコントロールなどの電子制御を装備する。
排気量アップと最適化されたギヤ比により低中速域のパワーフィーリングを向上させた。標準装備としてKQS、USB Type-Cポート、グリップヒーター、ETC2.0などを搭載し、音声コマンド対応のスマートフォン連携機能とナビゲート機能も備える。

SEモデル専用装備

SE仕様ではブレンボ製フロントブレーキコンポーネントとオーリンズ製リヤサスペンションを採用し、スポーティな走行性能を高めている。
製品ページ：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/ninja/sport/ninja-1100sx

電動部門はNinja 7 Hybrid／Z7 Hybridが金賞

世界初のストロングハイブリッドモーターサイクル※1

Ninja 7 HybridとZ7 Hybridは、主な二輪メーカーの量産車で世界初（スクーターを除く、2023年10月6日時点／カワサキモータース調べ）のストロングハイブリッドモデルである。
451㎤水冷4ストローク並列2気筒エンジンと交流同期モーターを組み合わせたパワーユニットを採用する。

3つの走行モードを選択可能

SPORT-HYBRID、ECO-HYBRID、EVの3モードを備え、目的に応じた走行が可能である。ECO-HYBRIDは250㎤クラス並みの低燃費、SPORT-HYBRIDではe-boostにより1000㎤クラス相当の発進加速を実現する。
製品ページ：
Ninja 7 Hybrid：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/hybrid-electric/hev/ninja-7-hybrid
Z7 Hybrid：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/hybrid-electric/hev/z7-hybrid