ヤマハ・MT-07…96万8,000円
MT-07 Y-AMT…105万6,000円

ヤマハ発動機(ヤマハ)は、2025年2月26日にロードスポーツモデル「MT-07 ABS」のモデルチェンジ版を発売する。価格は基準車が96万8,000円(税込)で、「Y-AMT」搭載車が105万6,000円(税込)となる。
今回のモデルチェンジでは、電子制御スロットル「YCC-T」の初採用や、新設計のフレーム&リアアーム、倒立式フロントサスペンションの採用など、多岐にわたる改良が施されている。さらに、クラッチ操作やシフトペダル操作が不要な自動変速トランスミッション「Y-AMT」を搭載した「MT-07 Y-AMT ABS」も新たにラインナップに加わる。
電子制御スロットルを新採用

新型「MT-07 ABS」は、“The Advocator of Riding Delight”をコンセプトに開発され、トルクフルなエンジンと扱いやすいボディ、そして高いコストパフォーマンスが特徴である。今回のモデルチェンジでは、質感、先進性、軽快感の向上が図られ、大型スポーツバイクのエントリーモデルとしての魅力がさらに高まっている。
主な変更点として、まず「YCC-T」(Yamaha Chip Controlled Throttle)の初採用が挙げられる。これにより、全回転域で滑らかなトルク特性を実現し、ライダーの意図に沿ったレスポンスや出力特性を提供する。また、吸気系のチューニングにより、トルクフルなフィーリングを際立たせるサウンドを実現している。
走行性能の向上に伴い、剛性バランスを最適化した新設計のフレームとリアアームを採用。倒立式フロントサスペンションやリンク式モノクロスサスペンションのセッティング変更、専用設計のスピンフォージドホイールなど、足回りの強化も図られている。さらに、5インチフルカラーTFTメーターや新作の小型LEDヘッドライト・LEDポジションライトなど、機能装備も充実している。
新世代の自動変速機構「Y-AMT」を採用

新たに設定された「MT-07 Y-AMT ABS」には、クラッチレバーやシフトペダルの操作が不要な自動変速トランスミッション「Y-AMT(Yamaha Automated Transmission)」が搭載されている。「Y-AMT」は、クラッチ操作とシフト操作をアクチュエーターが自動で行うシステムで、ライダーはハンドル左側のシーソー式シフトレバーで直感的なギアチェンジが可能となる。また、変速を自動化するATモードも備えており、街中や高速道路、ワインディングロードなど、さまざまなシーンで快適な走行をサポートする。
「Y-AMT」は、2006年に世界初の二輪車用自動化MTシステム「YCC-S」を開発・実用化して以来、ヤマハが継続的に開発を行ってきた技術の集大成である。高いスポーツ性と利便性を両立し、ライダーの操作負担を軽減するとともに、二輪車を操る楽しさや人機一体感の向上に貢献する技術として注目されている。
「MT-07 ABS」と「MT-07 Y-AMT ABS」は、ヤマハの最新技術とデザインが融合したモデルであり、ライダーに新鮮な走行体験を提供することが期待されている。
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