日本らしさと未来感ある顔つきに刷新
1997年に初代が誕生し、かつて「キングオブミニバン」を謳い、高級ラージクラスミニバンとして栄華を誇ったニッサンの名機、エルグランド。その登場は、後に続くアルファードやエリシオンといった時代を象徴するLクラスたちの出現にも大きな影響を与えた。ただし近年は進化を続けるアルファード/ヴェルファイアに遅れを取っているのが現状で。元祖Lクラスの復権を狙うためにも、新世代投入が心待ちにされてきた。
だからこそ今回JMS2025でのワールドプレミアとなった4代目エルグランドへの期待は否が応でも高まってしまう。現行型の登場から16年をかけて進化したアル&ヴェル最大のライバル車は、カスタム素材としてどんな潜在能力を秘めるのか。
4代目エルグランドが掲げたコンセプトは「誰もがうらやむ日本のプレミアムツーリングミニバン」。第3世代e-POWERに新開発の3気筒ターボを組み合わせ、電動駆動4輪制御技術であるe-4ORCEも取り入れた走りは質感が高くてスポーティさもあり。プロパイロットももちろん搭載されるなど次世代車としての先進性やプレミアム性の高さに疑う余地はなさそうだ。
それ以上に編集部が注目するのは、実に威風堂々としたその雄大なエクステリア。日本の伝統工芸である「組子」模様を取り入れたフロントグリル周りのデザインは特に印象的で、ここを核として各部を調整していくとかなりオモシロくなりそうな予感。特にこの重厚感あふれるボディは、ガツンとローダウンすれば絶対的に映えまくる。リニアモーターカーをイメージしたデザインだけに、プレミアムスポーツ路線にもハマりそうだ。
威厳あふれる4代目エルグランドは、素材を生かせばさらに生きる。シンプル路線で、ぜひ。






どどこを取っても上質で贅沢感満点だ。木目よりもアルミや鉄系の投入が効果的か。

STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2026年1月号 No.361 より



